１３桁の数字

昨日は１０時出勤だった私。職場へ行くと、康永君が出迎えて？くれた。

「今日、カト先輩、休みですか？」

思わずキョロキョロし、姿が見えないようなので、

「うん、そうみたいね」

と答えておいた。しかし。。。昨日もカトちゃんは休日出勤し、荷出しを終えてスーパーを後にしたらしい。（本人から今、聞いた！）

休日出勤だと思わせないほど、普通に朝から出勤し、働くカトちゃん。前回は、私も、「帰ります」と本人に言われるまで普通～～に出勤日だと思っていた。朝の荷出しを見届け、急に姿が見えなくなったカト先輩。。。この時になって、ようやく康永君も気付いたのでしょうね。

「僕のパンの荷出しを手伝う為に、わざわざ。。。感動！」

でも、無理をしてはいけませんよ、カト君。

その後、康永君は、販売通知を持って私のところへ来た。

「新規なんです、プライスカードつけて、出してもいいんですか・・・ね？？？」

私のすぐ近くには、大先輩の末永さんや、矢木さんも居るのに、何故、私に聞くのじゃ？？

「その前に、ポスで売価チェックする事になってるから。店長によると！まれに、アイテムなし～って事も・・・あるから」

「大丈夫だとは、思うんですけど・・・」

と、康永君。その後、どうなったかは、知りません。

 

棚替えといえば、乾物も・・・。

そ～めんをメインにした棚に作り変えるように販売通知と棚替え見取り図？が来ていた。全部で６つの麺類が終売になる・・・が、８つの新規の商品の内、６つが二日前の時点で届いていなかった・・・。

プライスカードもない。

今、半額処分にすると、棚ががら空きに・・・。

で、どうするか？半額にするのは新商品が届いてからでもいいでしょうか？と店長に尋ねたところ、

「（前回入荷が遅れて棚が　がら空き状態三週間になり困ったから）　これからのシーズンの商品だから、割り当てがあっても発注していいと思う。明日が発注日？入荷は金曜か・・・。金曜か土曜、鈴木さんは出勤？俺も。じゃ、明日、発注して新規が金曜に入荷された時点で、一気に棚替えと半額処分をしようか？俺も棚替え、手伝うよ」

新規入れ替えが大量にある場合は、取引先？メーカー？さんが来て、やってくれる。

今回のような中途半端な数は、業者さんの方も、見取り図付きで、

「自分でおやり」　（美川健一かね）という事らしい・・・です。

そして、発注日の昨日。

６つの新規の発注は、一番最後に取っておいて、売り場で１３桁のJanコードを手打ちで入れていた。

商品かプライスカードがあれば、ピッ！とスキャンするだけなので、超簡単だが、どちらも無いとなると・・・。

 １３桁の数字を手打ちで入れる他ない。しかも、掛ける６。計７８の数字入力！

売り場に居ると、まずハマグリ君、登場。

「レジ長が探してましたよ、鈴木さんは、何処って」

「うん、分かった。発注少しで終るから」　（用件は分かってるし）

続いてお客さま登場。

「豆板醤は、何処ですか？」

「（ここからは遥か彼方の調味の売り場・・・）

ご案内いたします、こちらです」

そして岸辺さん、登場。

「あれ？鈴木ちゃん、まだ仕事？大変ね、乾物は・・・。**さんも（前々の乾物担当者、つまり南副店長の前ネ）時間内に終われることなんて、無かったよ！カトちゃんは？休み？」

（ハイ。岸辺さんの親友はお休みデス）

とうとう・・・。売り場で１３桁の数字を入力するのは諦め、バックへ。パソコンの横の机の上で、熱心に数字に集中すること、一分。販売通知に書かれた小さな数字を目で追いながら、右手で入力。最初から、確認三回・・・。（汗）

ところが今度は、発注を終えた康永君がバックへ戻ってきた。パソコンでデーター送信が完了するのを待っている間、ずう～～～っと、私に話しかけてくる。

「発注が終った直後にお客さんが買って行って、慌てたり・・・さっきまで足りるかなあって量だったのに、売れてたりして又、発注取るのって嫌ですよね。　あと、・・・たり、・・・・たりで、また、発注取りに走ったりとかも・・・。あと、・・・たり・・・（略）」

「・・・・」

私は、数個の新規のJanコードを無事に入力し終えた所で、手を止め、一旦、康永君の方を見た。

ナルほど・・・。彼は、パソコン画面を見たまま、喋っている。私が今、何をしているかなんて、気付いてないのである。

「そうよね！私も発注終えて、送信した後、売り場へ行ったら、エンドに積んであって、慌ててキャンセルしたことあるわ」

「あっ！それも嫌ですよね！それとか・・・とか・・・（以下、略）」

康永君、もう、すっかり打ち解けたようですね！

私の左隣に居る花岡さんも微妙に笑ってますよ！

私もようやく、Janコードを入力し、送信終了！

さて、帰ろう！

・・・と、その時、桃木車副店長に呼び止められた。

「あっ、鈴木さん。これ、見ました？今、届いたんですよ！新規の麺類。今回は、早かったですね」

が～～～～ん

ちょっと、そんなあ～～～！？

「いっ・・・今、Janコード入れて発注したんですよ！今っ！！う～～っ、箱で来てる・・・。結構な量。今、発注した分、キャンセルした方がいいですか・・・ね？」

「そうですね！キャンセルして下さ～い！にこっ＾０＾」

ズルっ・・・（泣）

わっ・・・私の・・・苦労は・・・一体・・・なんだったわけ！？

恐るべし、取引先！

君には・・・負けた！

 

あっさり敗北を認める鈴子であった・・・。