大学時代、社会人になってから~ なんと2度も挫折した本の中の一冊が、この華麗なるギャッツビー(一度目)またはグレート・ギャッツビー(二度目)なのです。
大学に入学して、数か月後だった筈なので、18歳の終わり頃だったと思うのですが、途中で読むのを辞めました。「これ、面白くない」と単純に感じたのです。パーティーが毎晩のように豪邸で開催され、招待客の多さといったら! 当時、同じく挫折した本には、トルストイの『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』は、どうにか最後まで読んだっけ? とにかく舌を噛みそうな外人の名前が次々と登場。誰が主人公? 主人公が登場するのが、ずっと後だったり。社交界の場面が登場すると、思わず顔をしかめてしまう日々でした。ただ、『戦争と平和』は2017年に読破し、大好きな本となりました☆
↓↓ クリックすると飛ぶ筈…
戦争と平和
2度目は村上春樹氏が翻訳した!ということで、興味を持ち、期待を持って読み始めたのですが…
やはり最初の場面から??? まどろっこしい訳だなぁ。作家さんが翻訳すれば、もっと読みやすい本になると思ったのに… というのが正直な感想でした。 この時も挫折してしまった訳です。
そして、今回が3度目の挑戦。 新訳 『グレート・ギャッツビー』 新訳シリーズは、これまでどれも分かりやすい名訳でした。今度こそ…という想いで手に取りました。
ところが… 土地の描写が Eggs…卵? しつこいくらい、卵、卵と出てくる! これ、原本であれば、きっと卵料理の本かと勘違いでもしそう。それでも、こちらの翻訳では どうにかイメージは湧くので、そのまま我慢して読み進めました。パーティー出席者の人名は読み飛ばしましたが。💦
村上春樹氏の翻訳は駄目だった、当時は思いましたが、決してそうではなく、原作がそもそも分かりずらい英文なのだな、と今回は確信! 比喩の多用で頭も目も疲れます。 そもそもギャッツビーって何者? 残り3分の1くらいまで、主人公である筈のギャッツビーという人物が ぼやけていました。イメージしづらくて。
やっと面白く、また分かりやすくなってきたのは、残り3分の1となってから、だなんて。事件が起こるのです。パーティー三昧の退屈な物語が、ようやく動き始めた!そう思った頃には物語は終わりの方でした。
恋も色々あれど、ここまで執着するか…と、ちょっと怖くなります。3度目の正直で、ようやく読破しましたが、もう一度、読みたいかと問われたら、もう読まないと断言してしまいそう。名作なんですよね? ただ、私には良さがイマイチ分かりませんでしたが…
翻訳者さんは凄いです! 注釈も付けず、こんなに分かりずらいものを イメージ出来るように訳しているのですから。
翻訳本で思い出すのは、『マデソン郡の橋』 留学時代だったので、映画館で英語で観て、本も買いました。(英語) 日本では、翻訳本が売れに売れたらしいですが、大学教授によると、誤訳だらけだったというお話です。
誤訳といえば、Pet Shop Boys のアルバムの中に、 It's a sin という曲がありました。この歌詞カードの訳に仰天した記憶があります。Sin、罪、という語彙からも、何か宗教がかった曲なのだろう、と想像出来たのですが…
「お父さん、許して」という親子の曲となっていました。え…?です。
Father.... という記述があるので、単純にお父さん!のことだと翻訳者は勘違いしてしまったのですね。
私はたまたま大学で、英文学を専攻し、『宗教学』を履修していたため、英文聖書も読んでいました。Sinだの、Father だの、という単語を目にすれば、キリスト教と瞬時に結びついてしまうバックグラウンドが出来上がっていたのです。この場合の誤訳は英語力とは何の関係もない訳で…
翻訳って、あらゆる分野の知識や教養が必要で、とてもとても凡人には出来る仕事じゃないと、その時、恐ろしくなったものでした…
それに訳す人の人生観や解釈の仕方によって、翻訳も変わってしまいますしね…
突然、話が変わりますが…
ご近所さんに つくしを頂きました。その多くは 「つくしの卵とじ」となり、胃袋に収まった訳ですが…
NHK E テレ グレーが主役。 今夜、放送かと思ったら、梅でした~ 梅はすでに予習で猫と一緒に描きましたっけ。
何はともあれ、先週日曜日に、予習のつもりで野菜を描いてみました。見本にあった「しめじ」と頂き物の「つくし」
そして、お釈迦様に見立てた「大根」です。
本にあるように、籠の上に横たわるお釈迦様…つまりは大根をもう一枚、描いてみました。1本目の大根は、ちょっと太すぎたかな、と思ったので。今度は大根より籠の方が目だってしまった! 難しいものですねぇ…