京都不動産コンサル研究所所長の徒然草

ジャストアンサーやマンションってどうよで相談員を担当。又アマゾン書籍や宅建登録講習講師を通して後進の育成も心掛けています

「隠れたる瑕疵」事例

2011年12月29日 | 瑕疵担保責任

京都不動産コンサルタントのブログ

年明け早々にも宅建登録実務講習が始まることもあり
宅建取引主任者講習テキストを確認してみて
びっくりです。

コウモリで損害賠償請求が認められたとか。
※神戸地裁平成11年・7・30付

どういうことかといいますと、
築8年の中古戸建を購入した人が入居後暫くして
屋根裏で多数のコウモリが生息し堆積した糞を
見つけたと。

買主は「隠れたる瑕疵」に該当するとして
当該駆除費用を請求し認められたというもの。

一般的な対応で考えれば、
コウモリを追い出し掃除すればいいというものですが、
今回の場合は賠償金額112万円ということから察するに
かなりの大掛かりな営巣であったと考えられますね。

何事も程度問題ということです。

そして、考え方とすれば、
シロアリ被害と同等と解釈すべきことなんでしょうね。

それにしても、
それだけ大規模な「巣」ですから売主さんも
気がついてもよさそうなものですが・・・
もちろん重要事項説明をした不動産業者さんは
気がつくはずもありません。

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