以前、毎日新聞で連載されていました。これはハードカバー製本です。
登場人物、それぞれが主人公とも言えますが、最初に登場するのは自分と同世代の由美子、48歳、主婦。父は早くに亡くなったが医者。夫の死後、女手一つで由美子を育てた母に頭が上がらない。夫はサラリーマン。由美子自身も地方の国立大卒。いわゆる中流家庭。
ところが。
息子、翔、高校中退の二十歳でフリーター。沖縄出身で同じくバイトの彼女と同棲中。結婚したいが親は大反対。
「二十歳の今はね、二人合わせたバイト代で生活できるといっても、40代、50代になってもバイトを続けるって訳にはいかないのよ。子供だって育てて行かなきゃいけないし…エトセトラエトセトラ」
…といった母、由美子の助言も鬱陶しいと思っている。
娘、加奈、お嬢様大学卒。中堅会社に正社員で内定をもらうが、「制服がダサい」という理由で、派遣を選ぶ。物心ついた頃から、かなりの見栄っ張り。ただ、こういうタイプはバブル期を知っている自分の世代は特に、うじょうじょしている! 弟、翔に言わせれば、
「常に男を値踏みしている。(学歴、職業、収入、見た目等など)」
…という訳で、弟の翔は実の姉と全く違うタイプを好きになったといえなくもない。
見た目はパッとしないが翔曰く、笑顔がいい、一緒にいて楽しい、ほっとする、そして~結婚を反対され、高卒ながら国立大医学部を目指して勉強を始めてしまうという…
「22歳で遅すぎる、と思ってた。でも、そんなことない。人生、いつからでも始められる!」
「勉強って、ある日突然、あ、そうか!分かった!って時が訪れる! これが楽しい!」
さて… 彼女を応援しつつも、中高一貫校を中退した翔は、勉強が楽しいという実感を味わうことなく中退した。無気力な翔に変化は訪れるのだろうか… どうする…翔?
まだ、読み終えておりません~(残り50ページくらい)
コメント欄は閉じておきます🖊
あ~あ...今回は、三行しか書かないつもりだったのに… 意図せず予定より長くなってしまった…