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確定給付企業年金(簡易型)の手数料は、適年と比較すると割高です。

2011-05-03 09:09:28 | 適格退職年金

確定給付企業年金(簡易型)の手数料は、適格退職年金の手数料と比較すると、
やはり割高になります。

確定給付企業年金(簡易型)のひとつである、キャッシュバランスプラン(簡易型)
を例にとって、考えてみたいと思います。

キャッシュバランスプラン(=CB)は、給付額に付与する利息と年金資産(=積立金)
を運用する利率(=予定利率)を別に設定することができるプランです。

運用実績が予定利率を下回っても、利息付与率<予定利率という設定なら、
すぐには積立不足に陥らなくて済みます。
運用実績が利息付与率を下回ると、積立不足になります。

年金資産が1億円、利息付与率を1%とした場合、仮に手数料が年間80万円
掛かるとすると、この手数料分は毎年確実に年金資産から控除されるので、
1%の利息付与率を確保するためには、1.8%の利回りが必要になります。
(80万円÷1億円=0.008⇒0.8%)
つまり、このCBでは、1.8%以上の予定利率を設定し、その予定利率での
運用を維持しないと、積立不足に陥ってきます。

この例の場合、適年の年間手数料は約55万円なので、CBプランの手数料は、
割高となります。

CB(簡易型)やDB(簡易型)を使う場合は、手数料を考慮して検討してください。

適年からの移行だけでなく、退職一時金制度の一部をCB(簡易型)やDB(簡易型)
にする事をお考えの場合は、中退共やDCという選択肢も含めて、検討することを
お勧めいたします。

5月13日(金)川口リリアにて、「積立不足が深刻な厚生年金基金」、「厚生年金
基金からの移換も可能な確定拠出年金の基礎」、「厚生年金基金、確定拠出年金の
動向」について、セミナーを行います。
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