行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする26年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

任意団体の研修会のお知らせ

2016-09-16 09:57:19 | 本と雑誌
 私が代表を務めている

 任意ボランティア団体である

 多言語行政書士協会と

 任意勉強会である

 戸籍手続研究会が共同で

 会員のみならず

 一般の方々も参加できる

 研修会を約1年ぶりで開催致します。

 ご興味があれば、お申込下さい。

1.日   付:平成28年09月23日(金)
  開催時間 :午後06時30分~08時50分

2.会 場 名:港区立港勤労福祉会館
       (JR山手線田町駅三田口より徒歩3分)

3.科 目 名:インドネシア専門行政書士の事件簿

4.講 師 名:行政書士廣瀬さやか先生(港支部)

5.受 講 料:会員・準会員:無   料
          非 会 員 :2,000円

6.申 込 先:行政書士清水美蘭さん
         電 話:048(951)7020
         FAX:048(957)2707
         E-mail:hana@office.email.ne.jp

7.URL:http://malsatagengogyosei.blogspot.jp/
       http://kosekikenkyu.blogspot.jp/

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日輪の遺産(浅田次郎著)

2011-08-15 09:06:07 | 本と雑誌

日輪の遺産 (徳間文庫)

 私の大好きな短編小説「ラブレター」を書いた浅田次郎氏が、

 18年ほど前に発表した作品の文庫版です。

 巻末にある解説文によると、当時極道作家系であった浅田次郎氏が、

 大作家として飛躍したきっかけになった一冊なのだそうです。

 ストーリーは、現在価値200兆円にものぼるマッカーサーマネー、

   いわゆるM資金を巡る歴史ミステリー小説のような内容なのですが、

 このジャンルの定番であるハッピーエンドでは決して終わらせずに、

 徹底抗戦しようとする一部の軍人達による終戦前夜のクーデター場面や

 少女達の集団自決という衝撃的な結末も出てきて、

 戦争を知らない我々読者に今の時期というものを

 一人の日本人として改めて見直すよう

 やんわりと再考を促しているようにも思える秀作でもあります。

 

 それにしても、浅田作品は、どれもこれも

 一旦読み始めたら、すぅ~と引き込まれてしまいます。

 それは、浅田文学の登場人物の生き生きとした

 人物描写魔術のせいなのでしょうか。

 この時期、電車の中で読むお勧めの一冊です。

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広田弘毅の実像

2011-08-06 09:03:40 | 本と雑誌

広田弘毅―「悲劇の宰相」の実像 (中公新書)

 広田弘毅と言えば、東京裁判で絞首刑になった戦犯のうち、唯一軍人でない文官であり、外務大臣から総理大臣まで登りつめた人物として教科書にも出てくる有名人でもある。

 しかし、太平洋戦争の頃の歴史については、この時代の歴史が入試問題対象外ということもあってか、殆どの日本人が広田のことを詳しくは知らないと思う。

 一方で、城山三郎氏の「落日燃ゆ」という小説の世界では、広田弘毅は悲劇の宰相として軍部に抗した人間味あふれる人物として描かれていて、この小説に登場する広田弘毅のイメージを持っている方々が多いと思う。

 そうゆう私も、この小説に描かれた広田弘毅のイメージを長年持ち続けて来た一人である。

落日燃ゆ (新潮文庫)

 しかし、どうも著者である服部龍二氏が調べ上げた広田弘毅の実像は、城山三郎氏の小説に登場していた悲劇の宰相広田弘毅像とはかなり異なるようだ。

 つまり、、「満州国成立の正当化」という軍部による世論操作や対中国強硬姿勢政策に始まった潮流に、広田だけではなくマスコミなどのメディアを含めて多くの国民までもが流されてしまい、ついには国際社会の中で日本という国が孤立し、強硬姿勢を貫くという選択肢しか無くなっていたという社会風潮を作り上げしまったようなのある。

 こうなると、もう誰も止めることが出来なくなって、一気に戦争に突入して行くという破滅へのレールというプロセスが出来上がってしまった当時の風潮や社会状況などが、報道機関としての報道の自由やその独立性さえをも喪失していた当時の新聞記事などから実に良く読み取れて大変興味深かった。

 そうゆう意味に於いて、戦争責任が今以て曖昧なままである理由が分かったような気がしたのである。それは、日本という国の国家政策の責任者であった広田について云えば、たとえ文官であろうとも、その政策遂行機関である行政府の最高責任者であった訳であったのだから、軍部の暴走を黙認し、場合によっては擁護した以上は、その政治責任を免れることは到底出来ないことは云うまでもないのである。更には、その責任を軍部だけになすり付けてしまおうという考え方に至っては確かに無理があろうとも思えるのである。その事は、東京裁判の審理に於いて一切弁明しなかった広田自身も分かっていたことだと思うのである。

 今日、戦争をまったく知らない50代の私をはじめ、終戦当時3歳であった69歳の方々を含めての若い世代の者達が、もう既に日本社会の大多数を占めている現在、日本という国家と日本人という国民が、破滅的な戦争に邁進してしまって数百万人もの人命を奪い、日本のみに留まらず近隣諸国までをも荒廃させてしまった歴史やその経緯を正しく検証し、次なる若い世代に正確にその真実を伝えることは大変重要な事であると痛感した一冊である。

 戦争とは、この様な時流、潮流という狂気の中で、知らず知らずの間に突入してしまうのだという事が、実に良く分かる貴重な一冊として是非お勧めする書籍である。

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浅田次郎の「ハッピーリタイアメント」

2010-03-10 12:57:55 | 本と雑誌

浅田次郎氏の作品は、不法滞在外国人女性と偽装結婚までしなければならないまでに身を落としたある日本人男性が、次第にその彼女に心を惹かれてゆく悲恋を描いた「ラブレター」をはじめ、何編かは読ませて頂きましたが、どちかと云えば社会派というか、シリアスな内容の小説であったと思うのですが・・・。

 確か4年ほど前、東京都行政書士会主催の講演会で、この「ラブレター」ができあがった背景などをお話し頂いた記憶があります。

 しかし、このご紹介する「ハッピーリタイアメント」は、まあ、一言で云えば、「痛快、サラリーマン小説!」とでも称したくなるような、電車やバスの車中で読んでいて、幾度となく顔がほころんでしまうような実に愉快な漫画のような小説です。

 それに、登場人物の年代が、私と同じ50代なかばのオヤジ達であり、その登場する人々の怪しげな天下り先である某財団法人の所在地が、これまた私の事務所の近くである東京神田の界隈を舞台にしていたので大変興味深く、かつ、楽しく笑いながら読めた本でありました。

 疲れた脳を休ませるために読む本としては、実に最適でした。

 私のハッピーリタイアメントはいつになるか?ですって! この仕事を始めて丸11年になりましたから、せめてあと14年はやって25周年記念を迎えることができたらなぁ・・・、などと願っています。

 その後は、老害などと言われぬよう、もっぱらボランティア活動と後進の育成に従事できればなあ、などと思っています。

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