褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 過去のない男(2002) とってもユーモラス、人生は前にしか進まない

2010年01月02日 | 映画(か行)
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村 映画ブログ
     
 人気ブログランキングに参加しております。クリックお願いします

 去年の大晦日は、クリント・イーストウッドグラン・トリノを観て映画は締めました
 やっぱりこの映画は凄いと改めて思う未見の人は絶対に観てくださいねクリント・イーストウッドの映画で伝えるメッセージ性は黒澤明を超えたのかもしれないそして、昨日というより今年の映画を観た最初の映画はヴィム・ヴェンダース監督パリ、テキサスまさに家族愛の伝わる名作また後日レビューします実は去年に記事に出来なかった映画がまだたくさんあります観ても記事にアップしない映画もあるのですが、残念ながら色々紹介したい映画もあります。
 そんな去年観た映画ではありますが、今回はフィンランドの映画でアキ・カウリスマキ監督過去のない男を紹介します
 しかし、みんなはフィンランドの国からどんな事を想像できるのかな
 ちなみに僕は昔オランダのサッカーの強豪チームのアヤックスに所属していたヤリ・リトマネンの印象しか思い浮かばなかったのだが、けっこう世界的なミュージシャンを輩出しているし、この国もヨーロッパ各国と同様に世界大戦において悲劇的な歴史を持っている国みたいだそして少なからず、日本の政治と少し関係もあるようだそして今回この紹介する映画監督のアキ・カリウスマキ監督は、僕が知らないだけでかなり日本でも認知されている映画監督彼の名前を聞いたのは、僕がよく拝見するブログのヨーロッパ映画通信で初めて聞きました
 そして、今回あまり僕自身馴染みのないフィンランドの映画過去のない男であるが、実は物凄く面白い映画
 もしかしたら笑いはジム・ジャームッシュ作品と似ているかもしれないそして時々日本の歌が流れていたりするところからも、結構日本人にも気に入る映画に入ると思うそれと小津安二郎の映画感覚と似ているね特にローアングルな描写が、小津映画(東京物語、晩春など)にイメージがダブる
 それでは過去のない男を紹介しよう
過去のない男 [DVD]

アミューズソフトエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る


 1人の男(マルック・ペルトラ)がヘルシンキにやって来た彼は夜ベンチで寝ていたが、なんと暴漢達にバットで殴られてしまう
 彼は瀕死の状態で駅のトイレにかけこみ、病院に運ばれるがやがて脈が止まり、医者が死亡を宣告して部屋を出て行くが、その瞬間に男(ペルトラ)は奇跡的に起き上がるここまではホラー映画かと思ったけれど・・・


 やがてこの男(ペルトラ)は病院を抜け出し、川岸で眠っているところを子供たちに発見されるやがて、彼はその子供たちの両親のところへ連れて行かれるが、この男(ペルトラ)は暴漢に襲われた事によって記憶喪失になっていた
 身分を証明するものも、持って来た道具も暴漢達に奪われてしまっていた

 やがてこの男(ペルトラ)は住む家を借り、そして生活苦にあえいでいる人達を助ける救世軍で働いているイルマ(カティ・オウティネン)という女性と恋に落ち、やがて2人はお互いを愛し合うようになる
 まるでお互いが初恋のような初々しさだが、どちらも見かけは既に50歳代のおっさんとおばさん

 今まで頑なに心を閉ざしていたこの男(ペルトラ)だったが、次第に音楽パーティーを開いたり、仕事に頑張ったり何気に、あらゆる人に心を開き、行動も積極性が出てくる
 ある日、彼は銀行に向かうと銀行強盗に巻き込まれてしまう銀行強盗と一緒にこの男(ペルトラ)も一緒に警察へ連れて行かれるが、彼も警察から銀行強盗扱いされてしまう過去の記憶がまるで無いし、身分書も無いから不振人物に思われてしまったのだ
 やがてこの事件をきっかけにこの男(ペルトラ)の記事が新聞などで紹介されるこの男(ペルトラ)の正体がわかり、実は結婚していた
 彼は結婚しているのでイルマ(オウティネン)と悲しい別れを迎えることになり、そして自分の本当の家に帰ってきて妻と会うのだが・・・続きは映画を観てください

 この映画はラブロマンス映画に入れて良いと思うのだけれど、別に美男美女が出ていなくても、決してこう言っては悪いが、大して男前でもない50歳過ぎのおっさんと、美人でもないこちらも50歳を超えているような感じのおばさんでも恋愛映画は成立するんだね
 最初にこの男が暴漢に襲われる映画は、最初は非常に重たい映画かと思っていたら、実は飄々とした笑いのある映画この笑いがジム・ジャームッシュ監督映画に通じる部分がある
 そして、日本の音楽が流れているのには吃驚するね聞いたことが無い音楽だと思っていたけれど、クレイジーケンバンドの音楽が使われている
 このように洋画の中に日本の音楽が流れているとビックリするときがよくあるね
 そしてこの映画にはラストシーンには過去よりも、これから生きていく人生を頑張れというメーっセージを受けるまさに今僕が必要としている事がこの映画では描かれていて、ユーモアの中にあるこの応援エールをしっかりと受け止めたいね
 しかし、アキ・カウリスマキ監督の映画を今年は何本も観る機会が増えそうです
 当然お勧めの映画です

にほんブログ村 映画ブログへ

人気blogランキングへ    
     
 人気ブログランキングに参加しております。クリックお願いします













 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 私生活 あけましたおめでと... | トップ | 映画 わらの犬(1971) 人... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画(か行)」カテゴリの最新記事