左膝から音が聞こえるようになって体が陽性化していることに気がつき、陰性の食事を取り入れるようになった、苦労性のものぐさ人間。陰性化しているからこうなった、と一歩も引かなかったが、伊藤先生の助言で半信半疑で陰性の食事を取り入れてようやく治った。
講演でこのごろ、伊藤先生が左膝に異常があり、ふくらはぎにも激痛が走る、とおっしゃられた。伊藤先生の助言により間一髪快復したが、先生がおなじところで異常が出て、ふくらはぎまで激痛とはーーーーー
伊藤先生は長らく小麦の麺類で体を陰性化されてきたが、二三年前から玄米を食べられるようになり、その結果が激痛になった、と分析されている。
もともと陽性な体の持ち主で長い間麺類で陰性化につとめられ、もう、大丈夫だろう、と玄米を食べられたところ、いきなり激痛にみまわれたとおっしゃっている。
生まれた時から陽性で中庸になるには陰性にする以外にないと気がつかれたのは大森先生に指摘されて初めてわかった、とおっしゃられている。それ以来、小麦の陰性を取り入れるため麺類を常食され玄米をやめられた。
もう中庸になっただろう、と判断され玄米を常食にされた結果、激痛。一度陽性になった体を中庸に持って行くのがどれほど難しいか。
中庸になった、という判断が、伊藤先生でさえ間違う。
ものぐさ人間は、左膝から聞こえる音が、パク、カパ、カク、ポコ、のようなもので、蝶番が軋むようなギイーーーというような音はなかった。ゆるんでいる、としか考えられなかった。それで、ますます陽性になる食事になった。あのような食事をそのまま常食として続けていたら、伊藤先生のように激痛になっていたかもしれない。
ものぐさ人間はそれほど陽性化していなかったので、激痛まではだいぶ余裕があったが、もともと陽性な伊藤先生は余裕がないためいっきに激痛にみまわれたと考えることができる。
伊藤先生にも、ものぐさ人間にも、陽性化の限界があることがわかる。限界に近い方が、もうそろそろ中庸になっただろう、と自己判断されてもその時循環している血液が中庸になっただけで体の中心は陽性のままま。陽性の食事にすると血液も陽性化し体の中心も陽性のままなので限界まであっという間だ。
ものぐさ人間は、田の周りでスコップやらマンノウで土を相手に畦道作りの作業をしているが、小麦の麺類では力が入らない、といって玄米を食べている。
伊藤先生のお話では、玄米にはごま塩をふりかけて食べられて、先生もごま塩が陽性化の原因と言われているので、
玄米にタップリの大根おろし
で今年の田植をのりきる。生味噌もほどほどにして、一回の食事に小さじ半分ぐらいにする。玄米と味噌、醤油以外、陰性食にする。
ワカメとネギの味噌汁から醤油少量の極薄味醤油汁へ、生味噌は小さじ半分、で我慢して、そのかわり、大根おろしをタップリ、ノリつけて。
焼き芋、豆腐は好きなだけ。ただし、この前、焼き芋を食べすぎて目がまわるようになり歩けなくなって寝込んだことがあったが、いいかげん限度をわきまえて。
前提条件として、
玄米は中庸
である考えている。数直線を考え、玄米を中庸に原点の0点として位置づけ、そのほかの穀物や野菜、果物をマイナス側の陰性、プラス側の陽性に位置づけている。
玄米だけなら、血液は中庸を保つ。ついつい、くたびれると体が陰性化したのだろうと陽性の食事になるがこれが最大の間違い。働けば体は汗が出て血液が濃縮されどうしても、水分を入れない限り、陽性化するのは当たり前だ。
体を動かして疲労した場合、陽性化している。決して陰性化ではない。中庸に持って行くには陰性をとる以外に方法がない。
目指す方向は、パワーアップでも理想の中庸は後ろにある。陰性化させて中庸に持って行くことがだいじ。さもないと体の故障になる。
その故障は陰性化したためではなく陽性の限界まで行ってしまったため。そこまで行ったら修復に長期間必要。手前で気がつくことができるかどうか、後ろにある中庸に向かって180度の方向転換ができるかどうか。
脳が前方しか見ていないと、何を言っても聞く耳持たず。後ろを振り向くには、価値観がグルリと変わらないとできないことかもしれない。