ライター型カメラ
私の現役時代には銀塩カメラのコンパクトカメラ、一眼レフカメラ、大型組み立てカメラ、ミニカメラ、そして一眼レフカメラ用交換レンズ等、100種以上のカメラを保有していた。
今やデジタルカメラ時代となり、昔の銀塩カメラを使う事が殆ど無くなってしまった。
時代の流れに沿ってデジタルカメラを保有することになった。
従って、昔のカメラの保管場所にも困るようになり、すべて処分してしまった。
愛着のあるカメラを手放すことは断腸の思いだった。
しかし、どうしても手放せなかったカメラに特殊なキャノンカメラ、ミニカメラ「ミノックス」、ライター型ミニカメラは保管している。
その中のライター型カメラを紹介しよう。
このライター型カメラはジッポーライターと同じ形と大きさだ。
外箱にはカメラ&シガレットライターとなっている。
このカメラは皆さんご存知の映画、「ローマの休日」の中で、グレゴリーペックの新聞記者の相棒のカメラマンが、オードリーヘップバーンの王妃を盗み撮りする時に使われたライター型カメラだ。
蓋を開けると左側にフイルム、隣にケースに入ったライターが見える。
左がライターカメラ、フイルムマガジン、密着写真、引き伸ばした写真が入っている。
フイルムの大きさは幅8ミリのフイルムで、撮影面積は小指の爪の1/2位だ。
写真は私が撮影したもの。
前面の中ほどに見えるのがレンズ。
撮影する時は蓋を開き、ライターの火をつけ、タバコに火をつける振りをしながらシャッターを切ると云う仕掛けになっている。
ライターケースの中は左がライター、右がカメラと云う2個のブロックから出来ている。
この二つがケースの中に入っている。
こんなおもちゃのようなカメラだが、結構写る。
ただ現像は写真屋さんでは出来ず、自分でするしかなかった。
アマチュアでは一寸使いずらかったかも知れない。
このように外国映画の中で使われたカメラとして愛着があり、手元に置いている。