古稀からの手習い 水彩ブログ

人生の第4コーナー、水彩画で楽しみたいと思います

続けて 柳川川下り

2012-07-09 06:09:09 | 風景(全体)
今回も、柳川の川下りです。
前回触れましたように、今回の帰省では、古賀政男と北原白秋の記念館を訪ねました。
大川市にある古賀政男の記念館に入ると、地元の方々でしょうか、皆さんの大合唱が耳に入ってきました。
“花摘む野辺に陽は落ちて・・・”。
曲は「誰か故郷を想わざる」、当時の歌手は霧島昇、作曲は古賀政男で、戦時中大ヒットした望郷の歌。
この曲の由来をネットで調べ直してみました。
古賀政男は7歳の時、故郷を離れ仁川に渡り、当地(韓国)で大学入学までを過ごします。
その間の故郷への想いを、後年、詩人の西條八十に話して作詞してもらい、これを自ら作曲してできた曲とのことでした。
(リリースは昭和15年)
記念館で聞こえた歌は、まさに古賀政男本人の、この地(大川、柳川)を偲ぶ歌だったのでした。

北原白秋もここ柳川の出身です。自然や子供など、情感にあふれた歌で一杯です。
なかでも童謡は有名な作品が多く、この道、からたちの花、城ケ島の雨、待ちぼうけ、雨、雨ふりなど、
いまでも歌い続けられています。
子供歌といえば、その当時以前は、わらべ歌や唱歌など、文語体で書かれたものが多かったそうですが、
白秋のそれは、口語調のところが特徴で、西條八十とともに、新しい童謡の草分け的存在だったとのことです。

北原と古賀、二人の天才の歌や曲を聞いていると、ただただ感嘆あるのみ。
ここ柳川一帯は、こういう二人を生み出し、育む何かがあるのでしょう。

両サイドから伸びてきた木々や木橋の下をくぐり抜け、周りの緑を一艘一身に浴びながら・・・。

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2 コメント

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Unknown (mori)
2012-07-09 07:32:15
天才は科学者も含めその人が育った場所の自然、情景と関係をしていると言う話は何かで聞いた事があります。その人の持つ才能を育む何かがあるのでしょう。さてこの絵も先週に引き続き水面に写った人の姿から自然の中でゆっくり流れる時間を楽しんでいる情景が良く表現されていると思います。
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Unknown (キンジ)
2012-07-09 21:20:50
巧い、巧い。 川下りの船がゆっくり動いていますよ。 乗船のお客の「顔」が小さくても皆前を見て上手く描けていますねー。 そして新緑も・・・初夏来る。 ウナギの匂いがしてこないところが良いですね。 政局はモタモタしているのに一週間がアット過ぎてしまいました。 スイカを食べながら「タケシ」を見ながらメール打っています。イソガシ。
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