2月、3月は、年度末であり転勤、配置転換や就職の季節でもある。
それは何も日本人ばかりでなく、日本で働く外国人達も同じようだ。
この時期、品川の東京入管の申請窓口も大変混み合うのが通例である。
しかし、我々申請取次行政書士には毎週火曜日、木曜日に限り、
専用の窓口があり、前日の正午までに予約申込をした時間帯に行けば、
ほぼ待つこと無しに、申請手続が行える特典がある。
昨日2月28日火曜日、在留期間更新許可申請1件と
在留資格認定証明書交付申請2件の合計3件の
申請予約を午後2時にしていたのだったが・・・。
入管に到着し、予約用紙を出して名簿に名前を書き込み、
申請書3組をカバンから出して、申請の用意をしていたら・・・
「あれ?あれ??あれ???」「ない・・・・・、ない!」
更新する依頼人の旅券が見当たらないのである・・・。
カバンの底を覗いて見ても、やはり無い・・・。
そこで思い出したのである。
そう、事務所で旅券をコピーして、
そのままにして事務所のコピー機の上に置き忘れてしまったのである。
「更新なんですが、どうも旅券を事務所に忘れてしまったようで・・・」
「認定申請だけという事にして下さい!」
「ところで、4時までに戻って来たら、この更新を受付けて貰えますか?」
と聞いたところ、「ちょっと、それは・・・」と民間の申請窓口担当者。
窓口が入管職員や入管協会のスタッフがやっていた頃は、
確か、受付けてくれた筈だったのだが・・・。
(決して、民間業者の担当者を責めている訳ではありません。
飽くまでも、旅券を忘れた私が悪いのです。)
仕方なく、入管からタクシーで品川駅に戻り、事務所に戻ったのが3時少し前。
本当だったら、このまま別な案件の申請準備に入る筈だったのに・・・。
「あ~あ」とため息とも、愚痴ともつかない言葉を一人で呟いてしまった・・・。
結局、再度入管へ行って申請し、事務所に戻ったのが7時過ぎ。
何と、4時間以上も時間を無駄にしてしまったのだ!
慌てて起こしたケアレスミスで、約半日も失ってしまったのである。
急がば回れ! 急いては事を仕損じる!
昔の人々もきっとケアレスミスをしたんだろうなぁ・・・
そう思うと、何か一気に安堵してしまったのである。