日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪
ここ数年は 主に楽器演奏🎹🎻🎸と読書📚

図書館革命 図書館戦争シリーズ④ 著:有川浩

2017-05-08 23:54:22 | 読書

 図書館戦争シリーズ最終巻です。 ”革命”とタイトルにあるだけあって、オープニングから原発テロで始まります。これまでの両親が寮をいきなり訪ねてくるんだって~どうしよ~みたいな序章的な話もなく、いきなりクライマックス近くまで読者は飛ばされてしまうかのような勢いです。最終巻だけあって、最もハラハラさせられました。掲げられた問題は、これまで以上に大きく、『表現の自由』。

 原発テロの手口が、あまりにも とある有名売れっ子作家によって書かれた小説に似ている‼ きっと犯人は、この著書を参考にしたに違いない、このような著書を書かれては、国民をテロから守れない、これは問題の書だ!となる訳です。表現する自由を奪われた作家なんて、生きながら死んでいる状態ですよね…。主人公、郁や堂上、図書館隊と逃亡することになった人気作家の心中を思いながら、なんだか自分も一緒に台風の中、風の中を逃亡しているかのようでした。慣れない運転をすることになった郁が高速道路を台風の中、カーナビを頼りに走っていく… 自動車学校で初めて大雨、雷の中、高速を走った日と重なりました。郁は守るべき作家さんと一緒ですからね。自分とはそもそも事の重大さが異なりますが…

 最終的な裁判所の判決は❓ 日本国憲法にとどまらない最終章。国際世論まで巻き込むとは、まさに革命です。

 そしてー 郁と堂上の最終的な恋の行方に、  あぁ、なるほどねぇ。映画のあのシーン、ここから来ていたのか、ってことは①から④までピックアップ方式プラス詳細は多少いじった映画だったのかぁ…と。ここは原作がいい、このシーンは映画の方が良かった…などなど個人的な感想は置いておきます。ただ、最後の最後で映画にはなかった”未来”を覗かせて頂けたことは良かったです。最後は ほっこり~でした

 

 更に続きというか、続編というか…「別冊 図書館戦争①②…」もしかして、まだある?」取りあえず、図書館戦争は ここまでにして、しばらくトキを経て、再び郁たちの活躍を覗いてみたいと思います。そう、また いつか…ね

 

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

図書館危機 図書館戦争シリーズ③ 著:有川浩

2017-05-08 06:41:51 | 読書

母が園芸店にて購入。日中、外に出していたら、枝それぞれが太陽を拝み、朝、見た時とは全く違うバランスになっていました。最初は、こじんまりと中央に集まっていたのですが… 花びらも大きく開きました♪

図書館戦争シリーズ②の続編③を読み終えたので、感想を~ そしてなるべく早く、図書館へ返却しようと思っています。読みたい人、多そうだから。自分も随分、待ちましたしね。

 

シリーズ③のタイトルは、図書館危機。映画でいえば、2作目のラストミッションの部分が③のラストシーンで描かれていました。結構、原作とは違うな、と思いましたが、映画は映画、本は本。 最も印象に残ったのは、映画で使われた話ではなく、第三章の「ねじれたコトバ」でした。放送禁止用語だったり…映像のみならず、当然、書籍の世界にもありますよね。これって…私もかれこれ10年くらい前から、「これって、どうなの?」と思うことがありました。

 

例えば、「障害者」の漢字に「害」が使用されるのは差別だから、「障がい者」と「ひらがな」表記にするべき、だとか。そんなこと、何も言われなければ思い付きもしなかったことを ことさら強調されて、かえって差別することになってしまうのではないか、とか。「ボケ」はだめ、「痴呆」も差別用語だから、認知症に…などなど。「あ~ボケちゃったかも~ね~」なんて愛情込めて言ったりなんてことも、出来なくなっちゃいそうというか、「あほう」もダメでしょうね、痴呆がだめなら… 「図書館危機」では、「床屋」が禁止用語として取り上げられています。「理髪店」が正しい、みたいな。「うちのじいちゃんは、ずっと床屋といって営業してきた。床屋が床屋といって、何が悪い!」というわけです。勿論、賛成 一番怖いのは、そういった誰がどんな基準で決めたか分からない「禁止用語」とやらに、気附かぬ内に、こちらも慣れてしまうこと… 実際、漢字だった部分は「ひらがな表記」にしている自分に、ふと気付く…。

ついでに言えば、市町村名が合併等の理由で消えてしまうのも悲しいです。ブラタモリを見ていると、余計にそう感じますね。だって、渋谷なら、渋谷と呼ばれた理由が、その地形にちゃんとあるからです。最近、近所の浦島さんが ここの土地名の由来を調べ、回覧板で回してくれました。〇〇とあるのは、以前、ここに〇が存在したからか!? 等々。先祖代々引き継いだ地名、そのまま残って欲しいです。その土地の謎を解くカギとなりますからね。

 

さて、②に引き続き、③でも俳優の児玉清さんと作家の有川浩さんの対談が掲載されていました。作者にとっても、第三章は実話も伴った思い入れがある章だったようです。え~っと、遂に王子様の正体が主人公、郁に…‼ というところも、勿論、読み応えあり!ですけどね。

 

 

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする