新型コロナウィルス対策で、全国の店舗や会社などの入り口に設置されている「サーマルカメラ検温器」。小さな画面に顔をかざせば、体温を瞬時に測れる便利なツールとして一気に導入が進んだ。
しかし、体温のみ測ればよいのに、顔や音声を収集する機能が付いた中国製の某検温器がある。不審に思った韓国の研究所が分解したところ、その機器から中国とアメリカのサーバーに対し、画像などのデータを密かに送信し、韓国の技術では解読できない暗号もかかっていたことが判明。機器の正体は医療用というより、「高性能監視カメラ」であり、外部からの遠隔操作で映像を見られ、半径30メートル以内の会話が聞こえることも分かった。だが、時すでに遅し。韓国内に出回り、もはや把握が困難だと問題視されている(*)。
私たちが日常的に目にしたり、使ったりしている高性能機器は生活を便利にする反面、外部から監視されるリスクを負うという諸刃の剣だ。人々の言動をいつでもどこでもチェックできるというツールは、権力者の側からすれば"垂涎の的"になり、世界では「監視社会が構築されているのでは」と厳しい目が向けられ始めている。
(*)2021年5月13日付韓国紙ハンギョレ電子版(日本語版)
人間が機械で支配される時代
大川隆法・幸福の科学総裁はさらに踏み込み、近著『地獄の法』で「法治国家を維持するに当たって、AI等による監視主義を根本に据える国が増えてきている」と指摘。「AIによって人間を管理する。そして、人間が、人間自身がつくった法律によって、機械を通して支配される時代が始まっています」と警鐘を鳴らす。本特集は、機械を通して人間をコントロールするという監視国家の今に迫る。
※文中に特に断りがない『 』内の書籍は、全て大川隆法・幸福の科学総裁、幸福の科学出版刊。
ツイッターで起きた「国家権力による検閲」
バイデン政権とFBIがアカウントの大量凍結を指示!
利用者に悟られずに言論弾圧する方法