日々のあれこれ

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逆説の日本史 16 水戸黄門と朱子学の謎

2022-01-18 00:23:53 | 読書

 

徳川光圀 知らない人はいない、黄門さま 

武士の忠義の対象を将軍から天皇にしたのは水戸学 ~ 幕末の尊王攘夷~倒幕へと繋がった。

それにしても、最後の将軍が水戸家出身の徳川慶喜とは… 「逃げだした将軍」と言われているけれど、フランスとイギリスがそれぞれ幕府と薩長の背後に居て、日本が清国のようになることを防ぐためだった… と、林真理子さんの著書、『正妻』では描かれておりました。 昨年だったか、逃げ出したシーンだけに注目し、面白可笑しく感想を書きましたが。昨年放送された大河ドラマ、『晴天を衝け』も、林真理子原作❓って思うような展開でしたねぇ。

 

 ここから逆説の日本史へ~ 儒学 → 日本化された → 水戸学 = 尊王

であれば、そもそも皇室には従妹もいた慶喜が天皇家に逆らう筈がない…ですね… 不可解と思われた慶

喜の行動も、筋が通っており納得です。

 家康が、御三家から将軍を出す。しかし、水戸藩だけは何かことが起こっても、天皇家につく。そうすることで徳川の血が絶えることはない、という密命を水戸藩に与えていたと 井沢さんは仮説。 密命だから書面に残すことはない。資料がないから、あり得ない、というより、歴史の流れ、前後関係を眺めていると、そういう結論に達した…とのこと。 (詳細を書かずに端折ってますが、井沢説は説得力があります✋)

 皮肉なことに、最後の徳川将軍が… 水戸の慶喜… 

 

 保科正之 王政復古と明治維新へと発展した思想のルーツ

明治廃仏毀釈の起源は会津藩 「神仏分離政策」 多くの貴重な文化財が破壊された… いと哀し 😨😨😨

 

 上杉鷹山(ようざん)の改革  この方は、やり手ですね。 将軍綱吉と同じくらい(…とはいえ、国と藩という限られた場所との違いは大きいが)大きな意識改革を成功させています👌

 綱吉は、生類憐みの令により、それまで「斬り捨て御免!」と、バッサバッサと人が殺されていた世を平和に…

 米沢藩の上杉鷹山は、「武士が田畑を耕せるか~! 平時は木こりになれだと? 公共事業など出来るか~! 汗水垂らして働けるか~!」という武士の意地を 「武士の意地など無用の長物」という意識に変えた!

 なにせ、米沢藩は、当初の収入の8分の1に石高が減らされたにもかかわらず、百二十万石時代の格式を保とうとしているところに財政破綻の原因があったため、大倹約令を申し渡した。(165ページ)

 ① 藩主生活費支給の削減

 ②一汁一菜

 ③奥方も含め絹は使わず木綿にすること

 ④外出の行列を簡素化すること

 ⑤江戸藩邸の奥女中を50人から9人に減らすこと

 先に書いた通り、武士も農民となり木こりともなり、働くこと。

ところが、芋川正令(いもかわまさのり)、須田満主(すだみつたけ)といった謙信以来の名門出身者が反対し騒ぎだした~~~ 

今でいえば、「少なくなった収入に見合うよう倹約、経費削減しなければ、米沢藩は救われない」

しかし、反対派は、「我々は百姓町人とは違う、武士なのだ!」

そこで鷹山は自ら鍬を持って大地を耕し、五穀豊穣を祈る儀式を行う~ 重臣、奉公、最下級の農民に至るまで同じ所作を行い、皆が額に汗して働こうということ。

反対派はクーデターを起こすが失敗。須田と芋川は切腹を申し渡されるが、何故か命は助けてもらうことになり、軍師の立沢(りゅうたく)のみ斬首。流血無しには改革は成し遂げられなかったという点も井沢さん指摘。

 

 薩長のように リメンバー関ヶ原とはならなかった会津藩の隣には、米沢藩あり。幕府にとって虎だった上杉家を幕府に忠義を示す猫に変えた、鷹山の「意識改革」は凄かった、というお話。

 勿論、米沢藩が親幕府政策をとらざるを得なかったのは、江戸時代初期、あやうく取り潰しになるところを将軍の実弟でもある保科正之の奔走で救われたこともある。(166ページまで~まとめ) (歴史小説でも読んだっけ…)

 

 後半は江戸文化 落語や俳句 松尾芭蕉などが登場 

 琵琶法師の平家物語が江戸時代の識字率を世界トップレベルに押し上げた👍 等々~ 

 琵琶を弾きながら音楽にのせて平家物語を語って聞かせる… 日本中を巡る琵琶法師は、歩くラジオ小説 … 納得❣

 

 下書きにしたまま、放置していた…Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン

Comments (2)    この記事についてブログを書く
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2 Comments

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Unknown (tictac-music)
2022-01-24 00:00:02
ひひっ、お姉ちゃんもおっちょこちょいなところあるんだ~🎵
返信する
とみのん先生へ (すず)
2022-01-25 21:31:09
そうなのよぉ~

この内容、せしお兄が住んでいる米沢藩のことだから、余計に興味深々でした~
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