マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

ウラなんば的立ち呑み

2013-07-02 18:30:33 | 

いやぁ~近ごろ稀にみる、よくできた立ち飲み屋ですな。

千日前のひでぞう。

近くまで行ってたので、ちょっとだけ道草。






若い客が多い立ち呑み。

昔は立ち呑みといえば、立ってまで飲むか…的な後ろ暗さがついて回ったが、

今やそんなこと言ってられない。 女性同士も多く、抵抗感なしで入れる。





まずは喉の渇きをいやすため、山崎ハイボール。

それにポテサラ 200円

自称ポテサラ評論家なもんで、つい頼んでしまう。

妙なお通しなどないのが気持ち良し。










 

 











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もっと呑みたや とんたさけ

2012-10-31 14:38:22 | 


日本酒ができる土地に棲むということは、豊葦原の国日本に生まれし者として
また酒のみとして、そこはかとなく心弾むものがある。
高槻市富田は古くから「とんだ酒」と知られ、酒造りが行われてきた街。
その富田の二つの蔵が同時に鑑評会で金賞を受けたという話。
これは相当珍しいことではないのか…。







これはこの不景気風吹きまくる中、久々にめでたい話題である。
パーティーなんちうものはどうも苦手の部類であるが、友人から勧めもあり、
ほぼ知らない方々の中に混じらせて頂くこととなった。
これは、顔つなぎに奔走しなければならん…






かんぱ~い…と言ってるタイミングに滑り込んだ。
あれ~着席かよ、勝手が違う。てっきり立食かと。
座って隣を見ると、お、民主党の辻元清美議員だった。
右を見れば、地元のシャンソン歌手がいる。
年齢もバラバラ、なんとなく呉越同舟の不思議なテーブルである。







国乃長と清鶴。互いに富田酒の名を今に伝える蔵だが、
仲が良くないとW受賞の会なんて成り立たない。
仲良きことは善きことかな。同じ市内に住まう人間としてまことに麗しい。







清鶴酒造 純米大吟醸 ふりーらん

Free Runとは、ワインでいう圧をかけず、自然に酒袋から染みだしてくる酒の滴を
詰めたものということ。

大吟醸であるが、香りだけではないそこはかとない米の持つうまみが
じわっと伝わる酒。







片や、壽酒造の「あやめさけ」。
洋食にも合うというところが面白い。ちょっとぬくめてもみたいな。
 
500年も前、池田・伊丹と並ぶ酒どころだった富田。
灘が注目されるにつけて、酒蔵が減少して行ったそうだが、
江戸の昔、あやめさけという酒が富田の看板であったという。
こんな回文の狂歌が残る。大昔のCMコピーだったかもしれぬ。

けさたんと のめやあやめの とんたさけ  宝井其角





ホテルの料理だから、それなりの水準。
ゆっくりと味わいたくもあるが、とにかく知った顔があれば、そこから紹介され、
じっくり座る暇がない。でも、今回はそれが目的でもある。
酒を介して、地元のお知り合いを増やしたい…という。

お、おでんだ。
いい色に煮えてやがんなぁ、と思いながらも
一つも口に入らなかった。







よく見れば司会をしている吉本さんは旧知の人物。
ピアノを弾いてる方、作曲家の先生もFacebookでなんとなくつながっている方。
隣り合った辻元議員とは政局ならぬ、地元美味いもの情報をご提供申し上げた。
「もうアタシ、ほんま食べることしか興味ないねん…」と言うセンセに、
ほな国政はどないやねん、と思いながら。
毎週末は地元高槻に戻ってはるそうで、話せる方なので気持ち的には応援したい。
最近、野党時代とちがっておとなしくしてるので、在野精神思い出してまた大いに暴れて欲しい。







吉本さんに呼ばれて、調子に乗って壇上からご挨拶させていただく。

両蔵元にもお祝いを申し上げた。

呑み足りなかった分は、機会を見つけて何処かの店で呑み直さなあかん。







右から清鶴酒造の社長、石井清隆さん
真ん中が国乃長 壽酒造の社長、 高橋憲治さん
左は清鶴の跡取り、清祐さん

外国人ばかりにええ酒を飲まれてたまるもんですか。
日本人はもっと日本酒を再発見しなければなりません。
今後も郷土の酒をよろしくお頼もうします。


 

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続いて、京都Go West!

2012-07-24 17:08:39 | 





ってわけで、今回の飲み歩き同行のJ松本氏、行きつけの鉄板焼きの店、「鉄平」。





ハンバーグや海老フライ、とんかつ、カツピラフ…

チキンなんて唐揚げ・照り焼き・山椒焼きまで揃ってる。

なんでもあって、どんな使い方でもできる。 お好み焼き屋なんだから、

何が何でもお好み焼きを食え…という、そういう雰囲気のないのが心地よい。







ゲソなんぞ焼いてもらい。 壁の町内の祭りの写真を拝見。

地元密着ののんびりした空気感。

河原町通りはすぐそこなのに、この地方都市にいるような感覚はなんだ。







冷え冷えビール!!  

ゲソ焼いてんか。







粉もんは改めていただくとして・・・

続いて向かったのは、四条大宮。






実は四条大宮を南北に貫く大宮通りってのは、

大宮から北へ行くと、とたんに細くなり、寂しくなる。

その寂しくなった辺り、右側に小さな店が固まって密集し、

夜鷹でもたっていそうな一帯が、寛遊園(かんゆうえん)と呼ばれる一帯。

誰だい、こんな粋な名前をつけたのは。


この集まり方は、かつて屋台店ばかりだった時代、

屋台の置き場だったんぢゃないかな。

取り締まりが厳しくなり、そこでそのまま営業した…なんてニオイがする。正解は知らない。

「夜カレー」という店や、高田渡のコアなファンの店主がいる店がいたり、

もちろん代替わりも行われている様子。







その中の一軒、「ひよこ寿司」に。 

屋号が可愛らしい。







価格はいたって良心的。






鯛を造りで。






かつをたたき。

日本酒と焼酎をいただいたような・・・







あじ、かんぱちを握ってもらう。

安い、有難い。 

ちょいとお腹に入れて、さぁ、さらに西へ行こう。







西院。右は界隈の者ならば知らぬ者のいない、折鶴会館。

立ち飲みなんぞが点在する飲み屋街。






ここに遅れて来た、周回遅れのような、屋台村があるという。

ぐるっと一回りして、かえって新鮮という声も。

肩を並べる店どこの商品でも、真中のテーブル席で食べられる。







名古屋風の手羽先揚げ。

ビールにはナイスな取り合わせ。







厚焼き系の玉子サンド発見。

英字新聞(ふうの包み紙)である必要もなかろうに。

玉子好きとしては、無視して通るわけにもいかず、

食わなくてもいいのに食っちまう。







楽しい時間はすぐに過ぎゆく。


おっとっと、ヤバい!


高槻へ戻る最終列車だった。


阪急もうちっと遅くまで運行してくんねぇかな。 少しは景気よくなるんぢゃないのかな。


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にこみとたたみ似てるよな

2012-07-23 14:58:35 | 


私は似てると思うんだな、にこみとたたみ。

いつもたたみ屋の看板を見て、にこみを想像してたから。

よく見りゃ、たたみという文字の中ににこみが入ってる。







以前から佇まいが気にいってた、烏丸、綾小路の角店。

かつて、ここは床屋だったという。





店先を撮ってると、ひょいと女性に先を越される。

お連れさんぢゃないよ。

外側はそのままに、中はカウンターで一杯やれる店になっている。

こういうのがいいんだ、新しいのに建て替えるばかりが能ぢゃない。







つめビを一杯頂いて。  ふ~ん、ポテトサラダがあるんだ。

いただきましょう。







あたしゃ、某雑誌の企画で、自称ポテサラ評論家を名乗ったことさえある、

ポテトサラダlove人間。

腹が張るのだけ気にしなければ、こんないい肴はないと思っている。

ここのはシンプル。芋と玉葱のみ。350円

昔、祖師谷大蔵の駅すぐに、こんな感じのポテサラの名店があった。
(たぶん、もうない)







ミノポン酢 650円

貝柱のような、シャクシャクした食感がまことに軽快。

内臓だなんて、目隠しすればわからない。

一つ一つの所作が丁寧である。

ご主人と親しく話させてもらったが、酒が過ぎて見事に憶えていない。







「にこみ屋鈴や」なんだから、煮込みはいっておかねばならない。

もつ煮込み 600円

和辛子をつけて・・・ああ、こいつはよござんすな。

煮込みにはちがいないが、醤油と味噌でグラグラ炊いて、一味ぶっかけて

鼻摘まんで全力疾走して酔うような、戦後闇市的煮込みにあらず。

やっぱり、京都の煮込みになっているところがいい感じだ。







こっちは、すじ煮込み600円

仕込みもちゃんと手がかかっている。

この仕事のペースが乱れるほど客は来てはいけない。

かつて床屋に集まった連中が、そのまんまここのカウンターで静かに一杯・・・

と、いければいいが、はたして御存命の方がいるかどうか。

女性たちが煮込みで一杯やってる。

それを眺めながら飲むのも、悪い気がしない。






すじ焼きなどもあり、豆腐に煮抜きのおでんなんてのもある。

BGMなんぞないのが気がきいている。

そう、静かにやりたいねぇ。

静けさの中にいると、どこからかかつての顔剃りカミソリを砥ぐ音が

シャッシャッと聴こえてきたりするもんだ。


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この酒場では私もまだまだ未熟者

2011-07-11 21:08:08 | 

大阪南地・法善寺西門前。

その昔、法善寺横丁に金沢亭や紅梅亭がある時分、
この山門前には朱色に塗られた人力車が停められた。初代春団治のものだった。
その派手ないでたちに南地の大阪人は、「粋(すい)なもんやなぁ」と、感心しきりやったという。
 




喫茶アラビアのとなり。 私の行きつけ・・・いや、行きつけなんてもんぢゃない。
めったにいけないが、法善寺界隈に行ったら、フラリと寄りたくなる立ち回り先。
それがバー238である。





学生時代、先生に連れてきてもらった。 
勉強熱心ぢゃなかったので、その先生は酒場だけ教えてくれた。 
何処から攻めてもスルリと身をかわされる達人のような師匠であった。
今になれば、もっと訊いておけばよかったと思うことばかり。
師匠とは思うに、そういうものかもしれない。だし殻のようには搾り尽くせない。





ここのハイボールは角のダブル、氷入り、ウイルキンソンソーダ。
シュワシュワとさわやかであり、またほろ苦くもある。
我が青春の味であり、師匠にとっちゃ晩年の味でもあり。
ボクには伝えるべき弟子もいない。

もちろん来るのは自由だが、バーテンダーとの楽しい会話などない。
マルセ太郎似のご主人にギロッと一瞥される。
先人が作ってきたこの空気感を、三下が乱してはいけない。
連れと来たとしても、小声で話すべきだろう。
一人で入ると、新聞などをスッと出してくれる。
昔の床屋のようだ。

師匠と来た昔、玉子だかキャベツだかを焼いてもらい、酒の肴にした。
それ以来、料理名も知らないが、やっぱりキャベツ焼いてなどと頼む。

ご主人はカウンター内の低い位置にある、火にフライパンをかけた。





これが注文した「玉子」。 実際の名前は知らない。
たぶんメニューなどないし、知らなくても不自由はない。





師匠、しょうもない生徒ですいません。 なのに、ボクの芝居を新聞で書いてもらった。
何にも返してねえや。


と、ここまで来て手帳を見ると、師の命日だった。 うわ、驚いた。
あの世の師匠に乾杯だあ~~!




           バー238     大阪市中央区難波  法善寺の西山門界隈 


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