深度合成
前回は、画像合成とソフトフォーカスについて検証してみたが、オリンパスのカメラにはもう一つ面白い装置が付いている。
それは深度合成と言うものだ
深度とは被写界深度の事を言う。
被写界深度とは主役になる被写体にピントを合わせた時に、その前後にピントが合ってると見なされる距離がある。
それを被写界深度と言っている。
他のカメラにも付いているかとは思うが、オリンパスカメラにはその被写界深度をコントロール仕組みが付いている。
通常は画面左の猫にピントを合わせると、バックのキャラクターはボケてしまう。
バックのキャラクターまでピントを合わせようとすると絞りをf16とかf22とかに絞らないとピントが合わない。
場合によってはそれでもバックの被写体にピントが合わないかも知れない。
仮にバックまでピントが合ったとして、その奥の被写体もシャープに写ってしまう。
オリンパスの被写界深度を使うと、絞りは解放絞りでもバックの被写体にもピントを合わせる事が出来る。
写真は手前の猫にピントを合わせ、絞りはこのレンズの開放値f4で撮影したもので、バックのキャラクターはボケている。
この写真は、カメラの被写界深度を使い撮影したもの。
絞りは上の写真と同じf4開放絞り。
ピントは手前の猫に合わせている。
奥のキャラクターまでシャープに写っている。
この様な接写の場合は特に手前と後ろにピントを合わせるのは難しいが、この被写界深度を使うと簡単に奥までピントを合わせる事が出来る。
この花の写真は奥の花にピントを合わせたもの。
すると手前の花はボケてしまう。
この写真もf4開放絞りで撮影。
同じ花を今度は手前の花にピントを合わせ、同じf4開放絞りで、被写界深度を使って撮影したもの。
通常このような場合、両方の花にピントを合わせるのは殆ど不可能に近いが、簡単に両方の花にピントを合わせる事が出来る。
絞りを絞り込まないので、花の後ろは奇麗にぼけたままの状態だ。
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