東京都行政書士会千代田支部(H25.4.1時点の会員数341名)の
研修担当副支部長としての最初のプロジェクトである
平成25年度第一回の公開研修会を、
一昨日の7月29日(月)に、秋葉原中小企業公社の
第1会議室で行いました。その研修会のテーマとは;
「行政書士事務所の経営術」
私達はこうして行政書士を開業した!
成功している実務者から開業・経営術を学びます。
つまり、どうやって行政書士として開業に成功したのか!
という、開業したばかりの同業者にとって、
最も切実なテーマに絞ってみました。
とはいえ、開業15年目で、友人・知人などにも恵まれた私の場合、
何となく順調に開業できてしまったような者には、
このテーマを語る資格など当然ある筈もありません。
そこで、既に使用人がいる同業者の中から以下の条件で、
適任者を探してみました。
1.行政書士専業の方。
2.2000年以降に開業された方で、
できる限り開業歴が浅い方。
3.自宅開業者ではなく、補助者一人以上を
雇用している方。
4.前職の経験を活用したり、別のスキルがあるなど
行政書士資格以外に大きなアドバンテージの無い方。
こうして、選定させて頂いた3名の同業者の方々に、
それぞれ20分ずつ、開業秘話と事務所経営を
軌道に乗せるまで行ってきた事などをお話し頂きました。
また、その後のディスカッションでは、千代田支部で
開業2年半ほどの若手の行政書士専業者にも参加して貰いました。
実は、選定させて頂いた多くの方々は、
私も日頃からよく知っている方々が多かったのですが、
例えば夕刻より早い時間にフィリピンパブに通って、
ホステスさん達の相談に乗って、そこから数々の受託をしていた方や、
エスニック・レストランを一日一件訪ねて歩いて名刺を置いて行く方、
税理士さんからの問い合わせに無料で何度でも訪れ、
根負けした税理士さんからとうとう仕事を貰ってしまうような方、
或いは、鬼のように、ウェブサイトのコンテンツと
SEO対策に知恵を絞る方で、無料相談に来た方々の
連絡先の電話番号にまで再度の電話をして依頼に繋げてしまう方等々、
とにかく、皆さん大変な努力と工夫をしていたことを今回初めて知りました!
今、流行の法科大学院卒の若手も、それなりに努力や工夫をしていて
集客に工夫を凝らしていました。
行政書士として、その開業で成功できるかどうかは、
実務に関する知識の習得努力は勿論のことですが、
営業面でも驚くような努力を積み重ね、工夫をしていたのです!
「行政書士は、食えない!」そう公言する者達は、
私も含めて、おそらくこういった努力や工夫を行わずに、
業務知識の習得や、或いは、資格取得の為の努力という時点で、
その思考回路が完全に停止してしまっている士業者である!
そう断言できそうです。
つまり、どんな資格保有者でも、絶え間ない努力や工夫無くして、
その成功はあり得ない! これが確かな答えのようです。