大阪に力強い女性ボクサーがいる。その名を、好川奈々といふ。
まだ試合を観たわけではないので、余り偉そうなことはいえない。
だけど、この娘、めっぽう強いようなのである。
今年2月の全日本大会で2階級制覇を達成。
この日も試合が行われ、KO勝ちをおさめて来た。
もっとごつい女性をイメージしていたが、華奢だし首も細い、
大丈夫なのか。
この日は8月に中部カンサスシティで行われる
女子ボクシング世界大会の激励会ということで、
本町の「ラ・ココット」へ。
ん・・・?
賢明なる皆さんは、奈々さんもさることながら、お隣りの
スキンヘッド氏が気になってしまうことだろう。さもありなん。
頭とスーツ姿がめっぽうそっち関係を思わせるが、さにあらず。
エングリッシュ・ファクトリー・ジムの平田会長。
押し出しはきくが、軽妙なトークもいける人物。
ジムの母体は英会話学校なのだ。健全だろ。隠れミノ?まさか(笑)
激励に訪れた50人ばかりの知遇。大学の先生、TV局報道局員、
制作会社D、有名スポーツ用品メーカーM、アマチュアボクシング協会のエライさん、フツーのおばちゃん・・・扇町方面のTV局はことあるごとに奈々さんを追いかけている。
さて、キッシュのアミューズブッシュに始まった、この夜のディナー。
魚介類のサラダ仕立て等をいただき、メインは牛頬肉のワイン煮。
頬肉食べながら、対戦相手にほっぺたドツかれたら、
さぞや痛いだろうなぁ、とシロ~トみたいなことを考えてしまう。
「なぜボクシングしたいと思うんですかねー、あんなに可愛けりゃ
いくらでも楽しいことあるんぢゃないんですか・・・」と、前に座られた
大学教授と意見が合ってしまった。
ひ弱な文科系がホザいてらぁ。
中シェフの料理は美味かったのであるが、
食事がメインなのだが、メインは奈々ちゃんなのであって、
味の記憶が薄い。心ここにあらずだったか。
バクバク食ってた奈々さん。減量は気にしてなさそう。
この表情、7月の「すぽると」観た人いるだろう。目に格別、力がある。
ちょっと笑顔がよかった頃の大石恵をホーフツとさせる。
「なんでこんなしんどいスポーツをやるのん?」って
聞いてみたかったが、やめた。
協会のエライさんは距離を取り、ポイントを稼ぐ近代ボクシングを、
と言ってらしたが、ボクはシロートである。
「相手を殺すつもりで、ぶっ叩いて倒して来てください」と言った。
同門の杉本理沙さんも一緒に渡米、トーナメントに参戦する。
奈々さんは「会長はまず一勝と言ってましたが、私は優勝するつもりで
います!」と断言した。
勝負師はそれでなくっちゃ。
戦う女性というのは、まことに美しいのだ!
ビストロ・ラ・ココット 中央区北久宝寺町4