日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪
ここ数年は 主に楽器演奏🎹🎻🎸と読書📚

出版社サイトにて連載2日目♪

2011-07-02 07:28:02 | とある街のとあるスーパー

「とあるスーパー」でお馴染、かとう綾子ちゃんのイラスト♪

 

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★ディベート★(注意:このブログに今回掲載している記事は、出版社サイトには記載されていませ~ん)

2009-09-13 09:21:21 | Weblog(初出場日)

う~~ん・・・・。

大変、困ったことになった・・・・。

本社に入ったクレームの中に、

『朝、入荷された豆腐は 日付けが新しい物から、朝一番に手前に出すこと!』

という内容のものがあったそうだ。

これは 『先入れ先だし』の崩壊を意味する。

商品の棚に並んでいるものは、一番奥が新しい商品、手前が古い日付けとなっている筈。

お客さんが奥から商品を引っ張り出して、手前に放置したり、

交ぜたり・・・ということもあるため、一概には言えないが。

 

いつも、『先入れ、先出し』 の徹底を現場で部下たちに指示している俺、副店長的立場から言えば、これは非常に困った事態なのだ。

 

しかし、本社が こうすると決定したことは絶対なのだ。

とりあえず、日配商品の内、豆腐、牛乳、納豆の3点セットは、

その日の入荷商品を 朝一番に店頭に並べる。

古い在庫は 冷蔵庫に引っ込めてでも・・・・ということになった。

 

これは 現場としては困る。

入荷日に はけなかった生ものの在庫が 翌日にはバック在庫になれば、廃棄の運命・・・・

俺は、課長に申し立てをしたが、受け入れてはもらえず・・・。

 

たった一人のお客様の要望を受け入れることになった。

俺は、とても辛い指示を部下達に出すことになったのだが・・・。皆、素直に指示通り、動いてくれた。

そう・・・・ただ、一人を除いては・・・・

 

日曜日の朝。鈴木すず子が俺の元へやって来た。

内心、どきっ!

副店長、おかめ納豆ですが、夜間バイトくんが補充してくれたようで、3段重ねにいっぱい出してあるので、今日の入荷分の納豆はすべて冷蔵庫に引っ込めました。あと、数時間したら、売れて店頭に出してある納豆も減るでしょうから、そのとき今日の入荷分を補充します」

すず子は、俺が当然 Yes と答えると確信しているかのようだ。世間の常識、俺の常識、スーパーに勤める人間としての常識では、確かにそうだ。

だが・・・今日から方針が変わったのだ。

「駄目! 」

俺は、ひとまず、強い調子で返事をした。

「今、売場に並んでいる納豆を一旦、冷蔵庫に引っ込めて、今日の入荷分を出して下さい」

どうしてですか?」

 

ここから 俺と鈴木すず子との間で、

なが~い 欧米式ディベートごぉ~ん が始まったのだが、これが なかなか・・・・面白かった と、今なら言えよう。

 

本社の決定事項  中間管理職の俺  現場の部下

 

本社は俺にとって上司であり、

現場に居る俺は、現場のことを熟知しており、

中間に挟まれた俺は、一番辛い立場なのよぉ。

 

俺の本心は、大きな声では言えないが、これまで通り、「先入れ、先出し」を続行したい。

しかし、上の決定事項を現場へ下ろすことが副店長の役目である。

ここが辛いところだ。

 

皆さん・・・ディベートってご存知っすか?

欧米の高校などでよく行われるディスカッションの練習ですな。

クラスを2つのグループに分け、議題を決めて、議論を戦わせ、勝ち負けを決める。

まずは、今回の議題:

  フレッシュミルク、納豆、豆腐は 朝一番に新しい物を店に並べる。日付けの古い物が棚の奥。或いは冷蔵庫へ引っ込める。つまり、先入れ先だしの崩壊。

グループ分け: 賛成派 俺、ミナミ(内心は反対

          反対派 鈴木すず子、 途中参加のハマグリくん

 

 ぐお~~ん、試合開始のリングがなった。

鈴木 「あと数時間したら、今出してある納豆も売れて棚が空くから、その後今日の入荷分を出したら何故、いけないのですか? 日付けが古い方が残ってしまうのに・・・。」

俺ミナミ 「オープン前、わざわざ朝一番に お店へ来て並んでまで納豆を買おうとして下さっているお客様に、最も日付けが新しい、新鮮な商品を届けることが大切です」

鈴木 「でも、そんなのお客さんに黙っていたら分からないのに。」

俺ミナミ 「鈴木さんはお客様を騙すのですか?」

鈴木 「そっ・・・そんな・・・・騙すだなんて・・・・何も今、綺麗に並んでいる商品をバックへ引っ込めてまで・・・期限が切れているわけでもないのに、たった一日違いで・・・じゃあ、カップラーメンも今日の入荷分を前から並べた方がいいってことになりますよね??」

この辺りから、急にヒートアップしたと記憶している。本当は、もっとお互い色々意見を述べていたのだが、ここでは省略しよう。

俺ミナミ 「じゃぁ、鈴木さんは、とあるスーパーの制服を着ていながら、本社の決定に背くのですか

鈴木 「本社の方針は、分かりました。でも、副店長は本当はどう思っているのですか?」

痛いところを突かれ、一瞬、本心を口にした。

俺も課長に相当噛み付いたよ!」

俺が鈴木すず子を黙らせる、とどめの一言を発した直後、(秘密ね)

それまでポップの整理をしながら、黙って聞いていたハマグリが言った。

古い在庫を引っ込めて、新しい在庫を出せっていう、あれでしょう? 俺も納得してないっすよ!」

 

ここで、鈴子は言った・・・・。

副店長が一番辛い立場ですよね。本社と部下の間に挟まれて・・・」

すず子の台詞にハマグリも苦笑した。

とりあえず、こういう流れてやってみようってことになったから・・・」

 

こうして世紀のディベートは幕を閉じた・・・・。

鈴木すず子によると、俺は欧米人を相手にしても、立派にディベートで優勝できるディスカッション能力を身につけているらしい。何と言っても、本当は反対意見だが、トピックに賛成する意見を次々に述べることが出来るのだから。

頭の回転が速い、ということだ。

店長室の まん前で かなり静かに話し合っていた為 他の部門の従業員たちも、振り返りつつ、注目を浴びてしまった。

 

ディベート終了後、青果のチーフが俺に言った・・・・。

「すぐキレル男、副店長。最初はみんな、この笑顔に騙される!」

「・・・・・・・

 

おっ・・・俺は・・・キレタわけではない!

決してキレタわけでは・・・。

ただ、気が付けば本気モードで議論していただけなのだ。

 

欧米諸国では、ごくごく日常的な上司と部下がお互いの意見を交換しあうという光景も・・・

ここ日本では珍しいことかもしれない。

まっ・・・・まぁ、俺の立場は辛いのよ。

いわゆる板挟み状態でよぉ。

 

しかし、店をより良くするためには、色々な立場の人の意見に耳を傾けることは大切だと思っているから、これからも宜しく頼むよな。

ミナミ  それぞれの立場、それぞれに真剣だと思うよ、うん。

 

The supermarket さ・く・ら☆
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