昔、大鵬柏戸全盛時代、じいさんが夕方になると決まって大相撲観戦をしていた。
塩撒いて、ソンキョして、制限時間は今よりもっとのんびりしてたのではあるまいか。
取っ組み合いが始まるまで、子供には退屈でしょうがなかったが、
今はその退屈さがいいのだ。 じいさん譲りの血脈というものだろうか。
居酒屋、立ち呑み屋では相撲放送やってたらしめたもの。
酒場のBGMとしては最高だと思うな。
てなことで、かみさんがちょこちょこ出してくれる肴をやりつつ、相撲見物。
平和である。
最近、冷ややっこに載せるのはこれ。 ブルーベリー? ちゃうちゃう。
銚子山十という店が作る、発酵調味料「ひ志お」。
醤(ひしお)、醤油の原型ですな。
中国の豆豉が日本に伝わって大徳寺納豆、浜納豆。 これの濡れタイプ。
これが醤油かけただけでなく、なかなかいいんですよ。
刺身に載せても、炒め物などに使ってもいいらしい。
山十の岩崎家は紀州から銚子に醤油造りを伝えた紀州移民だったが、
室井家に経営が移り、すでに紀州系ではないが、室井社長は事情通である。
銚子の醤油のことをいろいろと親切に教わった。
ロケに行ったスタッフが買ってきてくれた。
ヤマサ・ヒゲタ・山十・ヂガミサ・亀甲萬・キハク・ジュウジュウ・・・
幕末の元治元年(1864)瓦解寸前の江戸幕府は、この7銘柄を「最上醤油」とした。
吸収合併したり、廃業したり。
ヤマサやヒゲタのトレードマークに「上」の文字が付く。 それはこの最上醤油の名残り。
千葉と紀州、地名もそうだし、方言も似ていたり、人の交流があったとのことでおもしろい。
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