たばこの銘柄『峰』(下の写真)を書きました。
これも以前から書きたかった一文字です。
(半切略1/3 画像処理でフィルター掛け)
筆は前回より一寸小さめのイタチ毛大筆(穂長6cm)です。
今は禁煙していますが、20数年前までかなりのヘビースモーカーでした。
もっとも私のはマイルドセブンなど安めのもので、
この峰は高嶺の花、一箱、体験的に吸ったくらいでした。
したがって味の方は全く覚えていませんが、
この箱に書いてあるこの字の方は忘れられず、
いつかは書いてみたいと思った夢の字でした。
今回練習するにあたり、web上にあるこの字を改めてしげしげと眺めました。
左・山偏はやや荒っぽい山です。
右・頂上付近の型どりや左右に拡がる払いをみると“いかにも峰だなあ―”の感覚です。
技法的にも、線の太細の変化、粗っぽさと繊細さの対比、
あるいは、それぞれの線の起筆、終筆、転折における運筆など、
結構、工夫満載だな、と。
この「峰(みね)」、2010.1に日本の煙草の販売店での販売は完了となり、
輸出や免税店のみの取り扱いとなっているようです。
そして、右下「みね」との添え書きを書きながら、
可愛がってもらった母方祖母“みね”おばあちゃんのことを思い出したことでした。
もう70数年も前のことです。
そしてそして、この作品を準備中の昨日、在京都の孫が突然来宅、
一泊していってくれました。
コロナ禍のこともあり実に3年振りのこと。
私の中では、祖母と孫を繋ぐ奇遇な一日、貴重な一枚となりました。
[補記]
翁の戯言
ロシアのウクライナ侵攻その3
先週の拙ブログの最後で次のように書きました。
「ところで、この
『ウクライナにNATOへの誘いの餌をぶら下げ、
ロシアをして手を出すほかないほどに追い込み、
手を出したプーチンに、NATO自らは手を汚すことなく、
SWIFTからの排除等という経済制裁で最後のとどめを!』
という全般シナリオがあったとすれば、
別の言い方をすれば、
二つの戦争(ロシアのウクライナ侵攻と、米ロの経済戦争)が見えないところで繋がっていたとすれば、
一体誰がこのシナリオを書いたのか、気になるところです。」と。
ウクライナ国民をこれほどに苦しめるロシアの極悪非道さはいうに及びませんが、
このスト―リーを仕掛けるとしたら、
(もし仕掛けるとしたら、です)
○この種シナリオを書くことができる国はどこか
○政治家でどこの国の誰が最も喜ぶか(支持率や選挙がらみ)
○業界ではどこが儲かるか(金融、エネルギー、食糧、武器、メディア等)
・・・・・
これらを受けロシアがどう出てくるか、未だ戦争は継続中ですので即断は出来ません。
これからも表には出にくく、陰謀論で片付けられるかもしれません。
でも、何となく・・・であります。
私はこの様な堂々とした力強い書が大好きです。
私も25年前にタバコを止めましたが、峰は知りませんでした。多分値段的に対象外だったのでしょうね。
コロナ下で、おばあちゃんを思い出し、お孫さんとも会えて心豊かな日々をお過ごし出来て良かったと思います。
ウクライナ、非道なロシアに対抗し国を思って頑張っている方々にエールを送りたいと思います。
雄大さ、かすれ方から太さも「たばこ包装箱の字」とそっくり、雄々しさだけでなく山の峰々が醸し出すギザギザ感が伝わってきます。
飾っておきたい存在感のある字が連続して拝見でき、嬉しかったです。
世界を操る勢力があるとすれば、プーチン大統領を超える巨悪です、そのような悪魔がいないことを祈る思いです。