白梅を写す
色々と自分なりの梅の花の撮影の難しさを述べたが、あくまでの自分の感想で、万人に通ずるものではないと思う。
瓦を乗せた練塀と云うのだろうか、その前に満開の白梅があった。
何とか自分なりに満足の行く写真を撮ろうと、花の周囲を歩いた。
何とか絵になるような枝を見つけた。
なるべく花同士が重ならない様にしながら、満開の花を表現できるようフレーミングをした。
光はやや逆光気味だ。
花のボリューム感も出たし、奥行き感も出たように思う。
この写真も同じような感じで写す。
花を縦長の感じに並べてみた。
光の具合も葉半逆光気味で花に立体感が出て美しい。
この二枚の写真の露出は花に合わせているために、バックがやや暗めになり花が浮き上がって見える。
バックの単純化をはかり、手前の花をぼかしながら奥に花を配したフレーミングにしてみた。
ぼけた花を入れ込んだために、主役の花が引き立つと同時に奥行き感も出た。
花一輪に絞った。
手前に蕾を配し、画面右寄りに花を置くことでバランスをとると同時に、花を真ん中に置く日の丸構図と云うあまり歓迎されない構図から抜け出している。
奥に白い点状の花は無い方が良いかも知れないが、その点が有ることで白点・蕾・花と線で結ぶと三角形になるために非常に安定感のある構図になっていると思う。
花のアップで気に入った写真の一枚。
ソフトフォーカスで撮影。
何処かふんわりとした柔らかさが春の感じを出している。
上の写真を、ややブルーがかった調子に仕上げてみた。
上の写真をトリミングしている。
この方が構図的に安定している。
やや冷たい感じはするが、自分としてはこちらの方が好ましい。
梅の花に限らないが、主役になる花の選択、構図の取り方、バックの選定、ライティングの問題、露出の問題をすべてクリアーしないと感動的な写真をものにするのは難しい。