https://the-liberty.com/article/19991/?pageId=1
死んだら驚いた!
LGBTQの真相
その道を突き進む先に、本当の「幸福」があるのか──?
今、人間が男女に分かれて命を与えられている意味について、全ての人が考える時だ。
「高校時代に所属していた運動部の後輩たちが、大学に入った後、何人か性転換してしまいました。間違いなく、世間でLGBTQ運動が加速したのと同じタイミングでした」
東京都内の高校を卒業した20代女性Aさんは、本誌編集部の取材にこう答える。
「皆、共通してコンプレックスを抱えていた子たちだった印象があります。男子に女性として見てもらえなかったり、ふられたり……」
集団で性を変える若者たち
自殺した例も…
だがAさんは、彼女たちが性を変えて「幸せになった」という話を聞かないという。ホルモン治療で体を壊したり、同性と付き合っても長続きしなかったり。性転換後、自殺した知人がいるとの話も耳に入った。
「私自身、ボーイッシュなタイプだったのですが、仮に『男性的かな』と思っても、社会生活を送るうちに『やっぱり女性』という感覚に戻る人が多いと思うんです。ただそういう人であっても、SNSでLGBTQの情報を浴びて当たり前になり、受け皿があることで逆に抜け出せなくなっているように見えます」
近年、加速するLGBTQ運動──。東京都でも11月から、同性カップルなどを公的に認める「パートナーシップ宣誓制度」が開始され、国会でも「LGBT理解増進法」制定を求める声は大きい。アメリカ中間選挙でも争点の一つとなっている。
しかしその裏で、とんでもないことが起きている。
「女子野球部の同期や後輩で5人ほどが性を変えてしまいました」
こう語るのは、関西の高校を卒業した同じく20代のBさん。
「コーチや監督にも元女性や元男性の方がいたり、同性の教え子と付き合う人がいたりなど、LGBTQが当たり前の空気になりつつありました。
部内に"イケメン"な先輩女子がいると、後輩女子が『かっこいい』と憧れて、距離が近づいてお付き合いしてしまうのです。やはり、女子としての劣等感があった人が多かったです。
高校1年くらいまでは、『あの二人、付き合ってるんだって』という噂が流れると、『え、嫌だ』という雰囲気がまだありました。でもLGBTQ運動が盛り上がった頃でしょうか……高校3年から大学に入るくらいの時期に、急に『悪くないよね』という空気に変わったんです」
編集部には「学校のクラスの半分で性自認が揺らいでいる」という衝撃的な声も届いている(*1)。コミュニティなどによって濃淡はあるかもしれないが、深刻な状況があるのは確かだ。
(*1)本誌2022年10月号記事。
米若者の5人に1人がLGBTを自認?
LGBTQ運動がより進むアメリカでは今年、衝撃的な調査結果が発表された。20歳前後の若者の、なんと5人に1人が「自らをLGBT」と認識しているというのだ(*2)。30人クラスで言えば、12人が男子、12人が女子、そして6人が「どちらでもない」と主張していることになる。
悠久の昔から続いてきた人類の形そのものが、揺らいでいるように見える。
もちろん、深刻に悩む当事者を虐げたり攻撃したりすることは許されない。だがLGBTQを「新たな性」であるかのようにお墨付きを与える流れが本当に正しいのか。諸手を挙げて歓迎する前に、今一度立ち止まり、その「本質」を見極めるべきだ。
トランスジェンダーは本当は形を変えた「心の病」ではないのか
「何千件もの相談を受けてきましたが、その中で、本当の意味で『性同一性障害』という状態にある人に、私は一人も出会ったことがありません。分かったのは、そうした人々はなんらかの形でウツや不安症に苦しんでいるということです」
こう語るのは、性転換を後悔する人を支援する団体「セックス・チェンジ・リグレット」主宰のウォルト・ヘイヤー氏。自身も長らく「女性になりたい」という思いと格闘し、42歳の時に、「男性」から「女性」への性適合手術を経験したが、後悔し、再手術を経て性を「男性」に戻した。
手術では解決しなかった
「トランスジェンダーだという人はほとんどの場合、幼少期に起因する精神的な問題を抱えて苦しんでいます。これは、(心理学的に言えば)『逆境的幼児期体験』と言われるものです」
これは、ヘイヤー氏も例外ではなかった。
同氏は"躾"が厳しい家庭で幼少期を過ごした。悪いことをすれば両親に羽交い絞めにされて、何度もお尻を叩かれ痛みで大声を出しても、止まることはない──「虐待」と思われても仕方がない環境だった。
その時に唯一、優しく接してくれたのが、子守をしていた祖母だった。祖母はいつも、幼いヘイヤー氏に女の子用のドレスを着せて遊び、「かわいい」と褒めた。
しかし、この遊びが両親に見つかると、"躾"が一層激しくなる。その上、女装させられたことが当時10代だった叔父にバレると、ヘイヤー氏はパンツを降ろされるなど、数年にわたり陰で性的暴行を受けた。両親に助けを求めても「嘘だ」と罵られるだけで信じてもらえない。この屈折した幼少期の中でヘイヤー氏は「女性になりたい」と強く感じるようになり、その思いを心に秘めて成長した。
ヘイヤー氏は大人になり、米国ホンダの重役に上り詰めるなどキャリアを積み重ねた。しかし「女性になりたい」という思いが拭えず、精神的に追い詰められていく。アメリカで著名な精神科医に相談すると「性同一性障害」と診断され、男性から女性へと性別を変えるべく「ホルモン治療」と「性別適合手術」を受けた。
しかし、性の違和感からくる精神的な苦痛は変わらなかった。それどころか、妻からは離婚を言い渡され、アルコールや薬物に依存し、彼の人生はますます荒んでいった。「自分は一体、何者なのか」という問いが頭から離れず、自分の性別について混乱するばかりだったという。
「(そんな時、)私はカリフォルニア大学で心理学を学ぶ中で、トランスジェンダーと認識している人は、一般の人と比べて精神的な疾患を67~70%も多く持っていることに気付きました。その時から、『トランスジェンダーの人々は何で苦しんでいるのか』と思い始めたのです。
勉強を進めていくうちに、彼らは(本質的には)身体醜形障害(*1)、解離性障害(*2)、統合失調症、双極性障害、社会適応障害などで、苦しんでいることが分かってきました」
そしてヘイヤー氏自身も「アルコール依存症」であり、幼少期の体験に苦しむ「解離性障害」と別の医師から診断され、その原因がつらい経験からの逃避だったと自覚した。その後、自身の信仰に向き合い、セラピーを通して、再び「男性」として生きることを決意。そして同じ苦しみを持つ人を救う活動を始めたのだ。
(*1)自らの身体的な外見が「醜い」ように見えてしまい、本人が強く信じて、その考えに囚われてしまう精神疾患。
(*2)心が分裂し、自分というまとまりがなくなる精神疾患。人格や感情、行動などが破綻して生活が損なわれる。
「性転換は生きながらに自殺すること」
「相談に来た人に対して、まず『なぜ自分のことが好きではないのですか』と問うことにしています。過去には、その問いに『性的虐待を受けたことがあるから』と答えた少女もいました。
もし心理的にも、感情的にも、性的にも満たされているなら、自分自身を変えようとは思いません。新しい性別になるということで、嫌いな自分を殺し、人生で経験した苦痛などから逃避しようとしているのです。それは、生きながらにして自殺を図る行為です」
実際に、自殺を試みるトランスジェンダーの人は多い。米非営利団体「National Center for Transgender Equality」などが、6500人近くのトランスジェンダーを対象に行った調査では、その半数が自殺を試みたことがあると報告されている。主な原因は、"性同一性障害"の裏で見過ごされてしまった「精神疾患」だった(*3)。
(*3)ウォルト・ヘイヤー著「Articles of Impeachment against Sex Change Surgery」より。
神様が決めた「性」は変えられない
「精子と卵子が結合した後、男性もしくは女性が母親の子宮で育っていくことになる。そして約9カ月後に、男性か女性で生まれます。これは、神様がデザインしたものです。いくらホルモン治療や手術をしたとしても、(本質的に)性を変えられず、自らの身体を傷つけるだけです。神様に従順になったとき、地上に生を受けた後にこの神様のデザインを変えることは、誰もできないことに気付きます。神様に従順になるということは、『自分の身体や性別、性指向が、神様によってつくられた』という真実を受け止めるということを意味します。
彼らのそばに座って彼らのつらい経験に耳を傾け、『自分の性は変えることができない』と気付かせてあげることで、神様が創った自分を認識させ、後悔のない人生を送ってほしいと、私は願っています」
子供の性違和感は9割以上が解消される
実際、米医療研究所「ヘイスティング・センター」のレポートによると、「性同一性障害」を訴える子供の94%は、大人になって「性を変えたい」という衝動から解放され、健全な教育の中では性の違和感は解消されることが判明している(*4)。
しかし昨今は、性が"多様化"したかのように訴えられ、LGBTQを増やさんとする運動ばかりが報じられる。へイヤー氏は、インタビューの最後にこう語った。
「日本の皆さんに知ってもらいたいのは、"トランスジェンダーというものは存在しない"ということです。これはLGBT(運動)がつくり上げた『嘘』です」
(*4)論文「Ethical issues raised by the treatment of gender-variant prepubescent children」より。
ここまで進むLGBTQの権利拡大
●同性婚
アメリカをはじめ33の国と地域で合法化(2022年10月時点)。
●「パートナーシップ制度」
日本国内223の自治体で導入され、3168組に交付(*3)。
●「男女の制服自由選択制」
日本全国の中学・高校で1000校以上が導入している(*4)。
●オリンピックでトランスジェンダー選手が出場
東京五輪で公平性の観点から避けられていた「男→女」のトランスジェンダー選手が初めて、「重量挙げ」に出場。
●「LGBT理解増進法案」
自民党内での支持は反対派を上回る4割を超え、法案提出寸前のところまで行った。
(*3)渋谷区・虹色ダイバーシティ 全国パートナーシップ制度共同調査より。
(*4)2021年、学生服メーカーのトンボ調べ。
精神科医が感じる実態
実は少なくない トラウマ、嘘、変態趣味
性的違和感などを訴える方は、当院にもかなりの数来られます。
ただそうした方を診ていると、背景にあるものは過去の病歴や問診内容から、次のように分けられると考えています。
1 生まれつき(少数)
まずは、「幼少期」から性的違和感が強い方です。
米ヴァージニア大学の精神科では、「前世を記憶している」と語る子供たちを研究しています。そこでは現在とは逆の性別だった前世の記憶を訴える子供の62%で、"前"の性別特有の行動が観察されたといいます。
このように、宗教的には過去世由来と言われるような問題もあると見られます。ただ臨床経験上、そうした方は少なく、以下のケースの方が圧倒的多数です。
2 トラウマ・劣等感・多重人格
違和感が「思春期以降」に始まる方は、トラウマが残るような生育歴や対人関係、仕事などでの大きなストレスが背景にあることがあります。
例えば性的違和感を訴えて来院されたある女性は、話を聞いていくと幼少時、母親から虐待を受けていることが分かりました。「母のようになりたくない」という意識があり、母親を女性全体の代表と見ていたことから、「女性になりたくない」と思うようになったようなのです。
それを自覚してもらった上で、内観療法という治療を行いました。そういう方は「親に虐待された」という記憶で占められています。しかし「育ててもらった」という事実はあるので、「食事をつくってもらった」などといったことを思い出していくと、母親への感謝が深まり、違和感が軽減しました。
他にも引きこもりや社会的弱者と言われる状況にあって自尊心が低い人や、成功していても性的コンプレックスが強い方は、自分に軸がないために、性的少数者という「マスク」で自己防衛しようとするケースが多いです。
こうした悩みやウツ的な状況がひどくなり、むしろ統合失調症や解離性同一障害(多重人格)と診断されるようなケースもあります。診察中に人格が変わり、おとなしい女性の声色が低くなって、椅子の肘掛けに寄りかかって暴言を吐いたり、話が突然ロジカルになったりする、といった場面を何度も見ています。
一般臨床では、「性同一性障害」と多重人格の境界がうやむやのまま診断されていることが多いのが実情です。
3 虚偽性障害
明らかな「疾病利得」が伺える──平たく言えば、女性トイレや女湯などに入って性欲を満たすために、性を偽る人です。
「まさかそこまでする人が」と思うかもしれませんが、性欲を満たすために逮捕されるようなことを平気でする人もいるのであって、当然一定数存在します。ただ正直、ドクターでも騙されて「性同一性障害」と診断する人はいるはずです。
4 単なる変態趣味
例えば男性が女装することで性的興奮を覚える場合です。医学的には「服装倒錯フェティシズム」などの「性嗜好障害・性倒錯(パラフィリア)」などと呼びます。驚くかもしれませんが、性の違和感を訴えて来院される方の半分近くを占めている印象です。もちろん、それが社会全体の割合を反映しているかは分かりませんが、少なくはないということです。
1~4は別々ではなく、互いに重なり合っているケースもあるでしょうが、こうした多様な背景があるというのが、医療現場から見た実態です。(談)