玄米ごはん族のあしたのたのしみへ

玄米と野菜、果物で今日から明日へ。農業と穀物菜食の日々

有機栽培稲作検討会

2019-11-29 22:20:31 | 
 みなさまお忙しいなか有機栽培稲作についての検討会にご出席いただきありがとうございました。
 無農薬、無肥料で野菜や米を作られている浅野農園様には野菜をいただきありがとうございました。
 かつて不耕起栽培稲作に取り組んでおられた篤農家様には貴重な、不耕起栽培のやり方の本、を貸していただきありがとうございました。1994に出版された本です。



 苗の育て方、田植の方法などすぐにでも実行できるように書いてあります。篤農家様は不耕起栽培創始者でお亡くなりになった岩沢先生を月一度の勉強会に招待されおおいに熱が入ったそうです。不耕起栽培の農家様が大勢集まったそうです。さまざまな理由で今は慣行栽培に戻られています。

 今年は、冷害の影響があったようです。一番ガッカリしたのは当農園ですが、みなさま早い時期に田植を行っているので遅延型の冷害だと思います。当農園は障害型冷害でドンピシャリ、ダイレクトにヒットしてしまいました。うっかり、でなくワザとですが浅水にしていたところをやられました。これに気がついたのは昨日です。
 涼しくて良い気分なので稲もそうだろうと思うことができるゆとりのある農家様は早く田植をしたところです。それでも遅延型冷害にあわれて収量が減少しています。
 今年はしょうがない、とおっしゃっていますが、当農園にとっては大問題です。深水で対応しますが、まさか冷夏になるとは。冷害など起こるわけがない、と思い込んで昨年まで深水にしていたことを完全に忘れていました。

 浅野農園様では現在も不耕起栽培稲作です。無農薬、無肥料で立派な米を作っておられます。販売開始、すぐに売切れ、になるそうです。本当にすごいことです。野菜も自然食品店で販売されており、売切れになるそうです。いただいた野菜は味噌汁の具に使いました。取れたての味は最高です。風味から違います。

 田に雑草が出るかどうかは、代かきのやり方による、という感じをいっそう強くしました。手抜き状態のところが収量が多いそうです。
 トラクター乗り数十年のベテランには少し休んでもらって、全く運転席に座ったこともない素人に頼んだほうが良いーーーーー感心されました。
 浅野農園様が驚きの感想ですので、来年4月から始まる代かきはベテランには引っ込んでいてもらいます、と言っても出てくるのはわかっているのですが、要は、乗用車の運転免許さえあれば良い、それだけのことだった、と言えるかどうかです。成功すれば将来、精密なAI搭載無人トラクターも最低レベルのものを使用すれば良いことになります。


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障害型、遅延型冷害

2019-11-29 06:05:48 | 
 障害型冷害は冷房病とおなじようなものだ。夏の暑い日、最低気温が18℃を下回ると気持ち良く感じる。ところが、冷房が効く部屋で数10分いただけで身体はガクガクしてくる。24℃ぐらいでガクガクだ。稲にとってこの状態が数日間続くことになる。人間は部屋の外へ出れば良いが稲は根を生やしている。

 稲は発祥地が暑いところなので、人間なら子供を宿したころと同じ幼穂形成期に稲にとって寒い状態が数日続くと障害型冷害になる。熱帯ジャポニカとか温帯ジャポニカとか言われるゆえんだ。DNAに入っているのでどうしようもない。人間が涼しい気持ちの良い日と感じたら、幼穂形成期の稲にはダメージを受ける準備が整った、と思ったほうが良い。
 人間も稲も冷房病にかかったようなものだ。ウィキペディアでは、もみの数が決定する時期から、花粉の基礎が出来る時期にあたる、となっている。花粉ができない障害型冷害だ。

 遅延型冷害は栄養成長期に低音が続いて登熟期間が長くなり穂が実らない間に秋になってしまった状態で、登熟できないうちに終わる。
 遅延型冷害は基礎はできたが寒いので縮こまっているうちにシーズンが終わってしまう。縮こまってのびのびできないので後悔することになる。未熟米が多量に出るのでガッカリする。

 障害型冷害はビックリガッカリ型、遅延型冷害は後悔ガッカリ型。

 対策は

  深水栽培

にするだけ。昨年は田植の時期を除いて深水にしていた。
 今年は、ギリギリ水を少なくして浅水栽培にした。田植の時期の水のギリギリ節水を全期間通した。浅水栽培などと言って水などいらない、どこよりも節水できる、などと自慢していた。
 水稲という名前は何なのか忘れて方向違いのことを考えていた。

 18℃は人間にとって暑い中での気持ちが良いと感じる温度だが幼穂形成期の稲には致命的だ。数日続くだけですべて終わりだ。

 浅水栽培は管理が楽だが、

  幼穂形成期
   以後は深水栽培

にする。強風でグーーーンと温度が低下してもこれで乗りきれる。

 昨年までは何も意識しないで深水栽培で乗りきった。かってに問題は解決していた。意識に上らないので今年は簡単に浅水にしたが、全期間浅水はたいへんまずいことだった。

 水が来ない時期に深水にするのは苦労する。中耕除草で疲労するよりは良いが。

 






ウィキペディアでを見ると

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冷害ーーーーー
水稲のもみの数が決定する時期から、花粉の基礎が出来る時期にあたる夏季に最低気温が18℃未満の日が数日続くと影響が出る。この時期に大きなダメージを受けて稲が実らなくなる冷害を「障害型冷害」という。この典型的な例が1993年の大冷害で、記録的な米の大凶作となった。
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新しい農作業場の役割

2019-11-27 23:08:13 | 台風
 先日、台風被害の資料を提出した。台風の被害が補償されるという回覧版を見て、市役所担当者様に補償をお願いしてから数週間たった。わずかの1日遅れの締め切りを過ぎてからの申し込みだった。それでも、快く対応していただいた。
 これまで集めた資料を担当者様に見ていただいた。来年の審査にかけていただけるそうだ。審査後、認められれば解体費用の40%が補償される。よろしくお願いいたします。

 パイプハウスの解体費用は確実に40%補償される。新規に立てれば60%補償になる。そてにともない、ハウスの建て方の講習会が近日中あるようだ。メーカーをお招きしての講習会だ。相当な風圧にも耐えられるハウスの説明だ。一度立てれば数十年もつ。玄米ごはん族ではハウスを使わないので説明を聞いても何のことがわからないのでーーー。

 農作業場はハウスと違い補償されるかどうかわからないが新築の場合は60%だ。自己負担はわずか40%。すごい。審査が通りますようにお願いいたします。

 解体してから、さまざまな細かな農作業ができないので不便でどうしようもない。やりたくても場所がないし、雨ばかり降っているし、このまま何もやらないでノンビリしちゃえ、という気持ちでいる。
 そのかわり、外部の専門職人様に発注すれば良い。自分でやらないので気楽だ。
 これから餅の季節だ。餅は餅屋、ということわざができたのは江戸時代だ。煎餅は今まで通りアスカ食品様へ発注、ついでにお餅も発注予定。餅は餅屋のことわざは、農家が集まってみんなでついた餅より餅屋の餅のほうがうまかった、という意味だ。素人より専門家に任せるの意味。
 見渡す限り受託生産をしてくれる、味噌屋、醤油屋、油屋、漬物屋、製粉所、米屋ーーーーーない。
 新しい農作業場には餅つき機、味噌すり機、石臼製粉機を置く。

 新しい農作業場は麦の加工所のような感じだ。自分で作るより外注のほうが数量が出なければ、はるかに、はるかに、安い。
 数量を上げることを考えている。

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中途半端に使っている

2019-11-26 23:55:51 | 
 先日、鳥居先生のお話がありました。今回は不耕起栽培稲作の一年を振り返ってお考えのことについてお伺いしました。

 冬季湛水、冬季乾燥、代かきのやり方、雑草の出る田と出ない田の違い、稲の持っアレロパシー、冷害の被害、古代米とは何物か、赤米跡の雑草抑制、ハウスを使用しない苗作り、農業者の高齢化、農業は新規参入がない、やめていくだけーーーーーー

 お話では冷害の影響はなかったようです。雑草対策に失敗したところは減収となったそうです。


 冷害をネットで見ると江戸時代の三大飢饉が出てくる。幕府は飢饉がおきてから対策を行っている。数十年ごとにおこっているが、記憶がなくなるらしく対策は後手後手になっている。
 現代では冷害はおきない。改良普及センターから警報が出るので防ぐことができる。
 他では見られない冷害がおきた田は、田植を普通の慣行栽培より一ヶ月も遅らせている玄米ごはん族の田だけに見られる。特異な現象だ。
 現代のハウスで育てられた苗は、江戸時代の立派に育った大きな苗に比べたいへん見劣りする。とても田植しようと思える苗ではない。それどころか先進的なところでは、乳苗といわれるようなものすごい小さな苗を植えている農家もある。現代農業は小さく小さく植えて大きく大きく収穫する。
 考え方、やり方は江戸時代と反対になっている。それは化学工業、機械工業が生み出したものだ。玄米ごはん族ほ、それを中途半端に利用しているにすぎない。

 アレロパシーについてネットで調べると、つい最近でてきた新しい研究だ。現代の稲は赤米などに比べアレロパシーがずっと少ない。アレロパシーを出さないで他のものにエネルギーを使っている。
 寒さが来ると他のものにもエネルギーを使えなくなる。最終的に稲が残そうとするものは、わずかな数のモミだ。大きなモミ。期待も大きい。

 講演の中で鳥居先生は、大きな粒は密度が小さい、と言われた。水に浮かべてみる。

 





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草抜き、ありがとうございます

2019-11-22 00:43:48 | 
 草が育って木のようになった田、コンバインの刃は親指以上に太くなり木のようになってしまった草をバリバリ刈っていくが搬送部分のプラスチックをいためる。まだ、爪は壊れていないが時間の問題になった。

 二週間前の開店初日におうかがいした近江屋様の店内のカフェ。ここから車で15分ぐらいの自然食品店、近江屋様で今度、店内に初開店され金曜日ごとにカフェを営業されるシェフ様が話を聞いてくれました。
 シェフ様はご自分でも阿見町で農業を営んでおられます。無農薬、無肥料の野菜です。草抜きはなれている、と言われるのでお願いしました。

 そして、先日、お二人で来てものすごいあれ放題の田の草抜きをあっという間に面積の半分を終わらせてくれました。半分に草が全くなくなりました。ご面倒をおかけしましたが、抜いたものは畦へ運んでいただきました。
 残りの半分はコンバインで稲刈りをしながら、抜いた草、木のような草をコンバインで稲を刈った後へ置いていきます。
 本当にどうもありがとうございました。


 中耕除草をゆっくり念入りに3回もやった田。最低の見本になってしまいました。何がどうなっているのか、よくわかりません。

 シェフ様のとれたての野菜、どうもありがとうございます。いただいた野菜はゆでておいしく楽しみながら食べました。
 これからもよろしくお願いいたします。


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