一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

『ミレニアム2』

2012-02-12 | 乱読日記
『ミレニアム1』がとても面白かったので引き続き2を読了。

ブログの更新より優先順位が高くなっていますw

細かい話はネタバレになるのでしませんが、今回は警察小説の側面も加わり、また後半はストーリー展開に疾走感があります。

作者の芸域の広さと物語の構想の大きさ、周到なリサーチに基づくリアリティに感嘆です。

本作では適切な「問い」の重要さ、前提条件を疑うことの大事さ、そして情報はどうやって漏れるのかが

本作「2」は「3」につながる感じで終わりますが、3が2の直後からはじまるのか、ほとぼりをさましてから始めるのか興味があります。
3の副題が「眠れる女と狂卓の騎士」なので前者の展開ではなかろうかと想像がついてしまうのですが、その中で主人公のリスベットがどのように活躍するのかが見ものです。


ちなみに副題は
1は原作が「女を憎む男たち」に対し翻訳が「ドラゴン・タトゥーの女」、
2は原作と同じ「火と戯れる女」
3は原題「スズメバチの巣を蹴った女」に対し「眠れる女と狂卓の騎士」
となっています。
(1は解説から、Wikipediaの原題をスウェーデン語→英語翻訳サイトを利用)

英語のwikipediaによると、スウェーデン版映画のタイトルは
1:"The Girl with the Dragon Tattoo"
2:"The Girl Who Played with Fire"
3:"The Girl Who Kicked the Hornets' Nest"
となっています。1と2は小説の日本版と同じですね

1は販促上は社会派の小説原題よりはいいだろうという配慮があった(小説は既にベストセラーになっていたので映画の海外配給上の配慮?)のかもしれません。
3は日本語版がオリジナルのタイトルということになります「スズメバチの巣を蹴った女」では日本語でイメージしにくいのかもしれません、でもちょっとネタバレ風かも。

まあ、そんな予想を覆すくらいの展開が待っていると期待してます。


ということで早速3にとりかかります。





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