図書館戦争シリーズ最終巻です。 ”革命”とタイトルにあるだけあって、オープニングから原発テロで始まります。これまでの両親が寮をいきなり訪ねてくるんだって~どうしよ~みたいな序章的な話もなく、いきなりクライマックス近くまで読者は飛ばされてしまうかのような勢いです。最終巻だけあって、最もハラハラさせられました。掲げられた問題は、これまで以上に大きく、『表現の自由』。
原発テロの手口が、あまりにも とある有名売れっ子作家によって書かれた小説に似ている‼ きっと犯人は、この著書を参考にしたに違いない、このような著書を書かれては、国民をテロから守れない、これは問題の書だ!となる訳です。表現する自由を奪われた作家なんて、生きながら死んでいる状態ですよね…。主人公、郁や堂上、図書館隊と逃亡することになった人気作家の心中を思いながら、なんだか自分も一緒に台風の中、風の中を逃亡しているかのようでした。慣れない運転をすることになった郁が高速道路を台風の中、カーナビを頼りに走っていく… 自動車学校で初めて大雨、雷の中、高速を走った日と重なりました。郁は守るべき作家さんと一緒ですからね。自分とはそもそも事の重大さが異なりますが…
最終的な裁判所の判決は❓ 日本国憲法にとどまらない最終章。国際世論まで巻き込むとは、まさに革命です。
そしてー 郁と堂上の最終的な恋の行方に、 あぁ、なるほどねぇ。映画のあのシーン、ここから来ていたのか、ってことは①から④までピックアップ方式プラス詳細は多少いじった映画だったのかぁ…と。ここは原作がいい、このシーンは映画の方が良かった…などなど個人的な感想は置いておきます。ただ、最後の最後で映画にはなかった”未来”を覗かせて頂けたことは良かったです。最後は ほっこり~でした
更に続きというか、続編というか…「別冊 図書館戦争①②…」もしかして、まだある?」取りあえず、図書館戦争は ここまでにして、しばらくトキを経て、再び郁たちの活躍を覗いてみたいと思います。そう、また いつか…ね