行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする26年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

復活する?虚偽・不正申請者達!

2010-12-29 08:17:14 | 行政書士のお仕事

 日行連の正副会長会議議事録で、大変気になる内容を見つけた!

 どうも日本行政書士会連合会の幹部及び申請取次委員会は、かつて虚偽・不正申請に関与した行政書士の申請取次者としての届出を受理するように動いているようである。 

 「nichihgyouren_seifukukaichoukai_gijirokuh2207.pdf」をダウンロード

 それも、特別の研修や誓約を義務付ける程度で許してしまうようなのだ。

 そんな程度で法務省入管当局は納得するのだろうか?

 逆に、この程度で虚偽申請者を簡単に復権させてしまえば、それこそ行政書士会の自浄能力を問題視する法務官僚達に、近い将来の入管法施行規則改正で、とんでもない改正(つまり、行政書士だけが不利益な扱いを受けるような改正)の口実を与えはしないかと心底危惧するのである。

 退去強制された外国人は、日本人の配偶者等の身分系在留資格該当者であっても、原則5年間又は10年間の再上陸が出来ないばかりか、刑事事件で訴追され懲役1年以上の判決を受けた者等であれば、原則として永久に入国拒否対象者となることは入管業務を扱う行政書士ならば誰でも知っている常識的なルールだ。

 まして、就労系在留資格で滞在していた退去強制された外国人達は、永久に就労資格を取得することが叶わないどころか、本邦への入国の道さえもほぼ完全に閉ざされてしまうのである!

 入管局のこの基準から考えれば、虚偽申請を行った行政書士の場合、就労資格系外国人に対する処分基準から考えれば、虚偽・不正申請者で処分を受けた行政書士の申請取次再届出受理のガイドラインは余りにも甘過ぎると言われないだろうか?仮にもし、そのように指摘された場合、一体どのように回答するつもりなのであろうか?言い訳やその場限りの”誤魔化し”で無い、衆目の皆が納得するような真摯な弁明が本当にできるのであろうか。

 ある、ベテランに言わせれば、『訴訟になったら行政書士会は負けるから・・・』なんだそうである。私は、行政書士としての品位の欠落を盾に、簡単に再届出受理を認めることができない旨を法廷で堂々と述べて頂きたいと思うのである。行政書士会がこのような倫理基準(現時点で、それが有るか、無いかは別問題!)を法廷で主張した場合、私は決して負けるとは思わないのだが・・・。

 とはいえ、仮にその訴訟に負たとしても、それはそれでやむを得ない話であると思うのである。それは、司法による判断結果である以上、法務官僚側も当然その結果を認めるであろうから、寧ろ、すべての者がこの問題での白黒をハッキリさせることが出来るからだ。

 しかし、行政書士会側が、法令遵守精神の堅持と街の法律家としての品位維持の観点から毅然と闘う姿勢も示さず、ましてや、虚偽・不正申請者の復活をサポートしているかのような印象を与えかねない現在の対応ぶりを見ると、違和感どころか疑問さえ感じるのである。

 訴訟が怖いと言うのならば、もしその結果として、現行の施行規則に比して、行政書士の権益を明らかに損ねるような改正となった場合、日行連役員全員に対して全国の会員達からの莫大なる損害賠償請求訴訟が起こる可能性もあるのである。そんなリスクさえも覚悟しての判断なのであろうか?

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 現行の行政書士法では、不法入国や不法就労に関与する虚偽・不正申請に積極的に関与したとしても、既存登録者である自分達には通常数ヶ月か1年程度の業務停止しか課せない(実際は、都道府県知事が行う行政処分らしいので、課せないという事にしておきましょう!)そうである。

 しかし、弁護士会の例で言えば、未だに復権できていない、元日弁連会長の中坊公平氏のことを考えると、行政書士会の甘さにはやはり大きな違和感を感じる方々が多いと思う。

 それこそ、外国人達から言わせたら「行政書士さん、とってもずる~いネ!」 とでも言われそうだ! 

 本来ならば、第三者(例えば公証人とか、或いは現行の適正化委員会の機能を強化して貰っても構わないと思う!)を含めた懲戒委員会の設置によって独立性を高めて、違法・不正・脱法行為を犯した行政書士や、業務を受託しても金だけ取って放置したような素行不良や品位が欠落した行政書士の業務停止や禁止、或いは、退会処分などの拘束力のある懲戒処分の決定が速やかに出来る組織を立ち上げて、実効性のある自浄組織を即刻設置すべきだと私は思うのだが・・・。

 ある任意団体では、ほんの数年前に虚偽申請で逮捕され、業務停止処分とされた東京都行政書士会会長候補にもなった元支部長であった某氏を、たとえもう処分期間が済んだとしても、いとも簡単にその者を講師に招き、某先生による入管業務研修会などと公然と何度も行っているのだ。

 そして、この某氏は処分を受けた直後から、今現在でも頻繁に入管に出入りしており、申請取次制度外の手続である在留特別許可に関わる手続やら仮放免申請を多数手がけており、更には、本人申請にも同行して通常の申請フロアー徘徊しているなどは既に有名な話であり、厚顔無恥と言われても仕方が無い振る舞いぶりなのである。

 こんな虚偽・不正事件関与者にいとも簡単に、申請取次行政書士として簡単に復権させようとする日行連幹部の動きには、一会員として正直驚かされる。

 もし、これが原因で、行政書士に対して何らかの不利益となるような制度改正でも行われたならば、全国津々浦々の会員が被る不利益を一体誰が補償するつもりなのだろうか?

 開業したばかりの若い会員達が見たら、「な~んだ、捕まっても、少し辛抱したり、不便するだけで、簡単に復権できるじゃねぇか!」などと勘違いされかねないのである。

 実際に、そう勘違いしているのでないかと疑ってしまう程、ここ数年の同業による不祥事や事件が多発しているのである。

 「行政書士会という組織は、自戒することに消極的で、自浄能力担保の重要性という認識に欠落したグループが一定の勢力を持っているのですね!」と、もし他士業の方々や入管職員に嫌みを言われた場合、恥ずかしい話ではあるが、それに反論できる言葉が今のところまったく浮かばないのである。 

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今年最後の他士業の先生方との恒例の忘年会

2010-12-26 12:27:10 | 行政書士のお仕事

 司法書士として、22年の実績を誇るベテランで、行政書士としても私と同期の12年の浅野みゆき先生の事務所が主催する”華麗なる忘年会”に久しぶりに参加させて頂きました。

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 昨年、一昨年と老父の健康問題が年末に勃発して、参加させて頂けなかった忘年会です。

 みゆき司法書士事務所とご友人の山口司法書士事務所のスタッフ(どちらも女性スタッフばかり)の方々も多数ご参加されているフェメニンな忘年会です。

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 更には、みゆき司法書士事務所や山口司法書士事務所と業務上縁のある公認会計士、税理士、弁護士、弁理士、コンサルタントなどの先生方が揃います。私も外国人案件で多少ご紹介頂いている関係から、唯一の行政書士として参加させて頂いています。

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 顧問料が下げられたとか、中国市場進出を目指しているとか、やはり国内市場の不況はすべての士業の先生方の事務所経営に大なり小なり影響しているようです。

 そんな私も、同日12月22日に東京入管に某案件を申請したのですが、待ち人数が僅か7人と10分程度のみの待ち時間で申請できてしまいました。本当に閑古鳥が鳴いていると感じました。

 確か、4年前の2006年の年末12月の東京入管では、150人待ちで人また人でごった返しており、1時間半以上も待たされた記憶があったのですが・・・。

 もっとも、昨今は、クライアントさんからの業務依頼内容も、単なる在留手続からコンサル的な依頼に変わって来ているのも確かなのですが・・・。

 今回、新たにベテランの弁理士先生と、中国進出のコンサルタントの方とお知り合いになったことは収穫でした。

 2次会では、六本木へカラオケに繰り出しましたが、オジサン達にとっては、忘年会の連続で、ちょっと息切れ気味だったかもしれません。

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 それにしても、不夜城である夜の六本木の街は、やたらに外国人の客引き(どうせ、日配か永住もっているのでしょうね・・・←外国人の在留資格が常に気になる職業病です!)が目立つ街になっていて、どうも私にはもう馴染めない街になっている気がしました。

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家系図作成における、個人情報管理は自己責任で!

2010-12-22 11:11:33 | 行政書士のお仕事

 家系図作成について、観賞用であるから事実証明に当たらず、従って行政書士法違反に当たらないとの判決が事実上確定しました。

 従って、これからは、刑事責任を課す事の難しいフツーの人や法人が、家系図作成業務を受託し、依頼人やご親族の戸籍謄本やら除籍謄本に触れることになります。

 これらフツーの人や法人は、個人情報の漏洩で、民事上の損害賠償責任を負うことがあっても、刑事責任を問われることはほとんど無いと思います。警察に駆け込んでも、故意や重過失でない限り、刑事責任を負わせることが、これでほぼ不可能になるのでしょうね。

 つまり、これからは家系図作成を、こういったフツーの人や法人に依頼する場合には、

 仮に、ご親族等の個人情報が、

 漏れてしまったとしても、

 そのリスクはご自分で負いなさい! 

 そうゆういう事になるのですね。

 これによって、今後どんな輩が出て来るのでしょうか?

 またぞろ、家系図作成に伴う、被害者親族弁護団の結成

 が相次ぐ、なんていう事態が起こらないことを祈るばかりです。

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友人の人事・労務コンサルタントのホームページ

2010-12-19 12:00:15 | 資格・転職・就職

 開業時からの友人である、人事・労務コンサルタントである元霞ヶ関官僚で社労士の★★さんという方のホームページが最近リニューアルしました。

 http://www.ito-keiei.net/

 ご本人から、ホームページをリニューアルしたいとの相談を以前から受けていました。しかし、本格的なSE達がいるクライアントさんの会社さんは、大がかりなホームページ製作を受託するような会社ですから、紹介する訳にも行かず、どうしようかと迷っていたのでしたが・・・。

 個人経営のコンサルでは、私も同様ですが、そんなに高額な宣伝費は掛けられません。かといって、4~5年前の古いデザインのホームページのままという訳にもゆきません。

 「だれか良い人、知りません?中村さん」と聞かれて、

 「多言語行政書士協会のホームページやらブログなど、管理して貰っている行政書士の☆☆さんに聞いてみましょう。御主人もSEで、相当お詳しいようですし、ご自分のホームページも素人とは到底思えない出来ですから。」と、うっかり言ってしまいました。

 http://www11.ocn.ne.jp/~language/

 http://d.hatena.ne.jp/language11/

 http://www.officeaoyagi.sakura.ne.jp/

 更には、「でも、★★さんご予算無いのでしょう?」

 「ええ、出来れば?万円程度でお願いできれば・・・」

 「んんん・・・。分かりました。★★さんだから、特別にお願いしてみましょう!」

 と、うっかり安請け合いをしてしまったのです。

 後悔先に立たず、☆☆さんに恐る恐るお願いしてみましたところ、

 何と「プロのような高度な技術はありませんがお引受けします。」

 と快く引き受けて頂いたのでした。

 本当に☆☆さん、すみませんでした。m(_ _)m

 それにしても、コンテンツの打ち合わせも綿密で、

 さすがに、実務に明るい士業の☆☆さんが作る

 ホームページは、なかなかのものです。

 友人の★★さん、そのホームページをとても気に入られたようで、

 先日、居酒屋でご馳走になってしまいました!

 実は、紹介しただけの私が一番得をしたかも知れませんね(^_-)。

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屋形船での忘年会!

2010-12-12 12:00:28 | 行政書士のお仕事

 国際業務研究会の会員、行政書士会大田支部の会員を中心とした方々による屋形船での忘年会に参加させて頂きました。

 集合場所であるJR蒲田駅からマイクロバスに乗って多摩川河口にある釣り船などが係留されている船着き場へ、そこから乗船してお台場のフジテレビやホテル日航東京あたりの東京湾にて暫く留まります。

 料理は舟盛りのお刺身、鍋料理、そして揚げたて天ぷらなど山ほど出ますので、到底食べきれる量ではありません。ですので、お土産に持ち帰る方々も結構いらっしゃいます。

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 ↑東京都行政書士会の宮内一三名誉会長の乾杯から始まり、

 先ずは腹ごしらえ!

 そして、お腹も膨らんだところで、自己紹介に始まり、夜景を楽んだり、カラオケを歌ったり、名刺交換したり、或いは、業界・業務の現状について話したり、それぞれの楽しい一時を過ごします。

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 ↓ファームに所属する外国人事務弁護士さんや、

 神奈川県行政書士会の国際部員の方↓ もいらしていました。

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 それに元スペイン語通訳だったという横浜の弁護士さんも

 参加されていました。

 私の知る限りでは、スペイン語通訳人無しで弁護活動が出来る

 ↓全国唯一の弁護士さんだと思います。

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 『複雑に士業の専門範囲が定めれている日本のシステム

 は外国人の方に説明しても分からないですよね!』

 などと話しながら

 『スペイン語での在留資格の案件、宜しくお願いします!』

 『こちらこそ、スペイン語圏の方々の裁判案件、宜しくお願いします!』

 私にとっては、仕事上でも大変有意義な集いとなりました。

 ところで、この弁護士さんのお隣の美人の方↑、

 ご同業の渋谷支部の今井先生です。

 ↓他にも、以下の写真の美人行政書士の先生方もいらっしゃいました。

Imgh22121112

 『あちらの美人の方々、皆さん行政書士の先生方ですよ!』

 『えっ! そうなんですか!』と驚かれていた名誉会長。

 『私が代表を務める多言語行政書士協会が先日行った

 研修会でも女性行政書士の先生方が圧倒的に多く

 遠くない将来には女性会長の時代になると思いますよ!』

 と、お話ししましたら、

 私が入会時の12年程前には東京都行政書士会で

 トップの会長職に座っていらした宮内先生も

 ここ10年ほどの行政書士業界の大きな変化に

 深く頷かれ、未だに執行部等の中枢に居座る

 一部の大ベテランのご老人達の存在に

 大変憂慮されていたのが印象的でした。

 Imgh22121111Imgh22121101

 最後に、いつも裏方として国際業務研究会を支えている田村先生、

 オブザーバーとしていつも場を盛り上げて頂いている

 ご友人の方、急病で欠席された主催者の川邉代表に代わって

 幹事・司会を務めて頂いた杉並支部副支部長の名倉先生、

 お写真を撮り忘れた大田支部副支部長の南先生、

 楽しく、かつ、大変有意義であった

 今年の屋形船忘年会の段取り、ありがとうございました!

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