4年に1回しか行われない国家試験って、知ってる?と訊かれると、
4年に1回、世界中の天才アスリート達が競い合う
オリンピック競技しか思いつかない。
ところが、4年に1回しか行われない超難関の国家試験が
あるらしいといわれても・・・。
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ある友人によると、スペインの登記官(Registrador)試験が
そうらしいのだ。それも超難関の国家試験らしいのだ。
その友人にスペイン人のクライアントがいて、
そのクライアントには弁護士資格を持った婚約者が
いるのだそうだが、どうしてもその試験に合格するまで
結婚してくれなかったのだそうだ。
しかし、8年間頑張って3回受験したが、
結局合格できなかったので、
やっと結婚できることになったのだそうだ。
ネットで調べてみたら、確かにスペイン法務省のHPに
その官職についての記載があり、不動産所有権登記、車両登録、商業登記や
抵当法規、商業法規、行政法規などにも関与するらしい。
また、登記官の公的地位は、管区第一審判事の右陪席を占め、
抵当物件の清算人にも就任するなど、150年以上の歴史のある
高位の法律系官職のようである。
http://www.mjusticia.gob.es/cs/Satellite/es/1215197355992/EPublico/1215326600747/DetallePerfil.html
日本の法務局の登記官と簡易裁判所判事の仕事の一部を、
試験制度によって任命している官職のようにも思える。
スペイン駐在中には知らなかった制度である。
登記官試験頻度については何も記載されてはいなかったが、
弁護士会、公証人会のように登記官会もあるらしい。
4年に1回程度の試験で欠員を補填しているのか?とも想像できるが・・・。
どなたか、詳しい事情をご存じの方がいらしたら、
是非教えて頂きたいものである。
ところで、話は登記官から逸れてしまうのだが、
スペインではヘストリア(Gestoría)なる行政書士事務所と
社労士事務所を足したような立派な手続事務所が各都市に結構あり、
商売をしている企業や個人は必ずこの事務所の世話になるので、
スペイン人にヘストリアを経営していると言うと、
実際に羨ましがられる職業なのだ。