シャクナゲを描きました。
先日(5月12日)の教室からの帰路途中のマンションのシャクナゲが
見事に咲いており、思わずシャッターを切ったことでした。
数人の見物者もいるくらいで、特にマンションの窓の薄青色との対比がきれいでした。
描くとなるとややこしい花ですが、今回チャレンジしました。
(1ヵ月近くも遅ればせながら、今回アップさせていただきます。)
シャクナゲは過去2回ほど絵と写真でアップしています(下記[註]に)。
そこでもこの花が開花するときの表現と、この花を数える単位に
ちょっぴりこだわっています。
まずこの花が咲き開くときの表現です。
前回の写真をアップした時には、
タイトルには「解(ほぐ)れ」と「綻(ほころ)び」について書いていました。
そして今回はそのタイトルに、前回軽くふれていた「紐解き」についても加えました。
(ただそれだけのことであります)
何やら艶めかしい言葉ですが、古語辞典にもちゃんと出ていることは既に書きました。
今回、精選版日本国語大辞典で調べましたら、
ここにも「ひもとく:紐解く・繙く」として掲載され、
そこには「蕾が開く。蕾がほころびる。ひぼとく。」とありました。(広辞苑にも)
例歌としては、古語辞典では万葉集が、今回の大辞典では古今和歌集が挙げられていました。
このような講釈、実は辞書だけが頼りで、文学的なことは全く分かりません。
ただこの花の開き方には、“咲く”とか“開く”だけでは勿体ない何かを感じるのです。
もう一つのこだわり、この花を数える単位についてです。
こちらは、ネットで調べましたが結局分かりませんでした。
他の花には、輪、個、朶(だ)などの数える単位が例示されていますが、
シャクナゲにはその例示が見つからないのです。
俳句の中に「石楠花の一花残りて籠堂(村越化石)」というのがありましたが、
この「花」が単位なのか一般用語なのかは分かりません。
どなたかこの花を数える単位について、ご教示頂ければば有難いのですが・・。
この絵をアップする前段階で小玉精子先生から
「画面下の中央付近に数葉の葉を(目立つように)入れたら」とのご教示がありました。
入れてみて無い時と比べると“成程!”でありました。
[註]
関連拙ブログ
「シャクナゲ」(2010.5.17)(風景(花))
「シャクナゲの蕾が解(ほぐ)れ、綻(ほころ)び、・・・」(2017.5.15)(写真)
色の組み合わせ(花、葉、マンション等)が又良いなと思いました。
コメントにある作品2点を見させて頂き、自分のコメントも見て思わず苦笑いです。と言うのも、私なんかはシャクナゲを見ても「綺麗に咲いているな~」で終わるとありました。進歩していません。
やはりその次が大事なんでしょうね。色々視点を変えながら段々深めていく好奇心・探求心が更に想像力を高め芸術的な域に入っていくのかと思います。
うる覚えで恐縮ですが、昔母から聞いたこと、枝に咲いた花のかたまりは「一朶」、沢山の花が咲いたたくさんの枝を「万朶」、歌にある「万朶の桜」を思い出しています。勿論学術的なものではありません、今回も癒しの作品をありがとうございました。