ノルウェーの映画
ノルウェーの首都オスロと第2の都市ベルゲンを結ぶ「ベルゲン急行」に乗務する運転士のホルテンさん。40年にわたって毎日決まった時刻に決まった仕事を生真面目にこなしてきた彼も、とうとう定年を迎えることになった。しかし定年退職の日、前の晩にお祝いの席を開いてもらった彼は、あろうことか人生初の大遅刻をしてしまう・・・
生真面目一徹だったホルテンさんがその後つぎつぎと巻き込まれるトラブルをきっかけにして、定年後の新しい人生を踏み出す、という映画です。
舞台がノルウェーのオスロの冬ということもあり、また室内の照度も節電モードの日本より低い上に、ホルテンさんは極めて無口で、にぎやかな場面は退職祝いの席ぐらいしかなく、他の登場人物も穏やかな人ばかりなので、とても落ち着いた映画ですが、要所要所の設定やエピソードが効いていて、ニヤッとさせられます。
「人生は手遅ればかりだ。でも逆に考えれば何でも間に合う」という言葉に後押しされて「定年後」(しかも67歳)であっても「老後」ではない人生にゆっくり一歩を踏み出すホルテンさんの幸せを祈りたい気持ちになります。
予告編を下にのせますが、けっこうネタバレがあるので、先に見ないほうがいいかもしれません。