行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする26年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

移民なのか、長期滞在者なのか?

2018-11-06 11:41:11 | 行政書士のお仕事
 先週1週間で届いた在留資格認定証明書交付者

 7名と、在留期間更新許可者2名について、

 日本での永住を希望するかどうかを

 考察してみようと思います。



 まず、上記の在留資格認定証明書の交付を

 受けた方々、7名全員の在留資格が

 「企業内転勤」です。

 つまり、本国からの長期出張者である

 ことから、日本での永住を希望する

 方々は、皆無だと思われます。

 一方、在留期間更新許可を受けた方々の内、

 お一人の在留資格は「経営・管理」であり、

 本邦でも会社経営はされてはいますが、

 おそらく親会社のある本国がメインの

 活動拠点であろうかと想像されますので、

 本邦での永住希望はどうでしょうか?

 もう一人の方は、本邦の大学を卒業されて、

 昨年、就職された方で、本邦での永住を

 希望される可能性も多々あるでしょうが、

 一人っ子ですので、ご両親のことを考えれば、

 本邦での永住はどうかな?とも思われます。

 従って、可能性としては、本邦での永住を

 希望する外国人の方々の確率ですが、

 当事務所の顧客層に限って言えば、

 0%~22.2%(平均で11.1%)

 しかいないことになります。

 勿論、当事務所の顧客層の話であって、

 他の在留資格、特に、身分系在留資格や

 技能系の在留資格が多い事務所では、

 話は全く逆となるかもしれません。

 これは、飽くまでも個人的な経験を基にした

 傾向だけの推論ですが、どちらかと言えば、

 所得がやや低い外国人の方々ほど、

 本邦での永住を望む傾向があるようです。

 さて、来年施行される特定技能1号・2号、

 どのような運用がなされ、どのような

 外国人の方々がやって来るのでしょうか?

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