【海外メディア】イスラム教徒を敵視するミャンマー仏教界は仏教精神に立ち返れ
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その仏教指導者はイスラム教徒を「狂犬」呼ばわりした。21日付英字紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューンは、イスラム教徒と対立を続けるミャンマーの急進的仏教徒の様子を報じている。なぜ仏神を信ずる者同士が争い、傷つけ合い、殺し合うのか?
以下、同記事より。
ミャンマーでロックスター並みの人気を集める仏教僧侶アシン・ウィラスは祈祷に続けて、数千人の会衆の前で同国の少数派イスラム教徒をののしり始めた。「優しさと愛で心を満たすことはできる。だが、狂犬の横で眠ることはできない」(You can be full of kindness and love, but you cannot sleep next to a mad dog.)」
ミャンマーでは昨年来、剣を帯びて汚い言葉を使う過激派仏教徒(extreme Buddhism)が台頭している。仏教徒のリンチ集団が200人を超えるイスラム教徒を殺害し、15万人以上(ほとんどはイスラム教徒)を家から追い出した。
昨年ミャンマー西部で少数民族イスラム教徒のロヒンギャ族と仏教徒が衝突したことから始まった両教徒の争いが、今や全国的な原理主義運動になっている。イスラム教徒の作った製品に対するボイコットも起きている。政府に仏教徒の暴力を鎮圧する気があるのか疑わしく、ミャンマーの民主化への道そのものが危機に瀕している。
僧侶ウィラスは最近の説法で、3月に起きた仏教徒によるイスラム教徒の子供や大人に対する虐殺を、自分たちの強さの印だと述べた。「私たちがもし弱ければ、この国はイスラム教になってしまう」と。背景には、ミャンマーがイギリスの植民地だった時代に、民兵や兵士としてやってきたインド人たちの多くがイスラム教徒だったことへの歴史的反発もある。
同国の仏教僧侶は穏健派と過激派にほぼ二分されており、イスラム教徒の人口が急速に増えていることへの恐怖感が広まっている。仏教徒側は、イスラム教徒との結婚を禁じる法案を求める署名活動をしたり、イスラム教徒が生産している商品ブランドや経営している店舗のリストを載せてそれらを利用しないよう呼びかけるパンフレットを配ったりしている。あるイスラム教徒の商店主は仏教徒が恐いので、子供たちに「どうしても必要でない限り家から外に出ないように」言っているという。
イギリス植民地時代の暗い影を引きずるなど、問題は単純ではないが、信じる仏と神の違いが互いの恐怖心や憎悪を増していることは否めない。だが幸福の科学が明かしているように、仏教の開祖・釈尊の魂の本体とイスラム教のアッラーは、同一の地球神エル・カンターレである。
長期的にはこの真理が広まれば、宗教の違いは意味がなくなり、同じ地球神を信じる同胞として手を携えることが可能になる。
両教徒の争いは逆説的な意味で、既成宗教の枠を超える真理と信仰が一日も早く広まらねばならないことを示している。(司)
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2011年10月号 幸福の科学が世界宗教になる理由─200号記念総力特集「宗教」
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