日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪
ここ数年は 主に楽器演奏🎹🎻🎸と読書📚

アンナ・カレーニナ 1⃣2⃣3⃣ トルストイ

2022-08-31 20:30:16 | 読書

 

全部で4巻までありますが、今の所、読み終えたのは3巻まで。

大学入学直後、図書館で手に取ったものの、1巻の途中で挫折したことは、以前、書きました。

いつか再挑戦~と思いつつ、月日は流れ~。ドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟を昨年の夏に読破。しかし『アンナ・カレーニナ』の方は…なかなか…

 

 主人公である筈のアンナはいつまで経っても登場せず、代わりに彼女の兄、オブロンスキーの浮気と、妻、ドリーの間に起こる夫婦喧嘩の話を延々と読み続けることになります。

その後、幼い頃からお互いをよく知る10代のキティにプロポーズをする決心をしたリョーヴィン     主体の話が始まり、こちらには興味を惹かれます。正直者で結婚を真面目に考えているリョーヴィンに対し、遊び半分のヴロンスキーは、キティに気がある態度を示し、こともあろうか、彼女はリョーヴィンのプロポーズを断ってしまうのです!😨 

キティパパは、

「女には男が分からない。リョーヴィンは結婚を考えているが、娘と妻が気に入っている男、ヴロンスキーのような雑魚は、社交界に掃くほどいる」

みたいなことを言うのですね。同感、同感! この辺りまで読んで、すでにキティパパファンの私。

 

1巻の150ページを過ぎたところで、ようやく夫婦喧嘩の仲裁役として、本のタイトルにもなっている主人公、アンナが登場。ここまでたどり着くことなく、ギブアップした18歳の自分でした。まぁ、永遠に独身の自分が、ドリーの夫、オブロンスキーが子供の家庭教師と浮気した話、続いて主人公のアンナの若い男との不倫話を読んでもですねぇ。

読めば読むほど、アンナという女性に対して好感の「こ」の字も抱けず、キティとリョーヴィン、二人の話が無ければ、今回も放り投げていたかもしれません! 衝撃的なのは、キティを傷つけた遊び人の男、ヴロンスキーが人妻のアンナに夢中になり、男の自殺未遂だの、アンナが出産時に死にかけたり。命が助かったかと思えば、産後鬱❓かと思われる症状が出たり、(すなわち、赤ちゃんの女の子が可愛いと思えない、育児に関心がない、歯が何本生えているかすら分からない。病気の赤ちゃんを置いて出かけようとする、等々)

はっきり言って、嫌いだわ、この女!

 

一方、キティとリョーヴィンの二人ですが、3巻になって、めでたく結婚。ここに辿りつくまで、色々悩み、ドラマが展開するのですが、彼らは共に真っ直ぐで正直。

失恋直後は、ロシアを離れ、療養のため一度国外へ行き、そこで出会った人々の世話や人助けに勤しむキティ。 

田舎で農業に従事し、地主ながら、農夫たちと同等に働き、草刈に精を出すリョーヴィン。 

こんな所にも読みながら惹かれますね。 二人の人生が再び交わり、結婚に至るまで~ 気が気じゃなかった私ですが、リョ―ヴィンの兄を看取る際も、懇親的に世話をする妻、キティ、兄の死と同時に、妊娠していることが分かる場面。

生と死。 「戦争と平和」のようにさりげなく対比させるあたり、トルストイ文学だなぁと思います。

 

対比といえば、アンナとヴロンスキー。(浮気と不倫。この二人の友好関係は狭い。不倫で社交界からは追放される)

キティとリョーヴィン。 (純粋で正直な夫婦愛。社交界から農民・庶民まで。夫婦共に広い友好・人間関係)

 

3巻を読み終えた時点では、それぞれの話も まとまってきた感が…。

4巻を残すのみですが、3巻まで読んでしまえば、ギブアップすることも無いでしょう~✋

ちなみに、星の数ほどの登場人物がいますので。主な人達についてのみ、簡単に書きましたが。

(今年、148、149、150冊目)

 

 

 

 

Comments (10)
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