私の高校の卒業式は、3月8日だったと記憶しています。前年度まで1日だったのが、共通2次試験の日程が3月まで食い込んだことで、変更されたのでした。それまで国公立大学は一校のみ受験可能だったのを二校受験可能になり、一年目は(私の先輩達)東大、京大の併願が可能! と話題を呼んだのでした。翌年、(つまりは私の受験の年)には東大、京大共にA日程だったかなー。同じ組になりました。東大に合格したら、当然のごとく京都大学には行かないため、京都大学が慌てて3月に追加募集をかけるという異常事態が発生したためでした。
ちなみに北九州の国公立でも競争率も跳ね上がり、2倍から8倍等…。前年の競争率と模試の結果で 大丈夫だろうと言われていた私は落ちました…。合格発表を観に行った父は、「さくらが散った」などと言い、更に落ち込みました…。
でもね…。人生、大学の合否だけで決定してしまうものではありませんもの。合格不合格の話題が上りやすい この時期。 落ち込むだけ落ち込んで、泣くだけ泣いたら(私は全く泣かなかったけど、こたつ
にもぐり込んで家族の様子をうかがいました。半日間。でも翌日からは元気になりました…周囲が気を遣うので申し訳ないから)
第一、第二志望校に合格しても不合格になっても、人生の門出を迎えていることだけは確かです。そんな息子さん、娘さん、親戚やお知り合いの あの方に…。お祝メッセージと共に、そっと贈りたい、そんな一冊があります。
伊藤晴美さん 著 『ピノキオの末裔』です。私は毎年、この時期になると、さくらを去り、他の店舗へ異動していった上司二人を見送った日を思い出します。更に、二年後、桃ちゃんも春を待たず、他の店舗へ異動になりました。上司達やスタッフと一緒に仕事の合間にプラットホームで見る桜は それはそれは綺麗でした。自然の力は時として地震や津波といった災害をもたらすものの、私達は やはり自然の中で、天地に生かされているのです。受験に失敗すると、ちっぽけな存在に思えても、大自然を前にすると、人の悩みって、しょうもないことのように思えてくる。生きているだけで幸せ。出逢えただけで幸せ。そう、こうしてお別れの時期を迎えても、この世に生きて、出逢ったことに感謝しよう…って思えてくるもの。
毎年、この時期。桜が咲く時期を迎えると、そう思わずにはいられません。そして、今年もやはり、読み返してみたくなりました。『ピノキオの末裔』を。
実は、この本のレビューを以前に書いたことがあります。元祖とある街のとあるスーパーブログでした。あの記事は何処へ行ったのか…探し出すのが管理人の私にも至難の業です。発売日から時間が流れ、再び読み返してみて思うのは、良い本は何度 読み返しても新たな発見があるものだなーってこと。そういう意味で、手元に置いておきたい一冊です。
思春期から大人まで。卒業、入学の時期の贈り物にピッタリ。元気に明日を生きようって思う、卒業、或いは入学祝いの本。
遠くに住む、あの人へ。出版社へネットで直接注文し、本をプレゼントしたい あの方のご自宅へお届けして、郵便振り込みだけを注文者に送付してもらう…。私は、この方法で、他県に住む人に本を贈りました。 もっとも、私の場合、自分用に一冊。プレゼント用に一冊の合計二冊を購入するのですが…。
絵画展を毎年開催している画家の 伊藤晴美さん著・絵。 読み応え、充分です。先月、紹介した 大人の絵本、 『月の丘』 でもお馴染の絵本作家さんの処女作です。
是非、お読みくださいね。
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伊藤晴美さん、通称ぴのこちゃんのブログはこちら↓
すず