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昨夜は十三夜の月が中天に懸かっていました。十三夜の言葉の響きは何となくもの悲しい哀愁を漂はせます。
若くしてこの世を去った樋口一葉の「十三夜」を思い出します。
さやけき月に風のおと添ひて、虫の音たえだえに物かなしき上野へ入りて・・・・・から始まり、幼なじみのタバコ屋の倅で、人力車夫になっていた貧しい高坂録之助と資産家に嫁いだ阿関が、偶然にも夜上野の森で出会い身の上を語る。二人は今の自分の身を振り返り、幼き日の恋心を打ち明けることなく東と西に分かれてゆく・・・・
樋口一葉の「十三夜」のイメージがあるからでしょうか、十三夜の月はもの悲しく感じるのでしょう。しばし時を忘れて月を眺めていました。
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