いわゆるブランデーグラスを片手にシガー燻らせていても
何の不思議もない年齢になっちまったい。
しかし、若い時は、まぁ似合わない酒だこと。
だけど、単に年食ったら似合うか、というとそうではない。
人生の余裕というか、ゆとりというものがいる。
時間に追われてせかせか飲むものではない。
マール・ド・ブルゴーニュは、かのロマネコンティのマール。
マールとはブドウの果実を搾った滓を使った蒸溜酒。
上品で高級なコニャック、少しフルーティーで素朴なアルマニャック、
マールはもう少し荒々しい。シガーなどによろしい。
食後酒が飲めるというのは、時間もそうだし懐具合の余裕もいる。
爪に火ともして飲むようなもんでもない。
コニャックの最高峰、ルイ13世 ブラックパール
ボトルはバカラ製 値段を言うなよ170万円。
ため息も出ない。一体誰がどんな顔して飲むのだろう・・・。
フランス語でブランデー全般を指して、オー・ド・ヴィー(生命の水)。
さて、どんなつまみが合うのかしらん。
意外にチョコレートの甘さが合う。甘さ×甘さで。
大体が食後酒だから、料理に合わせるようなもんぢゃない。
特にドライフルーツの周りにチョコのコーティングしたものとか。
ドライフルーツの甘さも薫り高いコニャックにゃいいな。
ミルクチョコレート系ではなく、カカオマスの純度の高いのがよろし。
もちろん、フロマージュはケッコウ。
胃壁を守りつつ、おやんなさい。
食後、強いアルコールを摂取すると、胃が刺激されて活発に動き、
消化が促進されるのだそう。
時間を忘れて、大人のちょっと淫靡な時間には
コニャック、アルマニャック、カルバドス、マール、グラッパ・・・
と大人の会話を。
ここで唐突に物まねをひとつ、
「オー・ド・ヴィけ~すけでございます。ポテチン!」
あ、ポテチも合うんです。
こんなこと言ってては女も逃げらぁ。