日頃行政書士会の会務を何一つやっていないのに代議員(会員10名に対して1名を各支部長が指名選任している。)に選ばれて東京都行政書士会定時総会に出席していますので、せめてその概要をこのブログにてご紹介致します。
今年の会場は、千代田区役所の近くにある九段会館で行われました。この九段会館は、軍人会館として昭和9年(1934年)に建てられた帝冠様式(ビルに屋根瓦を乗せた様式)の代表的な建築物でもあります。しかし寧ろ、青年将校達によるクーデター未遂事件である2.26事件に於ける歴史上の舞台となった建物として有名なようです。
午前10時から始まる総会の午前中2時間足らずのあいだは、会長挨拶、来賓(都知事代行、日行連会長、衆参両議員、都議、隣接士業代表の方々等々)のご紹介と挨拶で終わってしまいます。
毎年、多くの代議士、参議院議員、そして代理の秘書さん達(この方々が最も多いです!)がご着席されている中で、昨年に引き続いてご本人自らにご来席頂いている民主党小宮山洋子代議士と自民党小池百合子代議士がやはり目に付きました。政治的にどうこうではなく、やはり忙しくともご本人自らにご来席頂いている代議士さんには好感が持てます!
なお、来る参議院議員選挙にご出馬予定の方々数名もご来席頂いていましたが、公職選挙法に触れてはいけませんので、ここでは敢えてご紹介はしないことに致します。
また、昨年の政権交代のせいなのか、民主党都議の方々のご出席が圧倒的に多く、逆に、かつては多数を占めていた自民党都議団の方々が、本当に僅かしかいなかった事が大変印象的でした。
我々中年や女性にはちょっと量が多いほどのお弁当を頂きながらのお昼休みを挟んで、午後からいよいよ定時総会が始まりました。
議長選出方法では会則に規定がない為に、司会者一任するか、或いは選挙にするか口論となりましたが、結局は起立者多数で司会者一任になったはずなのですが・・・。ところが、”選挙!選挙!おかしいよ、おかしいよ”一人騒ぎ立て、はたまた司会者席まで詰め寄る者がおりました。
会務に疎い私から見れば司会者に詰め寄ったその代議員に”おかしいのはお前だよ!”と言いたくなるような振る舞いにしか見えませんでした。
そんなこんなの冒頭のドタバタから始まって、議長と副議長(千代田の市田支部長でしたね。)が指名されて、代議員による質問、会長や執行部による応答が始まりました。
質問者が18名にも及んだ為に一人につきメインの質問一つ程度で2分以内でという議長の要請があったにも関わらず、質問を続ける者、それを遮ろうとする議長。こういったやりとりを見ていると、大変感じの悪いものです。少なくとも、会員の為のボランティア活動であるはずの会務活動が政治活動とまったく同じにしか見えないことで、会に奉仕しようという若い人々が減る(もっとも、会務大好きな方々も多いようで・・・)ことを懸念しますが・・・。
代議員制である以上、できるだけ多くの代議員に質問して貰いたいと説明する議長側。再質問も含めて議論を尽くすべきだとする質問者側。どちらにもそれなりの言い分はあるとは思いますが、特定の人々による私怨的な質問攻めを防ぐ意味では、議長側の論理に軍配を上げたいと思います。但し、重要事案については議論を尽くすべきだとは思います。
再質問も制限して、大して紛糾もしなかった今年の定時総会ですら、終わったのが夜の7時でしたから、実に9時間拘束された訳です。代議員として座って聞いているだけでも疲れたのに、代議員として質問に立たれた方々、執行部代表としてひな壇から答弁された方々、或いは、舞台裏で段取りやら準備などでお手伝い頂いた方々、本当にお疲れ様でした。
”とても、私には到底務まらないボランティア活動だ!”と一人で呟きながら、目的変更・発行可能株式数の変更・増資・株式分割の同時手続が完了した某外国人クライアントの会社の電子申請した登記簿謄本が届いているはずなので、事務所にちょっと立ち寄ってから帰ろうと、おもむろに地下鉄九段下駅に駆け込んだ1年に一度の行事でした。