北朝鮮が外貨獲得のために「アマチュアゴルフオープン」の開催するとの、夕刊フジの記事を見つけました。↓
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/110115/kor1101150856001-n1.htm
深刻な食糧不足で飢えて苦しんでいる国民が沢山いる筈なのに、驚くほど立派なゴルフコースが多数存在しているのだそうです。
ところで、行政書士試験に合格し、スペイン語の通訳をしながら行政書士も兼業してみようと具体的に動き出してから丁度丸12年になります。以下は、丁度その頃のお話しです。
そんな二足の草鞋を履いていた時代に、政府関係の仕事で2回ほどキューバに出張させて頂く機会がありました。
現地キューバでは当時は慢性の電力不足で、1日に数時間停電するような状態でした。そんな中、キューバ政府高官達と会食する機会がありました。それも、キューバ国営の高級フレンチレストランででした。もちろん、支払いは米ドル建てです。
社会主義国家にフレンチレストラン? それも国営のフレンチレストランですから、何か妙な感じがしましたが、料理は確かに立派なフレンチでした。また、シェフやギャルソン(給仕人)は、当然キューバの国家公務員ですが、特にサービスが悪かった印象はありません。
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このキューバにも、やはりヨーロッパやアメリカの高級リゾート地にあるような立派なリゾートホテルやゴルフコースもある上に、輸入食料品やら輸入電化製品が、かなりなレベルまで揃ってしまうドルショップなる高級スーパーが数件ありました。
つまり、ドルさえあれば贅沢な生活も享受できるという、二重経済が公然と存在する摩訶不思議な国、それが社会主義国キューバなのです。
しかも、一般のキューバ人でもドル紙幣さえ持っていればそのドルショップに入店できるのです。観光客や政府高官だけとか、一部の限られた人達だけしか入店させないという訳ではないのが驚きでした。
慢性的な外貨不足でもあるので、アメリカに亡命した親戚から送金されてくるドルや観光客から貰ったり、稼いだりした外貨であるドルを国家が吸い上げるシステムなのかもしれません。
もちろん、キューバ国民の多くは、米・小麦・パンなどの主食のような食料品やラム酒・葉巻たばこ等の嗜好品などに至るまでの多くの生活物資を配給制度で得ていることは間違いの無い事実ですので、こういった高級リゾートやドルショップに縁のない方々が殆どの筈です。
とはいえ、キューバの医療費や教育費は完全に無料です。しかも、医療システムは、地域医師が国民全員の日常の健康を管理をしており、重病になると大きな病院にその医師の指示によって入院できるホームドクター制度が確立されているそうです。また、心臓外科などの分野では世界のトップクラスの医療レベルにあるとういうから驚きです。
暗く、抑圧されたイメージのある北朝鮮などとは違って(北朝鮮に観光で行ったことのあるという年配の某同業の方は、実際は案外明るい人々が多いと力説されるのですが・・・)、熱帯でラテンのお国柄だからなのでしょうか、とにかくキューバの人々は明るいという印象を受けました。
あの文豪ヘミングウェイが、キューバが生前のお気に入りの国だったというのも納得できました。ちなみに、ヘミングウェイが通っていたという某レストランのお気に入りのシートが未だに保存されていて、そこだけが特別席になっていました。
もちろん、私もそのシートに座らせて頂き、ヘミングウェイが愛したモヒートなるミント入りのトニックカクテルとコイーバという有名銘柄の葉巻を燻らせて(今はもうタバコは辞めましたが・・・)「老人と海」を創作した気分を満喫したことは言うまでもありません。