行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする26年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

鳩山首相の所信表明演説に、久しぶりに政治を見ました!

2009-10-27 23:47:02 | 国際・政治

 昨日、クライアント一家の帰化申請書類の事前審査の為に、山のような一連の提出書類を抱えて、横浜地方法務局に行きました。台風が来るという事だったので、30分近く早く到着した私は、待合室にあるTVで流されていた鳩山新総理大臣の所信表明演説を何となく聴いておりました。

 ところがこの演説、少なくとも私にとっては中々の素晴らしい演説だったのです。実際の逸話を交えた、鳩山政治が目指すその方向性や基本姿勢が、実にはっきりと明白に打ち出せていたのでした。

 社会的に弱い人々が絶望する世の中からの希望の持てる世の中への転換。人が人を生き甲斐を以て助け合える社会を目指す。これらの考えに賛同するかどうかは兎も角としても、実に明確なビジョンを鳩山首相は打ち出していたのでした。

 ところが、野党である自民党、公明党や共産党曰く、具体性に乏しい内容で、抽象的だと酷評するばかりでした。所信表明演説で、具体案を説明する必要があるのでしょうか?具体案は、大臣や官僚達が総理のビジョンに従って、それを作り上げて行くべきものだと私は思うのですが・・・。

 過去の所信表明演説は確かに、何かの説明はしていましたが、それこそ抽象的で、自画自賛のような数字の羅列の演説に終始しており、それこそ一国民としては欠伸が出るような内容ばかりだった記憶しかありません。

 ところが、鳩山首相の演説は中々のものでした。新政権の姿勢や方針、その方向性が実に明白に見えた演説だったのです。ですから、当然野党からの野次や怒号が少なかったのです。

 本当の強者は、何も政府からの庇護などは必要がない筈です。むしろ、過去に於いては政府からの干渉や介入を極力避けて来たのでした。それが、バブル崩壊以降、都合の良い部分だけを政府に頼ろうとする、米国のお馬鹿な高給取りの経営者のごとく振る舞う日本の経営陣が余りにも増え過ぎたことが、日本という国がここ20年で凋落した最大の原因のような気がしています。

 どこかの御用学者だか政治屋だかに言われるままに、間違った米国式のスタンダードを採用してしまった事こそが、日本が凋落した最大の原因であると私は思うのです。

 鳩山首相はそういった、誤った昨今までの路線を政治的に修正しようと表明したのだと、私には聞こえました。それを、「日本は社会主義国家にでもなるのか」と切り捨てた幾人かの政治家は、もはや政治家では無く、単なる政治屋にしか見えませんでした。

 頑張れ!鳩山首相! 貴方の考え方どおりに行政機関を動かして機能させれば、日本という国は必ず復権し、復活します! そう言いたくなった、偶然に見た鳩山新総理の所信表明演説でした。

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東京駅から事務所まで!

2009-10-22 12:21:33 | 行政書士のお仕事

 私の事務所への最寄り駅は、主にJRの秋葉原駅、御茶ノ水駅、メトロ丸ノ内線の淡路町駅ですが、都営新宿線の小川町駅やメトロ千代田線の新御茶ノ水駅からも5~7分程度の距離にあります。更にはJR神田駅やメトロ銀座線の神田駅からも8分程度で来る事ができます。つまり、都合7駅からアクセス出来る便利(でも、どの駅からも1~2分来られるというようなアクセス条件にはないので、かえって不便なのかもしれません。)な場所にあります。

 ですから、東京の玄関口でもある、東京駅からも歩けない距離ではないのです。

 ところで、昨日久しぶりに某クライアントさんからの依頼を受けて、その方がいらっしゃる会社にお邪魔しました。

 その会社は東京駅から歩いて、世界的な大企業の本社や支店が林立する丸の内、大手町のビジネス街の外れの方にあるのですが、方向は私の事務所へ向かう方角にあります。

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 歴史的な重要建築物でもある改装工事中の東京駅駅舎丸ノ内北口を出て、日頃よく行くお茶漬け屋(地下です)さんが入っている新丸ビル(最近は観光スポットにもなっているようです!)を横目に丸ノ内のビジネス街をくぐり抜けます。

Img_1003_2 Img_1001_2

 ほんの10年前までは、夜のなるとブティックや飲食店などの店舗などは殆ど無く、ゴーストタウンのような丸ノ内界隈の夜景でしたが、今や沢山の店舗やレントランが居並ぶ銀座のような賑わいを見せるような街に変貌しつつあります。

Img_1011

 再開発中の経団連があった大手町付近を見過ごして、更に神田方面に向けて歩き続けると、鎌倉橋が見えて来ます。ここが大手町の端にあたり、世界的なビジネス街の終着点となります。

Img_0997

 この付近にあるクライアントさんがいらっしゃる会社での打ち合わせを済ませて、さてどうしようかと悩みました。それは、メトロ丸ノ内線の大手町駅から事務所のある淡路町駅までは、たったの一駅だけだったからです。

 「今日は、天気も良いし、散歩がてらに一駅ほど歩いて見るか!」

 そう決めた私は、鎌倉橋を越えて神田界隈に向けて歩き始めたのでした。

Img_0994_2Img_0993_2

 立派なビル群が平然と居並ぶ巨大なビジネス街の終点をくぐり抜けると、そこにはどこの都市にもありそうな、ごく普通の商業地の風景にがらっと変貌します。

 丸ノ内、大手町界隈で働いた事のない私にとっては、この世界的なビジネス街は、来る度にどこか窮屈な感じがして、居心地があまり良いとは言えないのですが・・・。しかし、鎌倉橋を渡りきって、神田界隈に入ってくると、なぜかほっとさせられる雰囲気があります。

 そのまま、神田駅西口に至る商店街への入口を横目で見過ごしながら、事務所のある秋葉原、淡路町方面に向かって更に歩き続けていますと、某コーヒー専門店先での最近はあまり見かけなくなった「モーニングサービス」と書かれた看板が目に付きました。

 独身時代(もう、20年以上昔の事ですね!)には、喫茶店でモーニングサービスの朝食とコーヒーを飲むのが日課のような私でしたが、ここのところまったくモーニングサービスなるものを利用した事が無いことを思い出しました。

 今日は、たまたま朝食抜きでクライアントさんの所へお邪魔しましたし、この後にも急ぎの用事も特に無かったので、ここらで10年ぶり(或いは、20年ぶり?)のモーニングサービスを食べてみることに決めたのでした。

Img_0990_2

 出勤後とお昼前の間の時間帯でみかける閑散とした歩道の風景を、ぼんやりと眺めつつ、久しぶりに時を忘れた朝の一時を過ごしていた私でしたが、お客さんとの打ち合わせの為でしょうか、来店して来たビジネスマン風の一行を見て、ふと我に返ったのでした。

 「さてと、仕事をしに、事務所に向かうとするか!」と、支払いを済ませて、再び事務所へ向けて歩き始めました。

 Img_1006_2 Img_1008

 そして、メトロ淡路町駅がある淡路町の交差点を過ぎ、秋葉原方面にある昌平橋に向かって3分ほど歩くと、神田郵便局とその手前にファミリーマートがあります。そこを右折して二件目の雑居ビルの中に私の事務所があります。

 郵便受けから郵便物を取り出して、階段を上って事務所の鍵を開け、事務所の蛍光灯スイッチを全部入れ、ポットの電源を入れ、そしてパソコンのスイッチを入れ、いつもように仕事を始めたのでした。

 ちなみに、東京駅から歩いた場合、事務所までの時間は、およそ25分程度かかるようです。地下鉄ですと、二駅ですから、普段は歩くことなどはしないのですが・・・。

 でも、昨日は秋晴れの清々しい天気のおかげで、久しぶりにとても気持ちの良い午前のちょっとした都会の散歩を楽しめたクライアントさんへの訪問でした。

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特別会計の是非

2009-10-16 10:21:53 | 社会・経済

 毎年国会で審議される一般会計予算に対して、特別会計なるものがある。その名前はよく新聞やTVなどで聞くことがあっても、その実体はあまり知られていないようだ。

 特別会計は何も国レベルのみならず、都道府県単位でもあるのだ。そして、特別会計の最大の特徴は、国会や都道府県議会の審議を経て決められる会計予算ではなく、基本的にはその所管する官庁又は都道府県の官僚達の手に委ねられている点だ。

 それは、議会の政治家達や軍人達によって、これらの用途目的が限られるべき会計資金を恣意的に流用されてしまうことを防ぐという意味に於いては、その昔は確かに機能していた時期もあったと思う。

 ところが、実際は無駄な物品購入やら、ダムや空港(注:社会資本特別会計の中に空港整備勘定等があります。)などの無用な建設費用、天下り官僚の多額の報酬や退職金等に使われている特別会計が多々あるといわれている。

 もし、確かにそうであるのならば、一般会計に組み入れるべきだとする意見は確かに筋が通っていると思う。

 ところで、国レベルの特別会計だけでも、年金に関わる原資や費用に限られる年金特別会計や失業保険の原資やその対策、或いは、労働者の向上に関わる費用に限られる労働保険特別会計など、現在以下のような16の特別会計がある。

  1.登記特別会計(法務省)

  2.地震再保険特別会計(財務省)

  3.特定国有財産整備特別会計(財務省)

  4.年金特別会計(厚生労働省)

  5.船員保険特別会計(厚生労働省)

  6.労働保険特別会計(厚生労働省)

  7.国立高度専門医療センター特別会計(厚生労働省)

  8.農業共済再保険特別会計(農林水産省)

  9.漁船再保険及び漁業共済保険特別会計(農林水産省)

 10.森林保険特別会計(農林水産省)

 11.国有林野事業特別会計(農林水産省)

 12.食料安定供給特別会計(農林水産省)

 13.貿易再保険特別会計(経済産業省)

 14.特許特別会計 (経済産業省)

 15.社会資本整備特別会計(国土交通省)

 16.自動車安全特別会計(国土交通省)

 その支出総額はなんと約178兆円にも登り、国家予算である一般会計予算額の約2倍にもなるのである。この巨額な金額が、国会で審議されることなく、その所管官庁の官僚達の裁量により無駄に支出されているといわれている。

 この膨大な資金のほとんどが、いわゆる高級官僚達の天下り先の名ばかりな特殊法人に一旦流れてから使われており、その使途が不明朗であることが多々あるのがどうも現実のようだ。

 例えば、無駄で意味もないような数多くの箱物施設で有名になった労働保険特別会計や、未だに年金記録問題が解決できていない年金特別会計、赤字空港ばかりを作り続ける社会資本特別会計の中の空港整備勘定等々。

 天下り官僚達によるこれら特別会計の杜撰な使われ方を見ていると、一部の特別会計制度では明らかに、その存続意義が無くなっていることは確かなようだ。

 そして、世間でほとんど話題すらなっていない地方自治体の特別会計制度も是非同時に見直して頂きたいと思う次第なのである。

 それは、第3セクターでの前例からしても、余りにも酷い失敗例ばかり(成功例って聞いたことがありません!)であり、下手をすれば中央よりも相当に杜撰な管理・運営がされている事が想像されるからなのである。

 民主党新政権のマニフェストを財源的にも裏付け実現させる為には、この不明朗な特別会計にメスを入れたならば、おそらく想像以上の巨額な無駄な資金が炙り出されるのではないかと確かに思えるのである。

 この特別会計問題を無視して、財源!財源!と増税とも思えるような念仏を唱える旧政府与党である自民党の姿勢では、おそらく暫くの間は選挙には勝てないのだろうと思うのだ。

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貧困率って何?

2009-10-08 13:53:19 | 国際・政治

 貧困率とは、ある国の国民の所得を高い順に並べた時に、真ん中の人の所得を基準にして、その半分に満たない人が占める割合を言い、その割合を相対的貧困率としているのだそうだ。

 従って、相対的貧困率が低ければ、その国の経済的な格差が少ない国家であるといえるのである。つまり、豊かな国は皆が豊かであり、貧しい国では皆で貧しさを共有している国(昭和20~30年代の日本ですね!)とも言えるのである。

 今日の朝日新聞によると、OECD加盟国(いわゆる、先進工業国30カ国)中、日本は貧困率が4位、そして、特に一人親家庭の子供(18歳未満)の貧困率では、何と見事に世界第1位と、先進工業国内の中では世界で最も貧富の格差のある国に成り下がってしまったようだ。

 OECD加盟国とは → http://www.kanzei.or.jp/refer/oecd.htm

【一人親家庭の子供の貧困率】

1.日本        58%

2.米国           36%

3.メキシコ      34%

4.トルコ        32%

5.オランダ      27%

6.ドイツ        26%

---------------

・   フランス      12%

・   英国         7%

・   スウェーデン    6%

・  デンマーク      4%

 1970年代、そして1980年代後半までは、日本という国は「一億総・・・」といった表現がマスコミでごく普通に使われるような、実に公平な資本主義国家の筈だったのだが・・・。

 それが、1989年?に消費税が導入されてからというもの、富める者とそうでない者との人口分布が徐々に顕著になって来たのだった。

 そして、小泉政権の誕生により、経済政策の責任者だった竹中平蔵氏による政策になってからは、それが更に悪化の一途を辿ったのはまぎれもない事実のようだ。

 特に問題だったのは、労働者派遣の原則自由化に踏み切った事だった。これにより急増した派遣労働者の年収の極端な低さが、日本の貧困率を更に押し上げたようだ。

 OECDの統計データで、一人親家族の子供の貧困率が世界で図抜けて高いのは、一人親の子供を預かったくれる安価保育園などの施設が日本では極めて少なく、日本の多くの一人親達がやむなく派遣労働者として働かざるを得ないという行政の無策な実態が如実に浮かび上がっているのである。

 ところで、製造業への労働者派遣を認めた最大の責任は、厚生労働省にあることは、実はあまり知られていない。

 そもそも、1990年の入管法改正によって来日した南米系の日系人を、当初は正社員や契約社員として雇用してした自動車や電機関連産業では、コスト削減至上主義によって、93年頃から擬装請負をはじめたのであった。

 その実態が急速に拡大しつつあるのを、政財界からの圧力により見過ごした厚生労働省幹部の責任は大変重いのである。

 僅か5~10年ほどで、こういった擬装請負という派遣労働者が何十万人にも急増し、かつ数千数万にもおよぶ中小零細の請負企業(中には、携帯電話だけで労働者を手配するブローカーまがいの業者さえも居たのである!)が乱立したのであった。

 こういった事実上の製造業への無秩序な派遣行為(労働者に対して、何の保険にも加入させずに、好き勝手に解雇するような、劣悪で出鱈目な労働環境ばかりが横行していた!)を拡大させていった請負会社という名の業界の実態を、各新聞や様々な雑誌等のマスコミが、その実態を暴露し始めると、厚生労働省もさすがに看過する事ができなくなったのであった。

 そこで、霞ヶ関の厚生労働省の連中が、自分達が責任逃れする方法は無いのかと考え出した方法が、これらの労働者や請負業者の合法化であり、製造業への派遣を認めた派遣業法の改正だったのだ!

 こんなふざけた行政官達や政治家に対して、とうとう日本国民は怒り心頭し、先の選挙で民主党を圧勝させたことは言うまでもない。

 この”失われた20年”を民主党政権になって、先進工業国の中で最も豊かな国家として復権できるのであろうか?

 いや、期待するしか我々には選択肢はなかったのであるから、期待したいものではあるのだが・・・。さて、どうなるのであろうか・・・。

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中内渚さんの《世にも煌めくスペイン展》に行きました。

2009-10-05 01:15:57 | アート・文化

 旅をしながら古本に絵を描く、という古き良きヨーロッパ

 の香りが漂う独特の絵画手法の画伯、

 中内渚さんの個展《世にも煌めくスペイン展》の

 オープニングパーティーに家内と共に行きました。

 駐日スペイン大使館の後援で行われましたので、

 大使館内の地下オーディトリアムでの個展でした。

Img_0987 Img_0980_4

 渚さんの後輩の東京外大の学生さんによるフラメンコや、

 ピンチョス(スペイン風オードブル)やカバ(スペインのスパ-クリングワイン)、

 そしてスペイン、リオハの赤ワインも味わえる、おまけもありました。

Img_0983

 ところで、4年程前には銀座のごくごく小さな画廊で

 こじんまりとした個展をされていたのでしたが・・・。

 その時に購入させて頂いた絵が我が家にもあります。

Img_0988

 今は、売れっ子画伯になりつつあるようでして・・・、

 欲しい絵がありましたが、貧乏な私のポケットマネーでは

 もうちょっと届かない値段になってしまいました

 それでも、まだまだお買い得だと思います!

 10月11日までは、身分証明書を持参すれば

 この駐日スペイン大使館でも、皆さんも見ることができますよ!

 更には、10月20日~11月3日の間、あの世界的なブランド

 であるロエベの銀座本店(銀座7-5-4)でも、サロン展が行われます。

 お時間があれば、ちょっと足を運ばれてみては如何でしょうか!

 中内渚さんにご興味のある方は、 彼女ご自身のサイト

     ↓↓↓

 http://www.nagisita.com/ をご覧下さい。

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