行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする25年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

何人の方々の日本国籍を取得?

2010-07-29 14:34:42 | 行政書士のお仕事

 先日、「帰化の許可が降りました!」とのご連絡を頂きました。

 「おめでとうございます。これで、お仲間になりましたね。」

 「ところで、在留資格抹消届出手続を入管に行わなければなりませんね。」

 事業主の方でもあるので、これに伴って色々な変更手続が発生するので、

 一つ一つ注意深く確認して行かねばなりません。

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 ところで、当事務所で何人の方々の日本国籍を取得できたのか

 数えてみたところ、17名の方々の日本国籍取得

 (就籍、旧々国籍法に基づく手続を含む)のお手伝いをさせて頂きました。

 ほとんどの方々が、ここ5~6年の間で取得された

 方々ばかりですから、年に3人程といったところでしょうか。

 決して多い数字ではありませんが、

 まあ国籍専門という訳ではありませんから、

 こんなものなのでしょうか。

 ちなみに、国籍取得希望者で要件を満たしていない、

 待ちの方々が数名いますので、20名を越す日もそう遠くないようです。

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退去強制手続(いわゆる、在留特別許可)に係わる実務研修会

2010-07-28 14:05:31 | 行政書士のお仕事

 東京都行政書士会地下講堂で、入管業務に関わる実務研修会が、昨日27日午後1時半か午後4時半と午後6時ら午後8時までの間で、二つのテーマで行われた。 

 第一部は、東京入管から警備第三部門統括警備官と審判部門統括審査官にお話し頂いた。 

 統括警備官は、行政書士が作成した陳述書の内容と事情聴取や実態調査した事実とが異なっている事案が結構あると、淡々と指摘されていたのが印象的だった。やはり、虚偽申請に荷担しているのか、或いは、怪しい者達に使われているのか、不埒な同業者は未だに減ってはいないようだ。

 一方、審判部門の統括審査官が行政書士会で講演されるのは確か始めての事だったと思うので、言葉を一つ一つ選んで、かつ、慎重にお話しされていたという印象であった。そのうちに、ざっくばらんなお話しをして頂ける日が来るのを待ちたいと思う。

 在留特別許可ガイドラインで、積極的要素が消極的要素を上回っているから許可されるとか、逆に消極的要素が積極的要素を上回っているから許可されないというものでもないと仰っていたとおり、短絡的に可否を判断して依頼人に過剰な希望を頂かせたり、逆に落胆させるようなことは極力避けなければならないし、経験の浅い同業者には特にご注意頂きたいと思う次第だ。

 第二部は、東京第二弁護士会との共催だそうで、テーマは在留特別許可では第一人者の大貫憲介弁護士による「限界事例における主張・立証のノウハウ」であった。同氏の緻密な立証方法の一部を、逸話や笑い話をも交えて、楽しくかつ論理的にノウハウを公開して頂いた。

 但し、あれほどの量の立証資料を入管局に添付すると、『飛ばし読みされたら危険だな!』という印象受けた。もっとも、基本的な立証手法は大貫弁護士の手法と全く同じであるのだが、行政書士である我々が下手にそっくり物真似をすると、前述に述べた様な危険性があるので、添付する際にはメリハリを付けるなど工夫をしないと、かえって逆効果になりかねないので、経験の浅い同業者は注意が必要だと思う次第である。

 ところで、私は在留特別許可に関わる宣伝など一度もしたことが無いのだが、そこそこの数の在留特別許可案件を扱っている。ためしに、先週許可されたケースで、何人の在留特別許可取得に関わったかを数えてみたら丁度30人の在留特別許可を頂いていた。

 今現在も手続中で、許可待ちの5人の依頼人の方々が今後どうなるかは不明だが、今後の案件は更に複雑化し、不法滞在者のあぶり出し目的もある二年以内に導入される在留カードの導入と共に、こういった依頼も自然と減って行く傾向にあることは間違いはなさそうだ。

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連日の猛暑で思い出す、国外での猛暑の過ごし方。

2010-07-24 13:43:35 | 海外事情

 連日、最高気温が35度を越す猛暑の日々が続いています。暑さも苦手、寒さも苦手な私なのですが、海外の勤務先では暑い国々ばかりでした。

 その暑さの厳しい勤務地で、どうやって日々を過ごしていたのかを思い出してみました。

 1986年南米コロンビアの火力発電所建設工事現場では、ヘルメット、安全靴は不可欠です。どんなに暑くともヘルメットを外すことは絶対にできません。実際にヘルメットのおかげて命拾いした同僚がいたのですから・・・。

 現場に出ることが多くはないといっても時々は行かねばならないのです。そんな時には、日焼けし易い首筋を守る為に、メットの後ろに濡れたハンカチなどを垂らす。務めて日陰を歩くのですが、毒蛇が出そうな草むらや資材置き場の日陰は避ける。買い出しや調達で町へ出るときには、マメに涼しい店を選んで生ジュースや清涼飲料水を採る。海岸近くを通った時は、椰子の木陰の下で、冷えた丸ごとの椰子ジュースを飲む・・・等々。

 1987年~88年のメキシコの大径管工場勤務時代には、週末には著名なリゾート地でビキニ姿の美女を眺めながら、ゴルフや美味しい海産物料理とビールを楽しむ。また、工場から遠くない浜辺にある食後のお昼寝用ハンモックが完備しているレストランでは、生牡蠣や生貝を腹一杯食べてからハンモックでお昼寝する(帰国する同僚が、こういった店にもう行けなくなるので、空港に向かう途中で最後のお願いで無理矢理立ち寄った事もありました。)等々。

 そして、最後の1996年~97年のスペインでは、地中海マグロ畜養事業であったので、朝は日の出前の早朝から仕事をして、遅くとも午後2時頃には現場での作業はお終いにします。但し、私だけは事務処理や発注・発送業務、渉外折衝等があるので、午後の適当な時間から仕事を開始して夜までお仕事という日課でした。つまり、日差しの強烈な日中の2時~5時のあいだは、可能な限り自宅で休むか、車での移動時間に当てていました。

 もっとも、夜の11時過ぎに「ナカムラ!これから夕飯食べに行こう!」(南スペインのレストランの夕食時間帯は、夜11時以降がもっとも混雑します。)とか、夜中の12時過ぎに「これから、海岸の夜店を眺めながら散歩しに行こう!」とか、仕事の上のこととはいえ、夜ずっぱりのアンダルシアのスペイン人のカウンター・パートナー達へのお付き合いはちょっと閉口しました。

 休む暇無いじゃん!って感じでしたかね???

 まあ、日差しの強い暑い日中は、出来る限り無理な行動はしない。生ジュース等ビタミンCを多く採る、また週末は栄養のある新鮮な海産物を食べる。どうも、これらが最大の秘訣だったようです。

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弁護士側から見た非弁の解釈

2010-07-20 14:43:41 | 行政書士のお仕事

 東京都行政書士会が主催する総合研修が、事務所から歩いてゆける明治大学で行われていたこともあって、日曜日にもかかわらず参加してみた。

 4、5年前(?)も総合研修を受けたことがあり、実際に受講してみると意外と面白かったので、今回も久しぶりではあるが今一度参加してみたのである。

 第一回目の科目は、『行政書士と職業倫理』とはなっていたが、実際は兼子説とは異なる非弁行為に関する日弁連の考え方の一部紹介であった。それは、講師が、日弁連の非弁問題等対策本部本部長(本部長は日弁連会長)代行である髙中正彦氏という事実上の非弁問題の最高責任者であったからである。

 さて、講義内容であるが、士業間の業際問題での日弁連側のスタンスやら、弁護士数急増に伴う弁護士さん達ご自身の職域確保の問題と絡めた観点、あるいは、もうすでに起きている専門分野に特化してきている弁護士業務の実態、それに弁護士さん達ご自身が想定している近未来の弁護士像なども伺えることができるたことは、想像していた内容を遙かに上回る大変有意義で参考となったお話であったと思う。

 特に、弁護士数急増に伴って、日弁連として弁護士法72条を使ってどのように非弁活動を排除したらよいかを考えていると思わせるお話もあったり、すでに始まっている司法書士業務、行政書士業務等への進出への可能性を臭わせるお話もされていたのは大変興味深かった。

 我々行政書士もスペシャリストとして、専門分野における専門家としての確固たる地位を築いて行かない限りは、遅かれ早かれ、ファームにも勤務できずに、やむなくゲリラ的に独立開業してくる数千・数万の若い弁護士さん達が、生きるためになりふり構わず、司法書士、行政書士、社労士業務、税理士業務など他士業の業務に参入して来る可能性が極めて高いことが今回はっきりしたようだ。

 しかしながら、一方で手離れの良い、報酬的に割の良い仕事ばかりを追い求めて、刑事事件や面倒な事件、あるいは、外国人が絡む事件など、労力の割には報酬が少ない事件に対して、巨大弁護士事務所やベテラン弁護士さん達の多くが受任しようとしない傾向が強く、今現在でも続く事実上の弁護士不足、あるいは弁護士の大都市偏在状態の中で、果たして弁護士さん達の経済的な利益のためにだけに、法と正義の旗手として、国民の多くが今後も司法修習制度の公費による維持や弁護士法72条の内容を現状のまま支持・堅持することに賛同してくれるかどうかという大きな疑問を今回の講義から強く感じたのでありました。

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ジャンケンと同じような、政治家、官僚、国民との関係?

2010-07-18 09:30:59 | 国際・政治

 選挙カーが町中を候補者の名前を連呼して回り、候補者のダイレクトメールばかりが届いていたあの騒々しかった参議院議員選挙が終わって1週間が経った。なにか、あの喧騒は何ヶ月も前の遠い昔のことの様な気がしてしまうのだが・・・。

 ところで、政治家をグー、官僚をチョキ、国民をパーとする、ジャンケンのような力関係がバランス良く構成できていれば、良い国家であると私は思っている。

 つまり、グーである政治家が強すぎると、官僚は政治家の単なるお追従機関と成り下がって、下手をすれば国民を管理・監督するだけの機関となってしまう。これが圧政である。

 次に、官僚機構が強すぎると、官僚のモラルが高い時代であれば機能することもあるのだが、いずれは自己保身や自己利益ばかりを考えるようになって行き、公金を流用したり、自らの地位を確保するばかりの政策立案に腐心して、国家国民の事を考えることなく国の衰退をもたらせて行くことになって行くのである。

 前者は戦前の日本であり、後者はつい昨今までの日本に類似しているような気がする。

 そして、昨年の衆議院選挙でもそうであったが、今回の参議院議員選挙でも、有権者である国民が選挙によって民意を政治に反映していると思えるような状況に、歴史上はじめて突入して来たような気がするのである。

 つまり、自民党による政治は暫くはご遠慮頂きたい。民主党政治に期待はしてみたが、どうもはっきりとした政策が見えてこないので、任せっきりにすることはもはや出来ない。しかしながら、自民党政治に戻すつもりもない。かと言って、新しい小政党にも大きな期待はできない。などという感じの方々が実は一番多かったのではなかろうか。

 昨年誕生し、期待の大きかった民主党に失望した彷徨える有権者が大変多かった今回の選挙戦ではあったのだが、唯一はっきりと国民が政治家に表明したことがある。

 それは、東京選挙区の蓮舫議員の圧倒的な得票数であった。これを見る限り、民意は政府機関の無駄は徹底的に見直し、公金の流用とも思えるような隠れた施策は一切認められないという強い民意の現れであったと確実に言えると思うのである。

 この一番大事な民意の現れを自覚していた政党が少なかったのは、まだまだ政治の混迷が続くのではないのかと思わせた選挙後の各党の対応であった。

 とはいえ、徴税権や許認可権限など国民に対する強大な権力を持つ官僚機構に対して、唯一の影響力を行使でき、官僚達が執行官として正しくその使命を遂行するように国民の代表として目を光らせる事が出来る政治家を選出できるという、このありがたい制度を上手に行使して行く感覚こそが、これからの本当の成熟した国家への道なのかもしれないと思った今回の選挙結果であった。

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