空中に浮かんでいるおばあちゃんは、微妙だにせず微笑みさえ見せている。ラ・ゲゲはといえば、左手に乗せた球の威力に頼り隙だらけ。でも、おばあちゃんは何もしない。拓也は、簡単にやっつけられるのに思う。それをしないのは、球の威力を知ってのことに違いない。この地球で爆発すれば予測不可能な事態になり、一瞬にして消えてしまうのではないかとも思う。
と・おばあちゃんの身体にどこから集まって来たのだろう?青い・あおい膜が幾重にも重なり合って、おばあちゃんを包み込んでいく。まるで、宙と海とを混ぜ合わせた色だ。拓也は目を開けていられないその光に、思わず叫び声をあげた。おばあちゃん!オーロラを観ているようだった。光が十重二十重となったかと思うと、おばあちゃんから放たれラ・ゲゲを囲んだ。
拓也は、目を閉じることもできずその光景を見ていた。ラ・ゲゲは青い炎に囲まれ包まれてしまい、遥かな彼方へと向かい消えた。おばあちゃんは、ラ・ゲゲの残した球を船に向かうようにセットした。拓也は、信じられない気持ちでおばあちゃんが降りて来るのを待った。あらら?おてもやんの衣装じゃないや、いつ着替えたのだろう。白く薄い布を身体にまとっている。
ラ・ゲゲはどこに行ったの?決まった時を眠って過ごして、魂が再生状態になればどこかの星に生まれ変われるのよ。ふ~ん、死んじゃわないんだね?身体や記憶は消えてしまうけれども、魂はリサイクルできるからね。拓也にはおばあちゃんの言葉が静かに伝わってくると同時に、不思議な気持ちが膨れて来た。おばあちゃんを何があっても守ると決めた。それはお止め。
えっ?拓也は眉をへの字にした。おまえが大きくなってみれば分かるわ、もっと大切に思える人が現れますよ。今9歳でしょ、10年までしないでもおばあちゃんより好きな子ができるから。おばあちゃんは目を細めて、マザーの所に戻らなくてはとつぶやいた。あの船の二人を送り届けなくてはならないわね、おばあちゃんの横顔がさみしそうなのに気づいて拓也ははっとした。
と・おばあちゃんの身体にどこから集まって来たのだろう?青い・あおい膜が幾重にも重なり合って、おばあちゃんを包み込んでいく。まるで、宙と海とを混ぜ合わせた色だ。拓也は目を開けていられないその光に、思わず叫び声をあげた。おばあちゃん!オーロラを観ているようだった。光が十重二十重となったかと思うと、おばあちゃんから放たれラ・ゲゲを囲んだ。
拓也は、目を閉じることもできずその光景を見ていた。ラ・ゲゲは青い炎に囲まれ包まれてしまい、遥かな彼方へと向かい消えた。おばあちゃんは、ラ・ゲゲの残した球を船に向かうようにセットした。拓也は、信じられない気持ちでおばあちゃんが降りて来るのを待った。あらら?おてもやんの衣装じゃないや、いつ着替えたのだろう。白く薄い布を身体にまとっている。
ラ・ゲゲはどこに行ったの?決まった時を眠って過ごして、魂が再生状態になればどこかの星に生まれ変われるのよ。ふ~ん、死んじゃわないんだね?身体や記憶は消えてしまうけれども、魂はリサイクルできるからね。拓也にはおばあちゃんの言葉が静かに伝わってくると同時に、不思議な気持ちが膨れて来た。おばあちゃんを何があっても守ると決めた。それはお止め。
えっ?拓也は眉をへの字にした。おまえが大きくなってみれば分かるわ、もっと大切に思える人が現れますよ。今9歳でしょ、10年までしないでもおばあちゃんより好きな子ができるから。おばあちゃんは目を細めて、マザーの所に戻らなくてはとつぶやいた。あの船の二人を送り届けなくてはならないわね、おばあちゃんの横顔がさみしそうなのに気づいて拓也ははっとした。