花粉症のクスリを処方してもらい薬局に行ったら、「4月からお薬手帳が義務化された」といって渡されました。
以下薬局との会話
薬局 「東日本大震災で服用中の薬がわからなくなって困った例が続出したので義務付けられました」
私 「はあ、そうするとこれからはお薬手帳を持って行かないと処方薬は出してくれないのですか?」
薬局 「そんなことはないと思いますが。シールを渡されて後で手帳に貼ってくださいと言われると思います」
ならズボラでそもそもめったに処方薬を飲まない私のような人間にはあまり意味がないなと思いながらいまひとつ腑に落ちなかったので検索したところ下のYahoo!知恵袋がヒット。
調剤薬局のお薬手帳シールの発行は義務化され、薬剤服用歴管理指導料が自動的にこ...
以下回答から抜粋。
改訂前は薬剤服用歴管理指導料30点と薬剤情報提供料(手帳)15点がありました。
改訂後は15点が廃止され、薬剤服用歴管理指導料に組み込まれたということです。(30点→41点)
そして薬剤服用歴管理指導料は患者が断れる点数ではありません。病院に行くだけで発生する料金と同じ考え方です。
今まで手帳を持っていた人にとっては45点から41点になったのでお得になりました。なのでその方たちにとっては値下げです。
また、改訂されたので手帳を断っても30点になりません。そもそも改訂で30点という点数がなくなったのです。
なので今まで別料金だった手
帳が別料金ではなくなり、薬局にいくと発生する基本料金に組み込まれたと思ってください。 手帳以外にも残薬の確認の有無、後発品の情報提供も含まれました。それに伴う薬歴の充実化も今回の改訂です。それも全て含めた基本料になっています。
要するに薬剤師が調剤するときに「薬剤服用歴管理指導」を充実させるために保険点数をあげる一環としてお薬手帳を発行することにしたようです。
ただ、僕のような幸い今のところ慢性病を患っていない者には「薬剤服用歴管理指導」のメリットがないので単なる値上げになってしまうから、上のような説明をしたのかもしれません。
領収書を確認すると「薬学管理料」の項目で確かに41点加算されてました。
ということで初めてYahoo!知恵袋が役に立つという経験をしました。
一次情報をあたるほど興味がないもので、それなりの説得力のある説明があると便利ですね。
こういう経験を積み重ねると、試験の解答を聞きたくなってしまうのかもしれません。気をつけねば...
ところで、引き合いに出された被災時における服用履歴の把握ですが、大震災のときにお薬手帳を持ち出せる余裕があるとは限らないわけなので、「お薬手帳」というなくしてしまったら役に立たなくなる物ではなく、健康保険証の番号をIDにしてクラウド化したらどうでしょうか。
そうすれば、かかりつけ以外の医者にかかった時も診断の役に立つと思います。
履歴の管理を「手帳にシールをはる」という形で素人の患者に任せるよりも正確だし、個人情報の問題も、専門の資格を持つ医師と薬剤師に限定すれば責任を持った管理ができると思います。
問題は予算かもしれませんが、そもそも薬局はデータ管理をしているし、保険請求もデータなのでしょうから、素人考えではそれらをつなげれば比較的安価にできるのではないでしょうか。