朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

「気づいたら先頭に立っていた日本経済」

2017-02-10 | もろもろの事

吉崎達彦氏(双日総合研究所チーフエコノミスト、1960年富山県生まれ)が2016年12月に新潮新書よりこんな本を出版しています。

曰く「遊民経済学」だそうです。

なにかと悲観的な日本の将来予想が多い昨今ですが、「第2の人生」とかの帯に吊られて購入してみました。

トランプ大統領の就任でTPPもご破産だし、急速な少子高齢化の日本、草食志向、内向きで外国への興味・旅行・留学に向かう若者が減少したこの国・・さてこの筆者のご意見はいかがでしょうか。

写真はいきなり第7章のタイトルですが、「第2の人生こそが本物の人生だ」だそうです。

ついでに、第1章のつかみ文も、写真で引用します:

”経済の中心が「パンよりサーカス」に

 人はパンのみにて生きるものにあらず(聖書)

 衣食足りて礼節を知る(論語)

 ・・(中学の)「公民」の授業の記憶である。・・「この2つのことは、違うことを言っているのか、それとも同じことを言っているのか」”

この著者が主張する、ツーリズム(外国からの観光客の落とすお金)や、IR(統合リゾート施設+カジノ)の将来がそれほど明るいとは思えませんが、

地方の可能性は、まだまだ大きいと思います。若者の働く場所とエンターテイメント、交流の条件整備にもっともっと投資せねばなりません。



それから、

重要なメッセージは「高度経済成長期に資金を蓄えた老人は、もっともっと自分や家族のためにお金を使うべき。できれば社会にも貢献度を拡大するべき」「過剰に後期老後の医療資金に残しすぎないようにするべき」と提言しています。

最後の章に、”「第2の人生の達人」伊能忠敬”、”「50代のお父さん」になった日本経済”が、まとめの話題に取り上げられています。

伊能忠敬は、家業(千葉県佐原)に成功して十分に資金を蓄えたあと、50歳になってから家督を譲って自らは江戸に出て易学と測量を学び、その後全て自費で全国の地図測量を開始する。ついには国家事業に格上げされて、全国地図を完成させています。

米国のベビーブームは、日本よりひと足早く1946年に始まっています(欧州戦線終結)。この年に生まれたのは、ビル・クリントン、ジョージ・ブッシュ、そしてドナルド・トランプ。スティーブン・スピルバーグ(映画監督)、シルベスター・スタローン(俳優)、ジャネット・イエレン(FRB議長)が。47年生まれにも、ヒラリー・クリントン、アーノルド・シュワルテュネッガー(知事・俳優)・・・

いかがでしょうか。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする