一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

南西楽園

2005-08-09 | 余計なひとこと
南西楽園というのは、ユニマット・グループ(消費者金融やオフィス・コーヒーサービス、不動産業などをやっている企業グループ)が八重山諸島などで展開しているリゾート・ホテルです。

今年の6月に西表島西表島がオープンしました。
他に、宮古島小浜島にもあります。

今回の旅行でも宿泊先の候補として考えたのですが、
ネットを調べていると、西表島ではこのホテル計画地が海亀の産卵地であるなど、環境破壊型の開発だとして反対運動が起こっているのを知りました。

一方で、リゾート開発は雇用の増加など島の活性化につながる、という賛成論もあり、島を二分しての論争になったそうです。


そもそもの反対運動の根っこは、その強引な開発手法にあるようです。

ユニマットの高橋洋二社長は、グループ会社の上場や売却でH13年度納税額全国第1位(推定年収300億)になった人です。
その高橋氏は13年11月に竹富町に転入、それまでの島の住民税収入8億に対して高橋氏一人で14億円を支払うことになりました。
そういえば当時話題になりましたね。(ちなみに高橋氏は高額納税者番付の常連で、H16年度も納税額5億233万円と全国で37位です。)
 
その後ユニマットはリゾートホテルの開発計画を発表。
竹富町長はこれを歓迎し、リゾート開発を強力に後押しした結果、小浜島に続き西表島にもリゾートホテルの建設をはじめました。


西表島の開発計画は、西表島にありながらまだ国立公園の特別地域に指定されていない地域であり、また開発規模も県条例で環境アセスメントすべき20ha以上という規模にも該当しないので、
法律的には違法ではないようです。

しかし高橋氏は竹富町に住む前は宮古島の上野村に住んでいました。
この時も地元の村に莫大な税金を納めるとともにリゾート開発を行いました。
村としては多くの雇用を創出し、村に貢献したということで名誉村民の称号まで贈ったものの、結局1年だけで転出してしまった、という過去があります。

このため、反対派は今回も転入はリゾート開発の便法で、西表島に定着する意思はないのではないか、と疑っていました。
 

このように島を二分する議論の中で、平成16年6月、竹富町の選挙管理委員会が「生活の本拠が町内にあるとはいえない」として、同町の選挙人名簿から登録を抹消し、一方高橋氏はこれを不服として平成16年12月に竹富町を転出してしまいました。

結局残ったのがリゾート計画で、それが今年の6月にグランド・オープンすることになりました。


まあ、こんなこともあり(さらに、西表島や小浜島だと足の便も悪いし、ホテルでの食事だけになってしまう。それに4泊5日の滞在中にホテルを変えるのも面倒、という現実的な理由もあったのですが)、南西楽園のホテルは利用しないことにしました。


南の島といえどもいろいろ物議をかもす問題があるようです。

*****************

8月11日、南西楽園についての記事を追加しましたこちらをごらん下さい。
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