マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

プリンセス・タコヤキ

2011-06-22 14:55:22 | 

    


小説読んだ時から、これ映画化したら面白かろうが、スケールがでかすぎて映画化は困難だろうと
思ってたら、すんなりできてロードショー中。CGの力を借りたら、きょうび何だって可能になる。おそろしや。

会計検査院が、大阪のOJO(大阪城址整備機構)なる団体への不明瞭な税金の支出にメスを入れるべく、
大阪へよこした敏腕査察官3名。リーダーの松平役に堤真一。外人モデルに間違われる才媛、旭ゲーンズブールに誰を持ってくるかと思っていたら、男性にして、岡田将生。ずんぐり太ったおたくタイプの鳥居には、
綾瀬はるか。この逆転のキャスティングは見事だった。





作者の万城目学は、この辺の子だったらしく、街の匂いがぷんぷん。
空堀商店街界隈は、焼け残った家屋も少なくなく、歴史ミステリーの舞台になりそうな気配あり。
豊臣の末裔が買い物してても、別に不思議と思わないだろう。

からほり商店街界隈長屋再生プロジェクトの「萌・練・惣」の3つの複合施設があり、
その一つ、「惣」の中にはワインバーやカフェ、寿司屋、ドーナツ屋などがある。
こういう地道な活動により、朽ち果てて行くばかりの長屋は残り、街は息を吹き返し、ひとがやってくる。

その隣に小洒落た、たこ焼き屋が去年の暮れにできた。





オーナーは高津のワインとお好み焼きの店「Butatama」の今吉さん。





昼間っから大手を振ってビールやワインが飲めるたこ焼き屋は、そうそうない。
名物ポテサラ 250円

店前に「ちょっと高いです!」の表示があり。
開店に際して、からほり商店街にある「こんぶの土居」に相談したらしく、
道南の川汲(かっくみ)の真昆布でとった昆布だしを使う、ぜいたくなたこ焼きなのだ。





たこ焼き7個 350円   14個 650円  一部をソースにした。   

ふむふむ、いいね。大人のたこ焼き。

今ドキのでかいばかりのたこ焼きは品性に欠ける。 昔ながらの小ぶりなタイプに程の良さを感じる。






ワインにして、赤キャベツの酢漬けをたのむ。 150円





キリッと冷やしたイタリアワインにたこ焼き。  こいつぁゴクラクですぞ。


この辺のガキたちがいい味を出す。近所の小学生たちが「ただいま!」と前を通り過ぎる。
街で子供を育ててる感じが残っている。

よそから転入してきたモノにもまったく物怖じなどしない。
学友に「この店な、ちょっと高いねん」てなことを平気で言う。

店長が焼いているのをじっと見て、
「ふ~ん、もう一人のおっちゃんの方が上手いな・・・」
と言われたという。
アンファン・テリブル…恐るべきガキどもだ。



フランスのオイルサーディン。その缶詰用の洋皿。
洒落ている。気持ちは宮津の竹中製缶を応援したいところだが。
料理系の展開を考えているとのことだったので、
今頃は、夜は会員制のイタリアンだかになっているかもしれない。

昼は善良な、街のたこ焼き屋さん。
夜は会員制にして、はかりごとを。

やっぱり、どこか怪しい、ただの下町ではないのである。


コメント
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