冷たい蕎麦が心地よい季節になってきた。
ぬる~い風の通らない店で食べる、生ぬる~い蕎麦もそれなりに季節の趣があるが、やはり、キリッとしめた麺をキンと冷たいつゆでたぐり、凛とした気持ちで店を出たいやね。
蕎麦屋に入ったら飲まずにはいられない。飲めない時は行かない。
銘柄は島根の豊の秋を一つ覚えみたいに頼む。
小魚の突き出しが出るが、的を得ている。
蕎麦屋の突き出しなるものは、露払いであるからして、むちゃくちゃ美味い物を出されても困る。程を得た、シブめのものが良いような気がする。
おかわり頂戴…ありません。これでいいのだ。
なめこ辛味大根 蕎麦の実が入る。
こういう逸品があるのが蕎麦屋の妙味だなぁ。
アスパラと雁足 木の芽みそ和え
寡聞にして雁足という山菜、知らなんだ。
調べたらコゴミ(クサソテツ)のこと。な~んだ。
水茄子の翡翠煮 極力色をつけないようにした出汁で煮びたしにしてある。
ほっとする味。ああ、我々は自然のものを食べてるんだなぁ。
時鮭の味噌漬焼き これはキングサーモンだとか。
焦げやすいのを丁寧に焼いてある。もちろん、皮までいただきました。
最後は悩んだが、ざるそば950円に。
このまんま洗いもんに回さなくても、そのまんま使えそうでしょう。
真に受けられたら困りますが。
スキッといただきやした。会計して、薄暮の街にふ~らふらと出て行く気持ちよさ。
さぁて、天神橋筋商店街へでも回ってみるか・・・。
なにわ翁 大阪市北区西天満3