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Mikuのブログ

オーディションを受ける時やスカウトをされた時の注意

2017-03-02 17:09:11 | 映画・ドラマ・芸能・スポーツ

堀北真希さんが家庭に専念したいと芸能界を引退しました

山本さんも快く受けとめ、丁度出産子育て中で事務所側も仕事をねじ込んでいなかったのか了承したらしく。こちらはめでたく引退となりました。よかったですね

なかなかこういうタイプの清純派女優さんは希少なのでちょっと残念ですが、子育て一段落して余裕ができたら復活ということもあるかもしれない

ところでどうやら堀北さんにはこんな悩みもあったらしいのです
結婚前から引退を考え事務所にやめたいと相談したこともあった。理由は事務所の待遇をめぐる考え方に徐々に温度差が生じ始めた事による。とあります

清水さんのドクターストップがかかり仕事ができない状態からの出家という世間を賑わした問題やその前にも清水さんと同事務所の能年さんがやはり待遇に関し事務所と揉め独立した経緯もあり、「芸能事務所」っていったいどうなってるんだろうというのを今回のテーマにしてみました。

芸能プロダクション主催のオーデションを受けたり、街でスカウトされたりと若い人たちにとっては夢の世界への扉ですが、オーデションに受かったからとか、スカウトされたからとほいほいプロダクションとの契約書を交わしてしまうと大変なことになることがあります。大変なことになることがある・・というかほとんどの芸能人がこの洗礼を受けて悩み苦しみながら仕事をしています。役作りだとか自分の成長だとかで苦しむ分には芸の肥やしになるのですが本来自分を守るべき事務所が悩みの種になってしまっているのです。
 
通常、芸能事務所とタレントの間には「専属マネジメント契約」が結ばれます。
「専属マネジメント契約」とはその事務所のために専属で芸能活動を行う一方で、その芸能事務所はその芸能人の芸能活動を支援することを契約するものです。
ここでアメリカのハリウッド俳優達の「専属契約」を紹介します。アメリカには芸能事務所にあたるエージェントが存在します。俳優やタレントはこのエージェントを専属的に雇って芸能活動をします。エージェントにとって俳優は顧客にあたります。エージェントは仕事を依頼してきた企業との出演、金額、契約の交渉に関わるだけです。ギャラは俳優タレントに全額支払われそこからエージェントに仕事料として支払われます。俳優のスケジュールも本人が管理します。つまり「専属契約」の主体は俳優タレントにあります。

日本の芸能界の「専属マネジメント契約」は特殊でその名の通りタレントのマネジメントまで行うので実質的にはエージェントにあたる芸能事務所はタレントのスケジュール管理やタレントの稼いだギャラの分配まで行っています。
特にギャラですが、まずは芸能事務所に振り込まれ、事務所がタレント本人に分配します。つまりタレントは限りなく事務所から雇用された形に近いものになってしまっているのです

しかしこの「専属マネジメント契約」ではタレントが個人事業主であるとみなされ雇用契約のように労働基準法が適用されません。但し、芸能人でも、仕事を断れないとか、時間や場所を拘束され、時間に応じて報酬が変動するなど、労働者と変わらない実態があるなら労働基準法が適用されることがあります。

この「専属マネジメント契約」は芸能人がお芝居や音楽活動だけに集中して取り組めるという利点はあるものの、下手をすればタレントの稼いだギャラやタレントのスケジュールを事務所の好きなように扱えるだけに事務所が芸能人を酷使して体や精神を壊す危険性を孕んでいます。
 
まず、売れ出すとタレントは事務所から勝手にどんどん仕事をふられる。嫌な仕事をふられ相談してものらりくらりとかわされ、結局仕事を断われないなどと強制的に撮影場所へ連れてこられ仕事をさせられる。お給料もタレントが稼ぎ出すと歩合制だったギャラを給料制にされ、どんなに稼いでも低い賃金しか与えられず、相談しても今度はその相談自体を事務所側が快く思わない場合、仕事を干され収入が全く入らないようにされてしまいます。
そうした経験すると干されるのが怖くなりタレントは事務所のいわれるままに寝ずに仕事をして高額を稼いでいたとしてもギャラは事務所に握られ給料は稼ぎに対して不当に安いという状況に追い込まれていきます。しかし辞めたいといっても1年契約が仇となり事務所側が同意しなければまた1年働かなくては辞めることができない事になっている。そうしていくうちに当然本人は疲弊していきます。
なんの回答も得られないまま「専属マネジメント契約」という名の労働基準法の届かない「雇用関係」が続き、相談しても相談しても事務所からは仕事をしてくださいの一点張りだからです。
その結果精神状態がおかしくなりドクターストップがかかったのが清水さんの例です。
 
ただ清水さんだけがそんなに特別酷い扱いだったのかと言えば、過去、事務所とこうしたことで揉めて芸能界の表舞台から干されたタレント達は無数にいます。中には人知れず自殺している人もいるらしいです。

中には運強くそうした苦境を乗り越えてこられた先輩もいるのかもしれませんそうした先輩たちはそれが芸能界というものだと誇らしげに言うのですが、それは単に弱肉強食の世界で勝ち残ったんだ!と威張っているようなもので、芸能界というある意味その国の文化をも育む世界観からは程遠いと言はざるを得ないのではないでしょうか。昭和の初めにはそれでもよかったのかもしれません。
メディアは芸能事務所からタレントを回してもらっている立場なので事務所に頭が上がらない。そして事務所寄りの偏向報道になっています。

因みに清水さんはレプロエンタテインメントとの契約は終了しましたが芸能活動を引退してはおらず。休養中とのことです。

この芸能界特有の「専属マネジメント契約」については社会問題にするべき問題だと思います。
日本人はアメリカ人のように完全実力主義の一匹狼でなんてやっていけない、事務所の管理がいるんだというならせめて労働組合を設置するべきでしょう。

また芸能事務所のオーデションを受ける際やスカウトされた際にはこうした「専属マネジメント契約」という契約であるということをよく知ったうえで受ける必要があります。
芸能事務所が善良であれば問題ありません、しかし善良そうに見えて入ってみると清水さんのようにまるで奴隷のように扱われたというケースが多いのがこの世界です。

芸能事務所側もここまで芸能界も大きくなったその軸にあたる芸能事務所の経営者であれば、これからも社会的公人としての責任を問われ続ける事になるでしょう。そうでなければ健全な社会の歯車にはなれないということですから、改善されないようでは淘汰される道しかありません。



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