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Mikuのブログ

孫正義の援護を受けて、躁的高揚・ピークを迎えた菅首相

2011-07-26 09:30:36 | 政治・国防・外交・経済

理想国家日本の条件 自立国家日本 ブログより転載 

孫正義氏の援護を受けて、躁的高揚・

ピークを迎えた菅首相

         

岐阜5区 加納有輝彦さんのblogから転載
http://ameblo.jp/papadad/entry-10925745064.html


 死に体と化した、菅首相であったが、3.11を機に、
戦後最大に盛り上がっている脱原発、自然エネルギー推進の
市民運動、孫正義氏、坂本龍一氏等著名人の支援を受け、
菅首相のやる気は、政権発足後ピークに達している、
まことに奇妙な逆説が起きている。

 15日、国会内で開かれた「再生可能エネルギー促進法」の
制定を求める超党派議員らの集会があった。
国会議員のほか、ソフトバンクの孫正義社長ら約350人が参加。

 第一部では、孫正義ソフトバンク社長の基調講演。
冒頭、田中正造の言葉の引用から始まった。
(音楽家・坂本龍一氏が紹介したもの)

「真の文明は、山を荒さず、川を荒さず、村を破らず、人を殺さず。」

 孫社長は、3月11日以降二ヶ月間悩みに悩んだという。

上場企業の社長として、本業以外には絶対に手を出さないを
モットーにしてきたからだ。東日本大震災を機に、本業以外、
つまり自然エネルギーの普及のため、最初の道筋だけ
作っていきたいと、脱原発・自然エネルギーへのシフトの
考えをカミングアウトしたという。

 今回の震災、そして原発事故を機に、間違いなく
原発依存度は下がるだろう。

東電の過去の設備投資の内訳をみると

原子力 1492億円
火力   461億円
自然   110億円(水力がほとんど:9%発電)


 ほとんど、原子力に充てられてきた。

化石燃料のコストは、今後下がる事はない。
原発にも、火力にもたよれない。

自然エネルギーを開発するしかない。
自然エネルギーを利用できるための環境として三つの条件がある。

1.全量買い取り制度

2.送電網への接続義務(ただし書きの例外規定を認めない)

3.用地の規制緩和

 よって、自然エネルギーの電力買い取り法案である
「再生可能エネルギー促進法」を法制化しなければならない。
そこで自然エネルギー研究会を発足し、現在、
33都道府県の知事さんから賛同を得た。

以上、孫正義氏の基調講演

第二部では、25の民間団主催のエネルギーシフト勉強会に、
菅首相が招かれ講演をした。

菅首相は、30年も前から、自然エネルギーに関心をもって
取り組んできたという。
私たちは地球を貸してもらっている。そして地球を救うのは
植物であると思っている。最後は植物党を作りたいくらいだ。

科学技術庁は、原子力を推進するための役所であった。 .

自然エネルギーはことごとく否定された。
風トピア計画、サンシャイン計画も潰されてきた。
日本は30年遅れた。

2030年には、原子力を53%,自然エネルギーを20%が
当初の計画だった。それを白紙とし、10年前倒しし、
2020年に自然エネルギー20%にもってく決断をした。


これらの方針に、経団連会長は反対のようである。

自然エネルギーの推進は、民主主義とマッチしている。
みんなが参加して作る。少なくとも選択肢を与えるのが政治の
責任であると思っている。

 以上、菅首相の話概要。

 

 菅首相の、話を受けて、再び孫正義氏が登場。

「いや~、今の話を聞いていると、菅首相には、

もう10年がんばってもらいたい。すごい土俵際の粘りだ。

この粘りで法案(再生可能エネルギー促進法)を
絶対に通してほしい。」「浜岡原発の停止、この決断は
素晴らしかった。菅首相以外出来なかったであろう。
抜き打ちでやったからこそ出来たこと。
これは評価すべきだ。」

 応援団長の孫正義氏の言葉を、菅首相は、かつて
見たことのない満面の笑みで聞いていた。

 孫正義氏の挨拶のあと、最後菅首相も登場。
応援演説の後とあって、菅首相は、躁にもみえる満面の笑みで、
高揚した様子で挨拶した。

「菅の顔だけはもう見たくないと人も結構いるんでうよ。
国会の中には。

本当に見たくないのか。

本当に見たくないのか。

本当に見たくないのか。

それなら早いとここの法案を通した方がいいよと。

この作戦でいきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。」

 拍手喝采の中、菅首相はVサインで退場した。

 脱原発、自然エネルギー推進の戦後最大の高揚の波にのって、
菅政権発足後、首相はやる気満々、元気に満ちている。


私の印象。

 菅首相は、最も得意とするところの自然エネルギー推進の波に、
サーフィンの如く乗り、瀬戸際で、一国の総理としての
重荷から退場し、市民運動家としての居心地のいい
本来の立ち位置に戻ったのではないか。

薬害エイズで得点を稼いだ時と同じ立ち位置を得たのだ。
市民運動として一点突破の立ち位置を得たのだ。

 ゆえに、菅首相の花道は、東北の復興ではない。
ずばり、「再生可能エネルギー促進法」である。

 今回の、エネルギーシフトに関わる人々を観るに、
あまりレッテルを貼るのは避けたいが、しかしながら、
福島瑞穂、辻本清美、照屋寛徳、加藤登紀子氏らの名前をみると、


「環境左翼」というカテゴリーに入れようとすれば
可能なのかもしれない。

 これに関連して感じたのは、国家、主権、国防、防災という
観点が、微塵も見られないところは、気になる。

 それにしても、この期に及んで、菅首相応援団が異常な
高揚を見せている。自然エネルギー推進を長年行ってきた
市民団体にとって、この菅政権の瀬戸際が、電力買い取りの法
制化の千載一遇のチャンスとなっているのである。

 菅首相の満面の笑みの中に、被災地、被災者への思いは
見られなかった。

歴史の仇花か?歴史の必然か?


以上

 

 

 

 


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