行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする26年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

目先の利益に目が眩むリスク

2015-10-18 10:34:35 | 社会・経済
 フォルクスワーゲン社が、目先のディーゼル車

 の販売を優先するあまりに、アメリカでの

 排ガス規制検査をパスする為のソフトウェアーを

 意図的に違法登載したその行為は、

 同社の存続さえも危ぶまれるほど、

 莫大な代償を払うことになりそうです。

 また、マンションという建物の基礎中の基礎である

 杭打ち作業をしっかりと管理・監督できなかった

 発注元の三井不動産レジデンシャルと

 このマンション建設工事元請の三井住友建設も

 目先の作業日程を優先させた結果と思われる

 その代償は、やはり莫大な損害額となりそうです。

 この様に、発覚すれば、莫大な代償や損害ばかりでなく、

 その企業のイメージまでをも失墜させてしまう可能性が

 あることが分かっていて、なぜ一部の企業の担当者や、

 或いは、一部役員や経営者までもが暴走するのでしょうか?

 外国人雇用についても、全く同じ事で、

 雇用している、或いは、採用しようとしている外国人に、

 認められていない違法な活動を従事させることは、

 その担当者、企業やその外国人が罰せられるだけでなく、

 その企業のイメージも大きく失墜して、

 場合よっては取引停止などに発展して、

 その企業に莫大な損失をもたらす恐れさえもあります。

 さいわい今現在お取引させて戴いている企業の担当者の方々は、

 遵法意識の極めて高い方々ばかりなので、不安はありませんが、

 過去に取引のあった一部企業担当者や個人の方々では、

 残念ながら、目先の利益や自己利益の為の違法行為を

 私に依頼してきた輩も、確かにおりました。

 こういった依頼に対して、国家資格者である私達士業者は、

 断固たる信念で、それをたしなめ、改めさせることが、

 実はその企業さんや個人の為であり、かつ、

 それが士業者としての義務であることには、

 全く疑いの余地はありません!

 にも関わらず、更なる強い示唆や要請があった場合には

 毅然とした態度で、それを拒否すべきなのであり、

 それを最後に、その企業や個人と決別すべきです。

 この当たり前のモラルに欠如した士業者達が、

 昨今、急増しているように感じます。

 特に、民間企業での勤務経験の少ない方々、

 つまり、他の実社会の現状をあまり知らない方々に、

 この様な稚拙な過ちを犯す方々が多いように思われます。

 それが、自らの士業生命終焉に直結することも構わず、

 違法行為に手を染めたり、或いは、協力する士業者達が

 少なからず未だに居ることは、誠に残念なことです。

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