敗戦直前のドイツ軍からの脱走兵が、偶然見つけた将校の制服を着て成りすまし、他の脱走兵や敗残兵から自らの部隊を編成して、後方の街を舞台に私設裁判まで行なうようになった、という実話を基にした映画。
実話をもとにしていると言われなければにわかには信じがたい話だし、ストーリーの展開も強引に思えるが、階級章を盲信する兵卒、自分に都合がよければ多少怪しかろうと利用する他の将校などがからみあい、こういう輩を生み出したことが描かれる。
そして、本人の小心さとその裏返しとしての残酷さのエスカレートしていくところが本作の見どころ。
エンドロールの映像もぜひ見てほしい。
本筋とは違うが、主人公たちの行き過ぎた残虐行為に、利用したはずの他の部隊の将校が「それはドイツ的でない!」と批判する場面が印象的。戦時中の日本軍にはそういう規範意識のようなものはなかったのだろうか、とふと思った。
★4
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