GW中、小倉昭和館へ行ってきました。
映画館で観るつもりだった…なのに見逃してしまった… そんな時、少し遅れて昭和館で上映決定すると、数倍得した気分です
参加したことはありませんが、最近ではシネマカフェも月に一度、開催されているそう。以前から上映される映画にちなんだゲストをお招きし、映画の合間にトークショーが行われていました。私の場合、柴原選手のトークショーに参加させて頂き、握手までしていただいた経験あり ドームで見る姿も素敵でしたが、力強い手の感触といい、スーツ姿の柴原さんといい… あれ? あれれ? 話がいつの間にかShibahara Loveな方向へ… 話を元に戻します。
前回、図書館戦争&図書館戦争ラストミッションの2本を観てから、そんなに月日が経ってはいませんが、あの時、次の上映はシン・ゴジラと戦後9年後に上映された初代ゴジラの2本だとチラシを見て知っていたため、GW中の公開を楽しみにしておりました。朝10時からシン・ゴジラだったので、今回は12時過ぎの初代ゴジラに時間を合わせて映画館へ行きました。やっぱり初代を最初に観てから、最新作のシン・ゴジラを観賞したいと思ったから。GW中は、親子で鑑賞するとプレゼントが貰えるそうです。私が映画館へ足を運んだ日も父と子のペアも見かけました。やはりゴジラは父と子ペアの方が多いみたい。
まず、戦後わずか9年で こんなに迫力あるシーン満載な映画を完成させた日本映画の底力と凄さに圧倒されました。ゴジラ映画の あの、とても馴染みがある音楽と共に ゴジラが登場するシーン。民家に津波のような波が押し寄せるシーンなど、一体どうやって撮影されたのだろうと考えてしまいました。ゴジラが山から ひょうっこりと顔を出しているシーンには 「あ、初代ゴジラ、かわいい」と思ってしまいましたけど 母は小学校低学年の時、ゴジラを観たそうで、「物凄く怖かったことを覚えている。傷ついた子供たちも大勢、映画に出ていて、あの子たちは どうなるのかと思った」などと話しておりました。父も映画の内容をよく覚えているのには驚きました。それだけ強い印象を与えた映画だったのですね。子供なら尚更怖いですよね。両親が かつて映画館で観た映画を 約60年の時を越えて自分も映画館で観ている不思議… しかも、小倉昭和館は、昭和の時代そのまま、な映画館です。
映画、「ゴジラ」には 日本に原爆を落とした後も、懲りずに水爆実験を行う当時の米国に対する痛烈な批判を込めています。戦後日本は米国史観に支配され、マスメディアも教育もすっかり骨抜きにされてしまって… この当時はまだ そうではなかったのだな。科学実験を行う過程で偶然 ゴジラを破壊できる、ということは人類をも破壊する威力を持つものを生み出してしまった映画の中の日本人科学者の苦悩が丁寧に描かれていました。実際、第二次大戦中、そんなものを発明したアインシュタインさん。この映画、観ましたか? 彼にこそ観てほしかった。映画の中で、科学者は自分の運命を ゴジラと自分が生み出した化学兵器と共にする道を選ぶのです。科学者の責任。使いようによっては、人類のためになる科学も 使い方を誤れば、人類を滅亡へと導いてしまう。現代に通じますよね。
水爆実験を 原爆を生み続ける限り、第二、第三のゴジラは世界の何処かに出現するだろう…、
「これが最後のゴジラだとは思えない」
ゴジラと一人の青年科学者が果てた海の上で、じっと見守っていた動物学者が呟きます。ここまで いくつもの強烈なメッセージが込められた映画だとは知りませんでした。最新作のハリウッドゴジラは、すっかりヒューマンドラマに作り替えられてしまいましたが、あれは忘れたいと思います。
さて、最新作のゴジラ映画、「シン・ゴジラ」ですが、初代ゴジラの流れとメッセージを引きついだ内容となっており、観ていて安心しました。政治、自衛隊、関係各省、米国、国際関係…等々。これまでゴジラは福岡が舞台になった(福岡ドームと秋山選手のスポーツ紙が登場!)あれ、一本しか 実はこれまで観たことがなかったのです。福岡ゴジラはオーストラリアのテレビで、なんと夜8時半というゴールデンタイムに放送され、海外からの留学生等々と一緒にアパートのリビングで観たのです。あの時は、役者が日本語を喋って、英語の字幕スーパーが出る!といういつもとは逆パターンなことや、久々に観る故郷の姿の方ばかりに目がいき、内容は余り覚えていない… なんとも情けない限り。昔は怪獣映画くらいにしか思っていなかったゴジラ。こんなに深かったのだ、特に1954の初代ゴジラ‼ 若い世代に親子でお勧め…です。
ゴジラ2本1100円(水曜日女性900円、木曜日男性900円)5月12日まで上映中‼ 御見逃しなく!